『ブラック・クランズマン』 編集者 バリー・アレクサンダー・ブラウン: 「何でMedia Composerで編集するかって?他の選択肢なんて考えられないね!」

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デジタル編集を始めてからというもの、ずっと Avid Media Composer を使用していたんだ。 ビデオテープで編集したことはないね – 80年代半ばに、¾インチのテープ・トゥ・テープ編集を初めてやってみたけど、覚えることをやめた。私はかなり熱心な映画編集者で、スティーンベック社のフラットベッド編集機が大好きだったよ。 デジタル時代に入って、スパイクと私は抵抗してジタバタ大騒ぎ。でも、Media Composerはそんな態度の悪い誰かさんにもわかりやすくて、編集者として一旦 Media Composer が自分のものになると、明らかに状況が変わってきた。もう、使い所が決まっていない35mmのワークプリントとサウンドを、次の編集をどこから始めるか思い出せるように、考え抜いて編集室に配置したりする必要はないんだ。スパイクから、もう一度以前のカットを見せるよう言われても肩をすくめることもない。ちょっとしたトリムを見失ってしまうこともね。

Avidでトリムモードを学んだのがいつだったかはっきり覚えているわけじゃないが、一旦覚えると、私の生涯の友になった。今じゃあそれなしに編集するなんて考えられないね – こんなにすばやくシーンや、正確にフレームを見つけられるなんて。別のシステムを使わなければいけない場合、まず最初の質問はいつでも「 トリムモードがないって、それどういう意味だよ?!」だ。

作曲家 テレンス・ブランチャード、監督 スパイク・リー、編集 バリー・アレクサンダー・ブラウン
(カーク・マッコイ / ロサンゼルス・タイムズ)

『ドゥ・ザ・ライト・シング』と『マルコム・X』を作っていた頃は、想像の範囲でしかビジュアルエフェクトを考えることができなかった – スティーンベックで何かやってみようなんて思わなかったし。 私にできたのは、ディゾルブを意味する線を引くことくらいだった – 実際に見ているものと、正しく見えるための正確なフレーム長の設定は思い出せないけれど。今じゃあみんな知ってるように、あらゆる種類の仮のVFXをAvidでやってしまって監督もそれに慣れちゃっているから、もしも一瞬で完璧なエフェクトができなければ、監督は頭を掻きむしる。 そんなときは若い監督にこう怒鳴っちゃうんだ「いくらデジタルで速いっていっても、Avid Media Composerは魔法の杖じゃないんだ、作業が必要なんだよーちょっとリラックスしなよ!」

『ブラック・クランズマン』には、最初のほうにクワメ・ツレがスピーチをしている間の、聴衆を描写があった。 シーンに映る人々のイメージと動きのカットとマージはAvidで作られた。   まず私がやったことを、次にスパイクが微調整して、完成版で君たちが見ている状態まで、かなり速くたどり着くことができた。   ニューヨークのVFX レジェンド、ランディ・バルスマイヤーがそのカットを見にきたときでさえ、スパイクは彼に言ったんだ。「これが僕らの望むやり方だーまさにこのようにー君はそれをただ仕上げてくれ。」

スパイク・リーとアダム・ドライバー。『ブラック・クランズマン』のセットで。

Media Composerの中でも、私が特に満足しているのは、画像の解像度だ。 今では、たとえDNxHD 36であっても、Avidの出力からテスト・スクリーニングをやっているよ。   土壇場になって、基本的なステレオ・サウンドミックスをやるんだけど、いつも素晴らしいよ。   若い人たちから何でAvidで編集するんだって聞かれると、私はこう言ってるんだ、「他の選択肢なんて考えられないね」ってね。

Media Composerについて

一流の映画、テレビ、放送局のエディターが使用するツールでストーリー制作を加速します。HDやハイレゾの編集もこれまでになくスピーディかつ簡単に行えます。

バリー・アレクサンダー・ブラウンは、イギリスで生まれアメリカで活動する映画監督兼編集者です。映画編集者として、映画監督スパイク・リーとのコラボレーションでよく知られており、スパイク・リーの最も有名な映画のいくつかを編集しています。