Cutters エディター Aika Miyake インタビュー

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Cutters エディター Aika Miyake

Cuttersの建物

東京・恵比寿のグラフィティーが描かれたひときわ目を引く建物にあるポストプロダクション、Cuttersは1980年にシカゴで設立され、現在ではシカゴの他、ロサンゼルス、ニューヨーク、デトロイト、東京の世界5ヶ所にスタジオを構えています。世界全5ヶ所のスタジオでMedia Composerを導入しているインターナショナルなクリエイティブチームです。

Cuttersのラウンジ

Cutters Tokyoの4階建の建物の中に一歩足を踏み入れると、「アメリカ」空間が広がります。

解放的なロサンゼルスの雰囲気の中、1階のラウンジでリラックスし、ルーフトップテラスではクライアントをもてなしたり、仲間達とクリエイティブな会話を繰り広げます。社内では英語と日本語が飛び交います。アメリカと日本をフュージョンさせたCuttersは、広告をアートと考え、そのアートと真剣に向き合っています。

Cuttersが手掛けた作品は Booking.com、Nike、Nissan等国内外の企業のTVCMを制作しており、まさにインターナショナルに活躍をするポストプロダクションです。

 

Cutters TokyoではISIS | 5000を導入し、Media Composerの編集室が3室、DaVinci Resolveのグレーディングルーム、Flameルームが各1室あります。

 

今回お話を伺ったのは、Cuttersで活躍するエディターのAika Miyake さんです。

Aikaさんはアメリカの大学を卒業し、日本に帰国後、日系某ポスプロで働きその時にはテレビのオンライン作業などに携わっていました。この時からMedia Composerを使い始め、その後フリーランスに転身し、CMやVコン、オフライ
ン作業なども始め、その時に初めて日本のCM業界を経験しました。
その時は指示された内容を効率よく行うあくまでオペレーターであることが多く、これが本当のエディターの仕事なのか、続けたいのか、疑問に思うこともしばしばあったそうです。
長編ドキュメンタリーフィルム、”Hafu”の編集を担当した同時期にCutters Tokyoの創立者であるRyan McGuire(ライアン・マクガイヤー氏)に誘われCuttersへ入社しました。

AikaさんはCuttersで初めて外資エージェンシーと仕事に携わり、監督やクリエイティブと時間をかけて編集するプロセスやエディター自身がエージェンシーにプレゼンする姿や、共によりいい作品を作るという姿勢に感銘を受けました。
Aikaさんは、この経験を機に世界観が変わり日本のオペレータースタイルから、クリエイティブなエディングスタイルを確立させました。
日本、海外の編集の両スタイルを兼ね備えたエディットがAikaさんの特徴です。AikaさんはCuttersで、TVCM、Web用やキャンペーン用の動画の編集をメインに行っています。

Cuttersのエディターの仕事の流れを教えて下さい。
Cuttersでは、素材を手にする前に企画を教えてもらい、企画からインプットが出来る場合は、そこから関わっていきます。撮影後、素材がきたらアシスタントが素材の整理をし、その後、素材に全て目を通します。使えるところを選択し、編集し、監督に見せ、編集し直し、エージェントに見せ、といった具合にプレゼンテーションを重ねていきます。

Aikaさんにとって編集で大切な事は何ですか?
私は、最高の編集を届けることに全てを捧げています。どうしたら一番良い編集ができるかを常に考えています。コンテ通りに撮ったとしても、撮影当日の光や角度、あらゆる条件により違うアングルやサイズの方が良い場合があるため、撮れた素材を改めて客観し、見極め、選択し、つなぐという作業が編集の
基本だと思っています。
Cuttersでは特に、最高の編集を提案し、複雑な意見をまとめ、仕上げていきます。テクニカルな知識ももちろん重要ですが、それ以上に編集は映り出されているもののリズム、ナレーション、サウンドエフェクト、音楽、さらにはカメラの動きまで綿密に計算し、情報を伝えたりエモーションを表現することができるアートフォームだと考えています。音の編集がオフラインの中で重要な要素と考える理由はここにあります。

“To tell a story in a way that is the most effective, clear, emotional, in a way that is shortest possible.”

「もっとも効果的に、クリアに、エモーショナルに、そしてそれを一番短時間でまとめてストーリを伝えること」

これは『ゴッドファーザー』や『地獄の黙示録』を編集したWalter Murch氏の良い編集の定義です。映画の編集だけではなく、コマーシャルやウェブ上のビデオでも言えることかと思います。特に現在インターネットの普及で尺の制約が減り、誰でも編集してYouTube等にアップできるという時代に、なぜエディターが必要なのかをまさに言い表しているかと思います。

彼はこんなことも言っています。
“Film editing is now something almost everyone can do at a simple level and enjoy it, but to take it to a higher level requires the same dedication and persistence that any art form does.”

「映像編集は今では誰でもシンプルなレベルで楽しめるものであるが、最高補を極めるには他のアートフォームがそうであるように、相当の献身と忍耐が必要である。」

日本では、まだまだエディターの仕事への理解が少なく、エディターのクリエイティビティを育てる土壌が少ない気がしています。オペレーターからエディターになった私だからこそ伝えられることを、InterBEEでは具体的な編集のプロセスやコツを含めお話できればと思っています。

Inter BEEでは作品、パンパース「Mom’s First Birthday」を例にとって、Aikaさんのお話を聞いていきます。

「Mom’s First Birthday」の見どころはどこですか?

ストーリーを伝えることはもちろん、エネルギーの調節をものすごくしている作品です。意図的に音をなくしたり、音で感動をもってきている部分があるの
でそこを注目して見て欲しいです。

“Media Composer は安定しているので安心して使えます。”

—Aika Miyake

MAに渡す前にMedia Composerでどれぐらい音を作りこむのですか?
Cuttersでは、映像も音も含めて編集と考え、作品を仕上げていきます。音は欠かせない要素であり、MCの中に音のアイデアは入れるだけ入れてからプレゼンをします。Media Composerで編集をしたあと、素材をサウンドデザイナーの方に渡し、Pro Toolsで、ブラッシュアップやクオリティを上げてもらいます。

サウンドデザインによりまた新しいアイデアが生まれたり、映像に深みが出て、
臨場感が増すので、サウンドデザインは欠かせません。

2016年11月16日~18日幕張メッセで開催される『Inter BEE 2016』のAvid ブース(Hall 3, #3314)のメインステージで毎日13:20-14:00にAikaさんの講演を行いますので、是非Avid Boothまでお越し下さい。

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アビッドテクノロジー株式会社、マーケティング・マネージャー。 役立つアビッドユーザー事例やソリューションをブログで紹介していきます。