Dolby Atmosの中核となるPro Toolsインターフェース

By in Pro Mixing, オーディオ, 音楽制作

AvidがDolbyとのユニークなコラボレーションを発表してから数年で、Dolby AtmosTM の人気は急上昇しました。今日、Dolby Atmosは映画やテレビにおけるサウンドの標準フォーマットとなっており、映画館だけでなく、家庭でも使用される機会が増えています。映画やショーは、イマーシブ再生のためにミックスされるのが一般的で、Netflix、Amazonプライム、Apple TV+、Disney+などの人気ストリーミング・サービスでは、優先的にDolby Atmosをリクエストしています。

イマーシブ・オーディオの普及とともに、ポスト施設やプロフェッショナルは時代の先端へ挑戦しています。劇場用Dolby Atmosをフルに使用するには、128チャンネルをDolby Atmos Rendererに送信し、最大64チャンネルをスピーカーに供給する必要があります。新しいコンテンツの制作が急増する中、あらゆる規模のスタジオや施設でDolby Atmosへの対応が求められていますが、多くの場合、システムをスケールアップしたイマーシブ・オーディオ用に設計された部屋ではなく、音響や空きスペースを課題とした部屋でシステムを拡張しています。

数多くの機材を使用していると、すぐに統合が複雑になってしまいます。しかし、この潮流に乗りたいのであれば、色付けのないサウンド、独自の柔軟性、そして多くのI/Oを提供するハードウェアが必要です。

エレガントな解決策

Pro Toolsソフトウェア、ハードウェア、コントロール・サーフェスの濃密な統合により、Dolby Atmosミキシングをシンプルにします。これらはDolby Atmosの主要機能を内蔵したエンド・ツー・エンドのシステムとして統合されており、重要なツールにはすべて、ソフトウェアだけでなくコントロール・サーフェスからでも簡単にリーチできます。また、ハードウェアは、必要なすべてのI/O、ルーティング、モニタリングを2U以下に収め、スペースを取らずにスタジオに汎用性と拡張性をもたらします。その結果、わずか数個のとてつもなく強力な機材で、イマーシブ・ミキシングが可能となりました。

 

1つに必要なものすべてが揃ったインターフェース

MTRXとそれよりも小さい兄弟機であるMTRX Studioは何れも、I/O、ルーティング、モニタリング、スピーカー・チューニングをオール・イン・ワンに兼ね備えています。大規模なマルチ・オペレーターによるリレコーディング・ステージでも、ホーム・スタジオでも、Dolby Atmosのミックスとモニターには、これらのPro Toolsインターフェースが1つあれば十分です。

 

Pro Tools | MTRX

大規模な環境では、Pro Tools | MTRXを選択することになるでしょう。そのずば抜けた適応力とカスタマイズ性により、多大なI/Oを必要とするオーディオ・ポスト・ワークフローに最適です。8つの拡張カードスロットを備え、アナログおよびデジタルI/OからMADI、Dante、DigiLinkまで、ほとんどのI/Oフォーマットで構成することができます。また、1500 x 1500のクロスポイント・マトリクスにより、フォーマット間のルーティングだけでなく、Dolby Atmos Rendererとのインターフェースに必要な128チャンネルを超えたシステムの拡張が行えます。

1枚のカードにつき、最大1,024個のディスクリート・フィルターを使用した128 EQチャンネルを追加でき、64チャンネルのAtmos・セットアップでもゆとりを持ったベース・マネージとモニターEQの緻密なコントロールが可能です。

128チャンネルIPオーディオDanteカードを1枚搭載することで、MTRXはDolby Atmos Mastering SuiteシステムやDolby Atmos Rendererとのインターフェースを完全に備えることができます。

最大7枚のDigiLink I/Oカード(448チャンネル)を搭載可能。1台のMTRXをハブとして、ダイアログ、音楽、効果音など複数のシステムを動作させることができます。

MTRXを真に輝かせているのは、スムースなワークフローを実現する為の統合機能です。SPQスピーカープロセッシングカードを追加することで、MTRXはEUCONを介してリモート制御可能なプレミアム・モニタリングおよびスピーカー・キャリブレーション・ソリューションとなります。また、1枚以上のDigiLink I/Oカードを追加することで、1台のMTRXを複数のHDXワークステーションのハブにすることができます。リレコーディング環境では、ダイアログ、効果音、音楽などの異なるシステムをすべて1つのインターフェースに接続することができます。その結果、ラックのスペースを節約し、シグナル・チェーンの潜在的な障害を減らし、ルーティングを簡素化することができます。

Pro Tools | MTRX Studio

Pro Tools|MTRX Studioは、小規模なミックス・ルームやホーム・スタジオに、MTRXのオール・イン・ワン・パワーをもたらします。2UのMTRXと同様に、I/O、ルーティング、モニタリングと統合されたスピーカー・チューニングが組み合わされています。カスタマイズはできませんが、64チャンネルのDante、アナログ18出力、SPQスピーカー・プロセッシングを内蔵しており、凄まじいほどの能力を持っています。

新たに現れたホームシアター用Dolby Atmosの世界では、これまで以上に多くのコンテンツが存在するため、小さな部屋にもいくつかの利点があります。小型ルームは無駄がなく、内部に設置される機材の点でも、必要とされる面積の点でも、コストが低く抑えられます。施設は需要に合わせてもっと増やせばよく、そしてフリーランサーは、より簡単にこのゲームに手が届くようになります。

MTRX Studioを使えば、どんな部屋でもDolby Atmosのミキシングが可能です。フリーランサーであっても、多くの機材を追加することなくスタジオをアップグレードすることができます。マルチルームの施設では、大きな部屋でMTRXを使用している場合でも小さな部屋にMTRX Studioをインストールすることで、ワークフローの継続性を確保することができます。実際、Pro Toolsのエコシステム全体(ソフトウェア、ハードウェア、コントロール・サーフェス)は、すべてのレベルで基本的に同じ機能を使用し、スケールアップもスケールダウンもできます。つまり、どこにPro Toolsシステムをインストールしても、Dolby Atmosをどこでもミックスできるパワフルなシステムとなるのです。

Dolby Atmosオーディオ・ポスト・プロダクション用Pro Toolsの詳細については、avid.com/sound-that-movesをご覧ください。

音を動かす

Dolby Atmosは、音を体験する方法を変革しています。Pro Toolsは、クリエイティブの手法を変革しています。イマーシブ・ミキシング向けの最も強力なエンド・ツー・エンドのツールをご体感ください。

マーケットソリューション・マネージャーとして、音楽制作とオーディオポストのお客様のために最高のクリエイティブなソリューションを提供することにフォーカスしています。クリエイティビティとテクノロジー、特に音楽、ソングライティング / ストーリーテリング、そしてレコーディングアートに情熱を注いでいます。業界を定義する製品や人々と密接に協力することができて幸せです。