音楽制作のためのフォルダートラック

By in オーディオ, 音楽制作

Pro Toolsにフォルダートラックが追加されたことで、よりパワフルなワークフローと音楽制作の可能性が広がりました。このブログでは、フォルダートラックを使う第一歩となるアイデアとワークフローをいくつか紹介します。 これらは、フォルダートラックで可能なことのほんの一部です。

 

いくつかの基本的なこと。フォルダーの開閉

トラック数の多いプロジェクトで作業をしている場合、フォルダートラックを使用して、セッションをフォルダーとサブフォルダーに整理することができます。また、すべてのトラックをマスターフォルダーに入れることができます。ドラム、ギター、ボーカルなどのすべてのトラックを別々のルーティングフォルダーに配置することから始めてみましょう。

選択したフォルダーを開閉するための、Shift + F のショートカットを使用できるようになりました。S1のようなEUCONサーフェスをお持ちの場合は、サーフェス上のユーザーキーをこのショートカットに割り当てることで、素早いフォルダーの開閉ができます。

より複雑なプロジェクトでは、1つの階層のフォルダーだけでは十分ではないかもしれません。例えば、バース、ブリッジ、コーラスのバックグランドボーカル用のトラックと、ボーカルアドリブ、シングルラインハーモニー用のトラックを別々に用意したセッションがあるかもしれません。これらの要素ごとにフォルダーを作成し、これらのサブフォルダーをすべて含む全体的なBackground Vocalsフォルダーを作成し、すべてを非表示にするため閉じることができます。オーディオのルーティングやトラックの整理には、ルーティングフォルダーを利用することを忘れないでください。

これらの階層になったフォルダーが作成されたら、トラック上のフォルダーアイコンを Option/Alt + クリックして、同じ階層にあるすべてのフォルダーを開くことができます。バックグラウンドボーカルの例では、メインのバックグラウンドボーカルフォルダーのアイコンをクリックして開いた後、Option/Alt+クリックしてサブフォルダーのフォルダーアイコンをクリックして、すべてのフォルダーを開くことができます。これらすべてを把握するには、トラックリストを開いたままにしておくと、フォルダーの階層をはっきりと見ることができ便利です。

 

フォルダーでのコミットとフリーズ

トラックフリーズは、プラグインやバーチャルインストゥルメントを一時的にオーディオにレンダリングすることでCPUリソースを解放する素晴らしい機能で、ルーティングフォルダー上で使用することができます。ルーティングフォルダーのトラック上でフリーズボタンをクリックするだけで、トラックにルーティングされているオーディオをレンダリングします。その後トラックのメンバーを選択して右クリックし、”オフ”を選択すればCPU処理を解放できます。

コミットはフリーズと似ていますが、オーディオを一時的に同じトラックにレンダリングするのではなく、新しいトラックを作成します。ルーティングフォルダーで コミットを使用すると、1 回の操作でステムとミックスを素早く書き出しすることができます。

トラックプリセット

トラックプリセットは私がいつも使っている機能ですが、フォルダートラックと一緒に使うことでさらにパワフルになります。 例えば、呼び出し可能なバーチャル・インストゥルメント・プリセットがあり、それを VI の各サウンドのマルチ出力と一緒に保存し、Pro Tools の Aux 入力にルーティングしたとします。これらのトラックはベーシックフォルダーに移動され、新しいトラックプリセットとして保存されます。 このフォルダーは、新しいセッションで使用できるようになり、ワークスペースから呼び出しや読み込みする際には、すでに整理されて準備が整っています。例えば、maschineを使用している場合、16のAUXトラックと1つのインストゥルメントトラックを持っていることが多く作成時にとても時間が掛かりますが、17のトラックをすべてベーシックフォルダーに配置してトラックプリセットとして保存しておけば、必要な時にいつでもmaschineのルーティングを引き出すことができます。

ドラムプログラミング用MIDIグリッドエディタ

当社の製品デザイナーの一人が、ドラムプログラミング用のMIDIグリッドエディタを整理するためにフォルダートラックを使うことを思いつきました。各ドラム用のMIDIトラックを作成し、トラック名の右側にある小さなキーボードを右クリックして、各MIDIトラックをシングルノートモードに設定します。あなたが設定するノートは使用しているドラムVIに依存しますが、一般的にはキックをC1に、スネアをD1などに設定します。グリッドを 1/16 に設定すると、鉛筆ツールを使ってドラムパターンを作成することができます。

MIDIをVIにルーティングするには、VIをAux 入力に挿入し、MIDIトラックの出力をVIに設定します。最後に、すべてのトラックを選択し、ベーシックフォルダーに配置し、これを トラックプリセットとして保存します。これでグリッドエディタを使用したければ、いつでもワークスペースから簡単にアクセスできるようになりました。

 

グリッドエディタ・プリセットをダウンロード

編集

フォルダートラックの驚くべき機能の一つは、フォルダートラック上で編集できることで、編集はフォルダー内のフォルダーも含めて、オーディオトラックでもMIDIトラックでも、フォルダー内のすべてのメンバーに適用されます。私はこれをアレンジに使い始めました。セッション全体を一つのフォルダに囲んでおけば、削除、カット、コピー&ペーストを使って素早くアレンジを思い通りの場所に持っていくことができます。可能性は無限大です。

タイムライン上に複数のバージョンのミックスを作成することもできます。ミックスの新しいエディットを作りたいとよく言われます。私のマスターフォルダーを複製して新しいトラックに曲全体をコピー&ペーストするだけで、オリジナルバージョンに影響を与えることなく、いつでもオリジナルバージョンを参照できるように新しいセッションを作成する必要もありません。

前述したように、これらのアイデアやワークフローは、あなた自身の音楽制作やプロダクションにフォルダートラックをどのように使用できるかのほんの一例に過ぎません。 ぜひご自身で試してみて、Pro Tools 2020のフォルダートラックを使って自分なりの秘訣や、コツを発見してくださいね。

Pro Toolsで成功する

業界トップのツールを使って、サウンドをパワーアップ。映画/テレビ用の音楽やサウンドの制作から、世界中のアーティスト、プロデューサー、ミキサーとのコラボレーションまで自由自在。

Avid Audio Specialist Gaurav Harrish breaks down some quick tips to start getting the most out of Folder Tracks in Pro Tools, specifically for music creators.