Media Composer — ベストオブ2017

By in Video Editing, オーディオ

2017年は、Media Composerにとって大きな年でした。Avidでは、日常的な編集体験を向上する数々の機能を発表しました。注目を集めた大きな機能(ScriptSync、8Kプロジェクト・プリセット等)だけでなく、小さくともこの上なく有用な機能もあります。その多くは、Avid Customer Associationからのリクエストと投票から生まれたものでした。(ACAに加入されていない方は、こちらをご覧ください。また、NAB 2018直前に開催されるAvid Connectに是非、ご参加ください!)

Media Composerに戻りましょう。2017年、AvidがフラッグシップNLEに加えた機能強化について、ご存じない方もいらっしゃるでしょう。今年の締めくくりに、最先端の新機能についておさらいします。その前に、サブスクリプションの更新はされていますか?2018年も、見逃せないさらなる進化が待っています。また、Media Composerをお使いになったことがない方は、是非、2018年を使い始めの年にしてください。

それでは始めましょう!

 

プロジェクトおよびタイムラインの改善

8Kプロジェクトのプリセット

解像度に依存しないMedia Composerでは、カスタム・ラスターを作成できることはご存知でしょう。デジタル・サイネージ?スマホ向けポートレート・モード動画?インスタグラム?ラスターは、いかようにもカスタマイズできます。また、4Kが標準になり、私たちはさらなるレベルを追求しています。8K、その通りです。確かに、一般的ではありませんが、4Kの時も業界では同じように言っていました。Media Composerは既に8Kに対応しています。8Kのキャプチャー、モニターが可能(しかも、比較的手頃なコストで)な今、プロジェクト・プリセットとしてそれを使わない理由はありません。Avidではこっそりとそれを加えました。お使いのMedia Composerに見つけられない方は、サブスクリプションまたはサポート契約が更新されていることをお確かめください。

タイムラインのセグメントから新しいシーケンスを自動作成

これもこっそり加わった機能の1つです。編集とビジュアル・エフェクト間の相互運用をサポートするために搭載されたこの機能では、タイムラインで選択したセグメントを基に、全く新しいシーケンスを作成することができます。クリップカラー機能と併用するとさらに有益です。送るべきエフェクト担当者によって、クリップを色分けします。数回のクリックで、現在のタイムラインから新しいシーケンスへ各セットを抽出することができます。元のシーケンスで位置を維持しながら、送るべきところに送ります。まだ、使用していない方は、是非、お試しください。

タイムライン・クリップ・ノート

マーカー。クリップ・テキスト。クリップの色分け。これらは、マテリアル管理用ツールの一部です。タイムラインのセグメントへのクリップ注釈機能も搭載しました。これは、単に注釈を付け、シーケンスの違う位置へ素早く移動するだけのものではありません。タイムコードバーンイン・エフェクトと併用してテキストをビデオ出力へ転送すると、カットを見る人は誰でも、編集セッション中に作成された注釈をみることができます。

キーボードを使って、クリップを垂直方向に移動する

修飾キーを使って、タイムラインでより正確にクリップを動かすことができることは、ご存知だと思います。一般的にはマウスを使って行いますが、可能な限り、キーボードを使って編集しましょう。編集スピードが違います。この新しい機能は、それだけではありません。コマンドパレットには、トラック全体でクリップを上下に移動できる機能が自動的にマップされた新しいボタンが追加されました。シーケンスで最初の場所から1、2フレームずれてしまうことを心配する必要は、もうありません。

上記以外にも

• 異なる編集ポイントを持つ複数クリップにトリミング機能を拡張

• Segment Drag Snap(ラフカットの組み立て)

• ポジションバーのスナップ(シーケンス全体で最初のフレームを素早くスキャン)

• フレームレートが混在するクリップを含むシーケンスを再リンク

性能

どんな素晴らしいツールも、性能が良くなければ意味がありません。Media Composerユーザーに、NLE選択の理由を聞くと、ほぼ確実に、安定性と信頼性を上げるでしょう。「思い通りの結果が出せるから。」 もちろん、それは重要ですが、迅速かつ快適であることも欠かせません。今年の数々の更新のおかげで、Media Composerはさらに良いものになっています。

 

XAVC-I 4K(4ストリーム、リアルタイム・エクスポートより高速)

4K XAVC-Iの需要は、ますます高まり、編集室での需要もあるかもしれません。Media Composerなら、最大4ストリームの4K XAVC-I(+カラー・アダプター)のリアルタイム再生まで対応可能です(Mac Miniは…棚にしまってください:これには少々パワーが必要なので)。同4Kシーケンスのマスタリングをする時が来たら、Media Composerはリアルタイムより速くエクスポートできます。

 

AMD WX7100/9100 GPUでレンダリング速度を40%アップ

レンダリングの必要がある場合、Media Composerのバックグラウンド・レンダリング能力を用いてでも、できるだけ迅速に行いたいと考えるでしょう。AMDは、Media Composerが他のフレームを処理するのと同時にGPUにビデオフレームを転送(非同期処理)できるようカードを最適化しました。つまり、待ち時間を減らして、より多くの時間を制作に費やすことができます。

