ビデオエディターのためのAvid Media Composerオーディオエフェクト講座

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このビデオでは、ビデオエディターのためのオーディオ編集について、特にMedia Composerで使えるオーディオエフェクトを中心として、その簡単な使い方についてご紹介します。音素材について最高の結果を得るためには、本来は専門のオーディオエディターの方に処理をお願いするべきですが、時間や予算、その他様々な要因で、音素材もビデオエディターが処理しなければならないケースはあります。そのようなときに、できる範囲で可能な限り最高の結果を得るための手助けとして、是非、音声を聞きながらご覧ください。

エフェクトのカテゴリー: トラックエフェクトとクリップエフェクト

Media Composerに搭載されているオーディオエフェクトは、その使い方により2つのカテゴリーに分かれます。

  1. トラックエフェクト
  2. クリップエフェクト

1. トラックエフェクトはすべてリアルタイムですが、そのトラックに置かれたすべてのクリップにエフェクトがかかる形になるので、エフェクトが必要ないクリップは別のトラックに置く必要があります。トラックエフェクトであればクリップが終わっても効果が残るので、不自然な結果になることはありません。タイムシフトやリバース等の一部のエフェクトは、クリップエフェクトでしか実行できないものもあります。トラックエフェクトを使用するときは、トラックコントロールパネルを開いてスロットをクリックするか、トラックエフェクトをトラック上にドラッグし、インサートしたいスロットを指定します。

2.一方、クリップエフェクトはレンダリングが必要ですが、クリップ個別にエフェクトを設定できるので、トラックを分ける必要はありません。ただし、ディレイやリバーブなどの空間系エフェクトを使用すると、クリップが終わると同時に効果も終わってしまうので、結果が不自然になる場合があります。

クリップエフェクトを使用するときは、クリップエフェクトをクリップの上にドラッグし、ツールメニューからAudioSuiteを選択した後、編集したいトラックを選択し、エフェクトアイコンをクリックします。

 

なお、この後にオーディオエディターが作業を継続するフローの場合は、例えばナレーション、音楽、効果音といった、カテゴリーの異なる素材をトラック上にランダムに配置することは、できるだけ避けるようにしましょう。ナレーション、効果音、音楽といった、カテゴリーごとにトラックを分けるようにすると、その後の作業が行いやすくなります。

 

 

 

EQ

EQは、指定した周波数帯域を、指定した量だけ、持ち上げたりカットします。これは7-Bandパラメトリック・イコライザーです。グラフの中のポイントをドラッグすると、効果を自由に変えることができます。通常、スタジオのコンデンサーマイクで収録したような状態の良い音声にEQ処理が必要になることはほとんどありませんが、あまり良くない環境で収録されたような声に対して、必要な声を立たせる目的で使用することができます。声に使用する場合は、目安として、男性の声なら500Hzから1kHz前後、女性の声なら2kHzから3kHz前後を動かすと分かりやすいでしょう。別の音が混ざっているときは、Qの幅に気をつけてください。あまり広げると不必要な部分まで影響が出てしまいますし、狭すぎるとレゾナンスのようなトーンが発生する場合があります。

面倒な場合は、プリセットの中のVocalグループの中にある、Male VoxまたはFemale Voxをテンプレートとして使うと簡単です。

 

コンプレッサー

コンプレッサー(通称「コンプ」)は、全体のレベルを均一に仕上げる目的に使用します。スレッショルド以上になった音量を、レシオの傾きにしたがって抑えます。例えば小さな音と、大きな音の、音量に差がある場合、大きな音をコンプで抑えておいてから全体の音量を上げると、大きな音はそのままで小さな音の音量が上がることになり、結果的に全体の音量を均一にし、音圧を上げることができます。素材の中の小さな音のすべてにゲインやボリュームオートメーションを記録するよりは簡単で効果的です。また、音のエッジを立たせることもできるため、はっきりと粒の立った音が欲しいときにはとても便利です。

チャンネルストリップを使用すると、EQとコンプレッサーを同時に使用することができ、プリセットから男性・女性を選択するだけで、簡単な処理は終了させることができます。

 

 

リバーブ

リバーブは 音に残響音を付加します。プリセットには「ホール」、「チャーチ」、「プレート」、「ルーム」等のリバーブタイプに加え、その部屋の大きさを設定するボタンもありますので、これで大まかなリバーブのタイプを設定してください。先に述べたように、クリップエフェクトとして使用すると、クリップの最後で残響が途切れてしまうため、基本的にはトラックエフェクトとして使用することをお勧めします。

 

 

 

 

ディレイ

ディレイは 入力された音を、遅れて返します。やまびこのような効果だと考えると分かりやすいのですが、ディレイでは元の音をそのまま返すだけなので、実際のやまびこのような残響は付きません。もし残響が必要であれば、同じトラックにリバーブを追加するようにしてください。リバーブと同じように、クリップの最後でディレイが途切れてしまうため、クリップエフェクトではなく、トラックエフェクトでの使用をお勧めします。

 

 

タイムシフト

オーディオに対するタイムワープはクリップエフェクトとして可能です。クリップエフェクトを使うときは、[エフェクトパレット]からクリップをドラッグし、[ツール]メニュー > [AudioSuite]を選んでエフェクトアイコンをクリックしてください。エフェクトをドラッグするのではなく、最初からAudioSuiteを開くことでもエフェクトを使用できます。プレビューボタンをクリックすると結果を確認できます。AudioSuiteエフェクトで最終結果を得るためには、レンダリングが必要です。プレビューで結果が確認できたら、レンダリングを実行してください。

その他、Lo-Fi、Eleven Lite、Pitch Shift、デフォルトでも多彩なエフェクトが揃っています。また、Pro Tools用に販売されているAAXプラグインは、Media Composerでもそのまま使用できます。魅力的なエフェクトがあれば、Media Composerでもお使いください。また、ここで作成したエフェクトは、Pro Toolsと完全互換であり、必要があれば、Pro Toolsで引き続き作業を行うこともできます。Media Composerの充実したオーディオ機能で、最高の編集作業をお楽しみください。

 


 【参考資料】

 

 

 

 

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As a Field Marketing Specialist for Japan, APAC, it is a great pleasure for me to share exciting stories about Avid in Japan.
  • Hideo Okuyama

    こ、こりは!