Media Composerユーザー:マルチカメラ編集の達人ガイ・ハーディング氏 パート2

By in ビデオ

エディターのガイ・ハーディング氏はビヨンセ、マドンナ、バーバラ・ストライサンドやデビッド・ボーイといったアーティストの何百というマルチカメラを使用したパフォーマンスやライブショーを編集してきました。こちらはマルチカメラ編集の達人のガイ・ハーディング氏のブログ記事のパート2となります。パート1はこちらをご覧下さい。

スーパーボウル ハーフタイムショー

1月頃、私のお気に入りの編集の仕事が入ってきた。金曜日に早く仕事を終わらせ、カルバー・シティのソニー・スタジオにスーパーボウル ハーフタイムショーのリハーサルを観に行った。

もう3年か4年にあるであろうか。監督(これもハミッシュ)は地上で最も視聴されているテレビショーのパフォーマンスの監督し脚本を作るユニークな方法を生み出した。

私の仕事は早い納期を含む(大体2日で仮編を納品するペース)ので、リハーサルを見ることはライブショーをよく理解しハミッシュとアシスタントディレクターであるヘイリー・コレットと尺を話し合うのに非常に重要であった。

パフォーマンスをするアーティストはいつも何週間も前に本番さながらのサウンド・ステージでリハーサルをし、これらのリハーサルを撮影し撮影脚本のために編集をする。ショットはGoPro とCanon 5Dを使ってある。3日間撮影し、カメラは数テイク毎にポジションを変える。なので、スタジアムにあるショーを撮影できるカメラは50かそこらになる。

しかしながら、アーティストはバラバラにリハーサルをすることが度々で、同じ時間に同じ場所にいる事はない。しかし、今年はありがたいことに、全てのアーティスト達(コールドプレイ、ブルーノ・マース、ビヨンセ)が一緒の4つのゴールデンテイクができたのだ。

サウンドステージの編集

私はサンタ・モニカへ向かい、私の二人のアシスタントとミーティングをし、アシスタント達は1晩で全ての素材を取り込んだ。一人はデジタイズし、もう一人はシンクし、グループを作った。(次の日の朝11時まで。感謝をこめて情報追加)。このマルチカメラグループは今までの中で一番やっかいでアシスタント・エディターの間で伝説になったほどだ。というのはCanon 5DとGoProにはタイムコードがない。なので、目と耳を頼りにシンクさせるのだ。
バンドは前のブログにも書いたようにクリック・トラックで演奏するので、音楽のベースは各テイク同じとなる。しかし、リハーサルができるアーティストにより、カメラショットはコールドプレイだけになったり、ブルーノ・マースだけになったりする。時々彼らはリハーサルをし、20秒のパートを8回か10回撮影したりする。言うまでもなく、私のアシスタント・エディターがグルーピングを終わった頃には、私は12分のグループの中に176以上の異なるカメラ/サブクリップのマルチグループをこしらえている。

カメラグループのシークエンス

この編集は多くの想像力を要する編集である。基本的に、私のショットセレクションは、ステージや現場でいろいろな事が起こるのでイベント全体に渡る。秘訣は親密さを保持し、家にいる視聴者がイベントの一部として感じられるように、ファンとの手持ちカメラショット等を交えながら選んでいく。しかし、多くの想像を必要としながらも、ショー環境の中でのリハーサル素材は存在しない。まだライトもついていない。全てのショットがハウスライトで、素材はほとんど手持ちカメラだ。

Avid Media Composerのスタビライズ効果を沢山使った。もし、クローズアップショットがなければ、ミッド・ショットにリサイズ効果でズームインし、画像が荒れるのは無視した。ワイドやクレーン・ショットをつくる必要があれば、ショットを小さくし、カスタム3Dムーブを左から右へ入れ、ジブ・カメラのように見せ、テロップを加えるのでアーティストは何を自分達が見ているのが理解できる。

ジブ・カメラの動きの編集

ステディカムのショットはだいたいはハミッシュが自分のiPhone か5Dで撮影する。冗談ではなく、本当に編集の中で我々がショットやアングルを文字通り創造している。なので、私はほぼエンドレスにシーンの選択ができる。