 

メディアキャッシュ

ビデオフレームとエフェクトをキャッシュし、ビデオ再生性能をカスタマイズして最大限に高めることができます。一度でも再生されたものはRAMのメディアキャッシュの一部になり、再生をさらにスムーズにします。MacやPCのメモリーを増設する良い理由になります。

全コア使用でハイレゾ対応

パワーについて。編集室に超高速大型コンピュータを装備する方々は、全てのコアを活用するMedia Composerを嬉しく思うでしょう。高解像度メディアの再生中は、処理能力をフル活用して、かつてないレベルのリアルタイム性能を実現します。

オーディオ

ビデオ編集システムにおいて、最も有益な機能強化の幾つかは、オーディオ関連の強化です。その一部をご紹介します。

 

オーディオ・ダッキング

会話のBGMに取組む誰にとっても、これは大幅な時間削減を実現する有益な機能です。Avid Artist | Mix コントロール・サーフェスなどの優れたツールを使用する場合でも、音量の自動調整はリアルタイムで行います。例えば、シーケンスを観ながらミキサーで音量を上げる必要があるなど。オーディオ・ダッキングを使い、音楽とセリフの音量についてプリファレンスを設定すると、トラック全体が調整されます。リアルタイムよりも高速です。

サブフレーム単位のオーディオ・スリップ

カチンコがなり、オーディオがわずかにずれていると分かった時ほど苛々することはないでしょう。Media Composerのパワーユーザーは、“Film”プロジェクトとしてプロジェクトを設定すると、オーディオを1/4フレームずらせることを知っています。Media Composerのソース設定では、これをマスタークリップに、サンプルレベルまで視覚的に操作する新しい方法があります。リンクされたメディアでも、Avid MediaFilesフォルダに含まれたクリップでも構いません。どんなプロジェクト・フォーマットのどのクリップでもずらし、調整することができます。

ダイナミック・メーター

オーディオ・ミックス・ウィンドウが改良されて、何を表示し、どのくらいのスペースを取るかを詳細に管理できるようになりました。メーターとして画面に表示されるダイナミック・メーターも加わりました。その上にマウスを置くと、フェーダーメーターに変わります。なぜ、これまで誰も思いつかなかったか、不思議です。それはさておき、これにより、ノートパソコンや、スペースが貴重なあらゆる画面での作業を大幅に改善します。

低速再生時のピッチを自動調整

厳密に言うと、これは2つの新機能です。NLEの高速化について話す時、必ずおなじみのタイムラインをどれだけ効率的に操作できるかという話になります。私たちは皆、トラック間を移動する方法やショートカットをそれぞれ独自に持っていますが、セリフを聞き取りながら、移動できるようになりました。オーディオ・プロジェクトには、リアルタイムより速いスピードで再生する場合、オーディオのピッチを自動補正する新しいスイッチがあります。この機能は、再生時の速度増分の精度およびカスタマイズをさらに詳細に設定できる新しい設定によって、さらに良くなります。是非、お試しください。ささいな機能のようですが、このようなことにどれくらいの時間を費やしているか、すこしゆっくり(低速で)考えてみてください。私はとても気に入っています。

その他には

• 複数の個別オーディオ・トラックのQuickTimeエクスポート

• オーディオ波形キャッシュに使用されるメモリーの調整

PhraseFindおよびScriptSyncの再生

適切なテイクを素早く見つけることは、極めて有益なことです。 PhraseFind は全てのエディターの役に立ちます。単語を入力すれば、ある程度の明瞭さでその言葉が録音されている場合、PhraseFindはプロジェクトから、誰かがその言葉を話しているクリップを探します。生産性を高めたいと思うなら、これがその方法です。

ScriptSyncについても話させてください。Media Composerにインポートされた後でも、台本を編集できることはご存知でしたか?これは、俳優がアドリブでやらなければならなかったテイク(または再テイク)の修正に大変役立ちます。

このブログは、Media Composerの新機能の全てを紹介するものではありません。全機能は、こちらから『新機能ガイド』および『初めにお読みください』をご覧ください。

2018年には何が待ち構えているのでしょうか?Media Composerを業界で最も信頼できるストーリーテリング・ツールにしてきた機能のような素晴らしい機能をご期待ください。

2018年、Avid Connectでお会いしましょう!

Media Composerについて

一流の映画、テレビ、放送局のエディターが使用しているツールでストーリー制作がスピードアップされます。HDやハイレゾの編集もこれまでになくスピーディかつ簡単に行えます。

Avidプロビデオ製品およびセグメントマーケティング担当として、Avidビデオ編集システム、関連ストレージ、インフラストラクチャ・ソリューションに対するマーケティング戦略を担当。既存および新たなお客様をインスパイアするコンテンツの制作を作っていくことに大きなやりがいを感じています。