Avid at NAB 2019: 開発中のPro Toolsビデオ・エンジンをプレビュー

By in Pro Mixing, オーディオ

NAB2019では、開発中のPro Tools搭載Avidビデオ・エンジンをプレビューしています。これらの機能 (*) は将来的なPro Toolsリリースに含まれる予定ですが、具体的な搭載時期は後日アナウンスされる予定です。

これらのアップデイトにより、ハイレゾ映像フォーマット時に於けるオーディオ・プロダクション・プロセスに必要な、”True-HD”タイムラインのフレーム基準を正確に反映させることができ、HD解像度以上の様々なビデオ・フォーマットにも対応可能となります。

 

HD以上のハイレゾ/ハイ・フレームレートへの対応

4K及びそれ以上の高解像度ビデオ・コンテンツの普及を受け、それらのコンテンツに対するオーディオ・ポスト・プロダクション・ワークフローをスムースに実行可能とする為、Pro Tools上で、より幅広いレンジのビデオ・フォーマット、フレームレート、ラスターサイズを、簡単に扱えるようになることが重要になってきました。

今回のビデオ・エンジン改良の目的は、単にHD以上の高解像度を持つビデオやハイ・フレームレートに対応するということだけではなく、時間を無駄にするやり取りやトランスコードといった作業を極力最小化することで、ビデオ編集とサウンド・ミキシング作業時コラボレーションを、より効率よく行なえるようにするという点にあります。

 

最大フレームレート120fps対応

現在のPro Toolsでは最大59.94fpsまでのビデオ・ファイル・フレームレートを補間認識可能ですが、セッション・フレームレートに基づくメイン・タイムコード・カウンターは最大30fpsまでという制限がある為、30fps以上のビデオ・フレームを正確に表示するには、ハーフ・フレームを選ぶか別のグリッド値を選択する必要がありました。

NAB2019でプレビューされる新しいビデオ・エンジンでは、HD以上のフレームレート(最大120fps)をタイムライン上で表示可能となっています。これにより、メインカウンターのフレーム・グリッドも、実際のビデオファイルが持つフレームレートと一致させながら操作することが可能となりました。

現在のセッション・フレームレート選択

新たなセッション・フレームレート選択

3桁表示可能なメイン・タイムコード・カウンター

30fpsセッション/グリッド上の30/60/120fps の1フレーム・オーディオ・クリップ

120fpsセッション/グリッド上の30/60/120fps の1フレーム・オーディオ・クリップ

HDを超える高解像度ビデオへお対応(4K含む)

ビデオ・ラスターは、ファイルの解像度を示し「ラスターサイズ」とも呼ばれます。現在のPro Toolsは29fps 1080p以内のビデオの再生は可能ですが、30fps 1080p以上には対応していません。この仕様は、放送フォーマットに縛られずに制作を行なう一部のコンテンツ業界では制限となることもあり、Pro Tools上に取り込む前に、フレームレート変換等が必要になるケースもありました。

近い将来、Pro Toolsは、4K解像度を含む、より幅広いレンジのラスターサイズをサポートし、それによりAvidのビデオ編集ソフトウエアMedia Composerとの親和性も一層向上することになります。また、放送やOTTで採用される業界のスタンダード・フォーマットをプリセット化してサポートすることに加え、そういった既存フォーマットにこだわらずにコンテンツ制作を行なう、WEBベースや設備用映像といった、カスタマイズされたラスターサイズが必要なケースにも対応することが可能となります。

プリセット・サイズ

 

The Video track itself will now appear a little differently, where the frame rate and raster size are independent, rather than fixed settings of frame rates and size.

現在のレイアウト

新しいレイアウト

H.264再生パフォーマンスの改善

Avidでは、H.264ファイルをより安定かつスムースに再生する為、32-bit QuickTime API を使わない独自のデコード機能も開発しています。

H.264は、そのファイルサイズに対して高画質を維持できる為、広く普及していますが、制作環境の中で、スムースに再生するのは難しいコーデックとして知られています。これは、様々エンコード方法があることも一因ですが、ファイル自体にフレーム等の様々な情報が含まれていることもその理由のひとつです。その為、ナッジ、スクラブそしてシャトリング時の取り扱いが難しくなるのです。こういった技術的な困難にも関わらず、Avidでは、この汎用性が高く重要なコーデックに対するパフォーマンスの改善にチャレンジしています。

これらNAB2019でプレビューされている新しいビデオ・エンジン改良機能の詳細は、 avid.com/nabでもご覧いただけます。

 

 

*ビデオ・エンジンに対するこれらの新機能は開発中で、リリース時には変更される可能性もありますので、ご了承ください。

 

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オーディオ・エンジニア、サウンド・デザイナー、ミキサー。アビッド・テクノロジー株式会社のオーディオ・アプリケーション・スペシャリストとしても活躍中。