Pro Tools 2018のMIDI編集機能

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昨年、Pro Tools幾つかのMIDI機能強化を行ないましたがまだ終わりでは有りません新たにリリースされたPro Tools 2018でも、さらに追加のMIDI機能強化がなされています早速、見ていきましょう。

 

MIDIさかのぼり録音

トラックに沿って演奏し、完璧にできたと思ったのに録音していなかったという経験はありませんか?Pro Toolsでは、MIDI演奏を遡って加えることができるようになりました。

初めてこの機能を見た時感想は、すごい!の一言でした。新たな楽曲を始める場合でも、トラック作成の途中でも、この機能によって録音の心配をせずに、アドリブや即興的な創作を捉えることができます。つまり、創作の流れを止めることなく演奏に専念できるのです。頭に浮かぶアイディアを直にPro Toolsのタイムラインへ載せましょう

どうすればよいのか?その答えは、こうです。再生中、MIDIやインストゥルメント・トラックが録音可能状態であるのに、録音されていない場合、Pro Toolsは‘リッスン・モード’になっています。演奏を停止した時、イベントメニューを開く、またはショートカットのShiftCを使うだけで、Pro Toolsその演奏をタイムラインに加えます。実に簡単です。

MIDI編集の新ショートカット

Pro Tools昨年、左右の矢印を使って、前後のMIDIノートへ移動する機能を搭載しました。今回、移調、ノートオンおよびノートオフの位置調整、MIDIベロシティ調整用のショートカットを加えて、このワークフローを強化しました。

上下矢印を使い、MIDIノートを半音づつ上下に移調することができます。Shift+上下矢印で、MIDIノートを1オクターブ移調します。また、上げ下げをコントロールしてMIDIノートを適切に移調します。キーは、キールーラーの調号によって決まります。

Pro Toolsのデフォルト値はハ長調C調)です。セッションのキーを変更する必要がある場合は、キールーラーの左端にあるプラス記号を選択します。これで、長音階および短音階にグループ分けされた調号がリスト表示されます。楽曲の頭から調号を開始するには、“From”フィールドが小節1拍1になっていることを確認して、OKをクリックします。

音符の移動について学びましたが、長すぎたり、長さが足りない音符をトリムする方法も知りたくありませんか?Pro Toolsでは、それも可能です。Cntrl+左右矢印で、1グリッドずつノートオンの位置を移動します。Option+左右矢印では、1グリッドずつノートオフの位置を移動します。それらのコマンドにShiftキーを加えると、ノートオンまたはノートオフの位置が次に高いグリッド値分移動します。

これで、MIDIノートは適切なキー、正しいテンポになりました。しかし、ベロシティは?それには、5段階ずつ音符または音符グループのベロシティを増減するコマンドキー+上下矢印を使います。Shiftキーを加えると、15段階ずつベロシティを調整することができます。

上下矢印 半音移動
Shift+上下矢印 1オクターブ移動
Ctrl+上下矢印(Mac)
Start+上下矢印(Win)
調でトランスポーズ
Ctrl+左右矢印(Mac) 
Start+左右矢印(Win)
ノートオンの位置を1グリッド値移動
Option+左右矢印(Mac)
Alt+左右矢印(Win)
ノートオフの位置を1グリッド値移動
CtrlShift+左右矢印(Mac)
StartShift+左右矢印(Win)
ノートオンの位置を2グリッド値移動
OptionShift+左右矢印(Mac)
AltShift+左右矢印(Win)
ノートオフの位置を2グリッド値移動
コマンド+上下矢印(Mac)
Ctrl+上下矢印(Win)
ベロシティを5ずつ変更
Command + Shift + 上下矢印(Mac)
Control + Shift + 上下矢印(Win)
ベロシティを15ずつ変更

*Macコンピュータのキーボード・ショートカット。下段はWindowsコンピュータのショートカット。 

コード抽出

この機能を初めて見た時も、思わず「すごい!」と発していました。これまで数々のセッションに関わってきましたがMIDIトラックを渡されたら、自分でコード進行を解明しなくてはならないことが少なくありませんでしたしかし、Pro ToolsMIDIやインスルメント・トラックを解析して、四分音符ごとに全てのコードをコード・ルーラーにコピーできるようになりました。 

インスルメントMIDIトラックの演奏を基にコードを識別して、コード・ルーラーやスコア・エディターにコードを手入力する必要を省くこの機能は、非常に便利です。 

Pro Tools 2018に搭載される新機能の詳細は、avid.com/pro-tools/whats-newをご覧ください。ご紹介したMIDI機能の強化のように、制作ワークフローを効率化する新機能により、さらにスマートで迅速な作業が可能になります。 

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