Sibelius 2019 新機能

By in 記譜

2019年最初のアップグレードをお知らせできることを大変うれしく思っています。カリフォルニア州アナハイムで開催の『NAMM show』では新しい“Review Mode”、再生のナビゲート方法と素早い巻き戻り再生方法をご紹介します。加えて、皆様からのご意見が多数寄せられた問題点の修正も多数盛り込んでいます。

もしNAMM showにご来場の際にお時間がありましたら、Avidブース『ノースホール Booth 15502』にぜひお立ち寄りください。

 

Review Mode

“Review Mode”とは偶発的な文字変換、意図していないスペースや音楽的な表記ができることなく楽譜をナビゲートできるまったく新しい方法です。楽譜をスクロールしているときに意図せずに何かを動かしてしまうことはよくありがちですが”Review Mode”を使うことにより、その心配は全て解消されます。

Review Modeに切り替えるには何種類かの方法があります。まず一つ目の方法は、Review > Restrictions > Review Modeで行えます。

二つ目の方法はキーボードのショートカットに設定することができます。File > Preferences > Keyboard Shortcuts > Review Tab > Toggle Review Mode

これが設定できると、楽譜の下部にあるステータスバーに楽譜と南京錠のアイコンができますのでこれをクリックして切り替えることもできます。

Review Modeがちゃんと楽譜やパートごとの情報に反映されているかを確認しましょう。File > Score Infoで☑ をいれることを忘れないようにしてください。

作成された楽譜は保存した時に編集不可のロックがかかっていることを記憶しています。ですので、楽譜を他の人とシェアする際もロックがかかった状態のままシェアすることが可能です。ですが例外としてはこのようにロックされている楽譜もSibeliusの以前のバージョン(8.6以下のバージョン)では楽譜を開くことができ、編集も可能となってしまいます。

 

ManuScript

マニュアルでのプログラミングによってReview ModeのON、OFFが切り替わることができる機能も追加しました。

activeScore = Sibelius.ActiveScore;
locked = activeScore.EditingLocked;
activeScore.EditingLocked = not locked;

ですが今現在ではこの機能が使えるプラグインは発表されていませんのでこれをすべて統合する機能は次のアップデート時を楽しみにしていてください。

再生とリプレイ

楽譜のナビゲートとプレーバックをより簡単にするための新機能 “Replay Line” の追加と同時に、‘Go to Page’と‘Go to Bar’が大きく改善されました。

‘Go to Page’ と‘Go to Bar’はHome > Edit > Go Toの手順で進め、そしてプレーバックのラインをページの初めに設定する、もしくは再生したいバーに動かしてください。これだけで再生したいポイントが保存されます。シンプルにショートカットを使った方法、Cmd+Alt+G/Ctrl+Alt+GでGo to Bar、Cmd+Shift+G/Ctrl+Shift+G で Go to Pageに移動しスペースキーでそのポジションから再生できます。

Replay Lineは楽譜内の自分が設定したいポジションに設定することができます。(Windows上ではCtrl+Space、Mac上ではAlt+Space)設定したポジションにミシン目の線が現れ、これをONにするには View > Invisibles > Replay Line から設定できます。

これに加え、小さな変更ですがデフォルトの設定(既に設定されていましたら以下の設定のままですが)から再生中や他の自由な場面でも“Preference”設定をOFFにするだけで違うズーム設定を行うことができます。この”Preference”の設定は非常に使い勝手の良いものですが新しいユーザーにとってはデフォルトで、できた方が簡単に作業ができるのではないかと思います。これを開くには File > Preferences > Score Positionで設定できます。

 

ハーフスピード再生

今回のアップデートリリースの新機能としてハーフスピード再生をご紹介します。再生ボタンのドロップダウンリストから選択できます。

ハーフスピード再生機能は設定したプレイバックラインから半分のテンポで再生されます。これは作曲、編曲そしてSibeliusを教える際にとても役に立つ機能です。

 

タイムライン上でのプレイバックラインの活用

タイムライン(View > Panels > Timeline)にも作業を簡単に進める工夫が加えられています。タイムライン上でも楽譜と同じようにプレイバックラインとリプレイラインが表示されます。リプレイラインはタイムラインでのデフォルトのプリセットとSibeliusのデフォルト上の設定の一部となっています。File > Preferences > Timelineからプリセットを取り出すことができます。