LEDフロアの合成

スタジアムで2か月前の技術偵察の時録画したワイド・ショットのフリーズフレームを使い、AvidのAniMatte効果を使う時もある。それに、PDFからのグラフィックステージの描画を合成しその上にバンドとソニースタジオでリハーサルした時のステージを合成し、その上にLEDフロアを合成する。全ての合成にズームを加え、フレームの左下で同時に起こっているパイロ(演出の爆発や花火)のワイプをつけ、何か月ものプラニングの後、パイロでスタジアムのワイドショットがどうなるか初めてみることができるのだ。

最終合成のプレビュー

初め時間がすごくかかるように見えるかもしれないが、また私はちょっと完全主義者なので”正しく” 見えるのが重要である。テンプレートを作りタイムラインに入り、プロセスをスピードアップするためにバンドのシンクショットを更新する。
ありがたいことに、 Avid Media Composerのバックグランドレンダリングにより作業が簡単にでき、そのおかげで次の編集をすることができる。監督のハミッシュは編集室で待てないタチなのでこの新機能は実にありがたい。

ワイド・ショットの合成の編集

L.A.で6時間か7時間編集した後、私はサン・ホセに飛びホテルの部屋でラップトップをセットし明け方まで編集を続けた。これは、モバイル編集がライフ及びタイムセーバー(人生と時間の節約)の両方であるいい例である。

スーパーボウルのホテルの部屋の編集室

スーパーボウルの編集のためのフライトケース

日曜日になり、Avid Media Composerが設置されている会場のトレイラーに私のメディアをもちこんだ。それはとても魅力のないトレイラーだったけど。

スーパーボウルのトレイラーの中のAvid Media Composer編集室

ランチの後にはベース編集ができ、ハミッシュとADのヘイリーにそれを見せた。私達は撮影シーンと、私が編集したようにショーを撮影するのが可能であるかを話し合った。スーパーボウルのゲームに大体50カメが使われ、ハーフタイムショーはその中の25カメを使う。また8つか9つのカメラがショーが再開する前のコマーシャルブレークの間に追加される。私達は手持ちカメラは次のショットを取るために位置を変える十分な時間があるか調べた。時々、私達はステージの上でワイヤーで吊る下がっているSpider/Skycamを片付けるのに十分な時間があるかわからない、というのはパイロ(演出の爆発)が近くにあり、ケーブルを通って燃えるからだ。私達は編集を調整し、パイロのタイミングをちょっと後のバーに調整し、オンスクリーンの災難を避けるためにパイロテックの会社と一緒に働いた。
プロデューサーである、リッキー・キルシュナーと変更とさらなるスクリーニングをした後、私達はアーティストとショットを共有した。彼らはノートをくれ、そして私達は全てのショットにカメラの番号の詳細や、ショットナンバー、ライブチームからのノート、例えばショット1-カメラ3 (スローズーム), セカンド・ショット2-カメラ 16 ジブ L>R 等のLower3rd(テロップ)を加えた。
ADのヘイリーは私の編集を楽譜に分解し、彼女がカメラオペレーターに渡すカメラスクリプトを作る。そうすれば放送がスムーズになるからだ。

Nested group sync stack

とても忙しい時期の中の非常に長い日であったが、1.1億人のTV視聴者がいるライブショーに大きな違いを生み出す。
私はこんなに長い間一つのソフトウェアを使い続けると匠になれると強く信じる。ありがとう、Avid Media Composer!

Media Composer ソフトウェア30日間無償トライアル

Media Composer は世界中のエディターに使われている編集ソフトウェアです。30日間の無償トライアルをダウンロードして、是非お試し下さい。

DOWNLOAD TRIAL

ガイ・ハーディングは地上最大のマルチカメラのライブショーを編集しました。マドンナやU2、ビクトリア・シークレットの2Dコンサートやライブイベントから、ワン・ダイレクションの3D映画まで多岐に渡ります。ガイは最近ケビン・ハートの史上最大のスタンドアップ・ショーであるスタンドアップ・コメディ映画「What's Now」を編集しました。彼は自分が好きな事をして世界を飛び回る事に感謝しています。ロンドン生まれでLA在住。彼の家族は彼は働きすぎだと言っていました。