スコアビューの中、もしくはタイムラインのどの場所でクリックしてみてもプレイバックラインを動かすことが可能になり、スペースキーを活用することにより即座にそのポジションから再生することができるようになりました。

これらのアップデートに関連して、デフォルトでのリピート設定が可能になりました。タイムライン上でリピートの設定をすることができるので、どこからでも再生が可能になったことで再生を始めることがリピートの中でも可能になりました。以前はトランスポートパネル内からスライドさせてすごくトリッキーな方法でその作業を行っていました。

リプレイラインとプレイバックラインがタイムライン上でもリピートとともに表示されています。

もっと綿密な作業を必要とする方々が使用するバーナンバーやタイムコードマーカーも同じ軸上で表示されるようになったので、細かな情報でも一画面上で知ることが可能となりました。

 

Avid Link への統合

もう既にアナウンスされ、知っている方も多くおられると思いますが、Sibeliusユーザーにはお馴染みのAvid Application Managerに代わる、Avid Linkが発表され、今後Avid LinkからMy Avid Accountやライセンス状況、サブスクリプション他、数々のサービスが行えるようになりました。

Linkページより最新のアップデート情報をいち早く知ることができ、自分のプロフィールページを作成し、チャットやダイレクトメッセージにより、他のユーザーとも情報交換が可能になりました。そして、マーケットプレイスにてNotePerformer、PhotoScore Ultimate や AudioScore Ultimateを追加することも可能になりました。

これらの作業はすべてSibeliusのファイルタブから行えます。

Application ManagerもしくはAvid Link applicationでのアカウントのログイン情報はクラウドシェアリングダッシュボードと同じようにSibeliusにより反映されます。しかし、もしログインしていなくても各アップデートや他のページ等の情報にアクセスするよう、リマインダーでお知らせが入るようになります。

Avid Linkについての詳細はこのリンクをご参照ください : “Getting Started with Avid Link—Your new creative home” (英文)

 

バグ修正

Sibeliusのすべてのリリースでは数多くの重大なバグおよびレガシーなバグが修正されています。このリリースにおいても同様に修正され、Sibeliusの信頼性がこれまで以上に向上しています。要約すると次のとおりです。

  • すべてのダイアログポップアップメッセージは、キーボードからの文字入力に応答して、[はい]、[いいえ]、[キャンセル]などを選択します。この修正はWindowsにのみに該当します。
  • Sibeliusが狭いウィンドウで実行されているとき、[テキストスタイル]メニューはサブリボン前のレイヤーで正しく構築されます。
  • 正しいフォントウェイトが再度使用いただるようになりました(例:RegularになってしまっていたMyriad Semiboldが使用できます)。
  • EPSとPICTオプションは必要性がなくなったため、’スコアのフォルダをグラフィックに変換’のプラグインから削除されました。
  • バッチ処理プラグインを使用するとSibeliusがクラッシュすることがありましたが、修正されました。
  • スコアにインポートしたときのTIF画像が正しいサイズになりました。
  • フォントの置き換えは、スタイルつきのフォントで正しく機能します。Optima > ExtraBlack
  • 1部分のみをエクストラクトする際に、エクストラクトされた部分で違うウィンドウが開かれ、メインウィンドウが閉じるまで編集できないというケースがありましたが部分のみでのエクストラクト作業がうまく作動するように修正しました。
  • Macで再生を開始した後にビデオのサイズがリセットされなくなりました。
  • Macで[ビデオ]ウィンドウを再び開いたときのビデオの長さも正しくなりました。
  • クイックスタートを無効にして新しいスコアを開くと、まれにSibeliusがクラッシュすることがありました。これも修正されました。
  • Macのクイックスタートからスコアを作成した後、Sibeliusがキーボードショートカットに確実に反応するようになりました。
  • 特別な最終小節線を含むスコアをMusicXMLにエクスポートするときにSibeliusがクラッシュしなくなりました。

 

この最新のSibeliusのアップデートが皆様のお役に立てば光栄です。NAMM showにご来場の際は、どうぞAvidのブースにお立ち寄りください。新機能、新製品と共にお待ちしております。

Sibeliusで自身を表現

ベストセラーの楽譜作成ソフトで、より美しく魅力的なスコアを素早く簡単に作成

Avidのシニア・プロダクト・マネージャとして、設計、開発、営業、マーケティング、法務、グローバル・サービスチームと協力しあって、未来に向けてSibelius製品およびソリューションを作っています。