Pro Toolsでクラウド・コラボレーションをはじめよう!

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本ブログ記事は、2016年3月に掲載された「Get Started with Avid Cloud Collaboration for Pro Tools」を再構成したものです。

 

Pro Tools は、2016年3月にリリースされたバージョン12.5で、セッション・ファイルをプロジェクトとして管理し、複数ユーザーで共同作業することが可能となるクラウド・コラボレーションに対応しました。

V12.5以前のPro Tools 12シリーズでは、新たなI/O設定、シンプルなモニタリング、自動ダウンミックス(モニタリングの変更を気にすることなくセッションの共有が可能)、トラックのコミットおよびフリーズ(ユーザーが同じプラグインを所有していなくてもコラボレーション可能)等、クラウド・コラボレーションへと続く道が整備され、v12.5以降にリリースされたv12.6/v12.7でもクラウドで利用する為の幾つかのプロジェクト互換/管理機能が追加されました。

 

Pro Toolsクラウド・コラボレーション—特徴とメリット

  • 他のコラボレーターと招待/コネクトすることにより、さらに充実したコンテンツ制作が可能となります。
  • ファイル交換、インポート、面倒な管理もなく、同じスタジオ内で共同作業しているかのようにコラボレーションができます。
  • Pro Tools上のオーディオ/MIDIトラック単位で、編集、ミックス変更等が共有/管理することが可能です。
  • 「フリーズ」「コミット」を使うことで、プラグイン環境に相違があっても、そのままのサウンドを聴きながら共同作業を行えます。
  • 「変更を反映しない」「アンドゥ」等の機能を通じ、柔軟なコラボレーション環境を構築できます。
  • 同じプロジェクト上で同時に作業可能です(オフラインでの作業も可能)。
  • テキスト・チャット機能を使って、アイディアの交換やコミュニケーションも容易です。
  • Pro Tools内の「avid.com 」アカウントから、いつでも、どこからでもプロジェクトにアクセス可能です。

 

クラウド・コラボレーション機能の実際に関しては、2016年5月に行われた、以下の「TECHNOBOYS.P.G x Pro Tools 12.5 クラウド・コラボレーション・デモ」の様子をご参照ください。

Pro Toolsクラウド・コラボレーションは、さらなる進化を遂げています。

Pro Tools v12.5以上のPro Toolsスタンダード & HD版の両方で利用可能な他、v12.8以上では無償版「Pro Tools | First」でも協業可能となりました。

また、2017年9月には、Avid製AAXプラグイン利用時のプロジェクト互換向上の為、全てのAvid AAXプラグインをお得なサブスクリプション価格(月額600円または年額6,480円)で利用可能となった「Avidコンプリート・プラグイン・バンドル」も登場しています。

ここでは、Pro Toolsクラウド・コラボレーション時の設定やワークフローについて解説します。

 

クラウド・コラボレーションに必要なもの

有効な年間アップグレードおよびサポート・プランに加入中の永続ライセンスまたは有効なサブスクリプション・プランをお持ちのPro Toolsユーザーは、ダウンロード・ページへアクセスして最新のPro Tools 12をインストールなさってください。

次は、最適なクラウドストレージ・プランを選択します。どこから始めれば良いかわからない場合は、まず無償プランをお試しください。

無償プランでは、自分がオーナーのプロジェクトを最大3つと、Avidクラウドサーバー上で1GBのストレージを使用することができます。

プロジェクト毎に、最大10名のコラボレーターとコラボレーションすることができます。プロジェクトは基本的に(自分のローカル・システムにキャッシュを置く)コラボレーション可能なクラウドでのPro Toolsセッションだとお考えください。ストレージ上では、オーナーやコラボレーターがアップロードするあらゆるファイルが参照可能です。

オーナーではなく、誰かのコラボレーターとしてプロジェクトに参加する場合、そのプロジェクトは自己の総ストレージ使用量には含まれません。

ストレージ容量が1GBからであることを少ないと感じるかもしれません。しかし、Pro Tools クラウド・コラボレーションではロスレス圧縮方式でオーディオをクラウドへアップロードし、最大3倍のデータ圧縮率を提供します。

通常、48kHz/24Bit/24トラック×4分間のオーディオは約785MBですが、265MBに圧縮可能です。これにより、アップロード/ダウンロードの転送時間も大きく削減されます。

追加で、税別月額640円で、無制限プロジェクト/10GBのストレージ(無償プランの10倍のクラウド・ストレージ容量)を利用できます。大規模なセッションやプロジェクトを扱う場合には、税別月額3,200円で80GBのストレージまで拡大することができます。

Pro Tools 12クラウド・コラボレーションの始め方

オンラインセミナー・シリーズとしてPro Tools 12.5リリース時に6本の概要ビデオを作成されています。

ここではアカウントの設定、ログイン等の工程全体を通して見ることができます。

全体で36分間のビデオですので、必要な部分だけを見ても良いでしょう。

Part 1:始めましょう

Avidクラウド・コラボレーションの簡単な概要とアカウントの設定及びログインについて説明します。

Part 2: ダッシュボード

出発点としてダッシュボードの簡単な概要(Pro Tools 12.5での新機能)とプロジェクト(クラウド)の概要を説明します。

Part 3: セッションをプロジェクトに変換する

簡単な手順で、既存のPro Toolsセッション(ローカル)をプロジェクト(クラウド)に変換します。

Part 4: 設定と新機能の紹介

このビデオでは、Pro ToolsのCollaborationツールを最適に設定する方法、主要なプリファレンスおよびインターフェースの新機能について説明します。

Part 5: アーティスト・チャット・ウィンドウ

このビデオは、コラボレーションの中心ハブとなるアーティスト・チャット・ウィンドウについて、また、その使い方について説明します。

Part 6: コラボレーション・ワークフロー

このビデオでは、全てをまとめて、実際にプロジェクト・オーナーと2人の遠隔地にいるコラボレーターとのクラウド・コラボレーションをご覧いただきます。

 

最後に

データの共有並びに1つのセッションでの協業は、旧バージョンのPro Toolsでもマニュアルで行うことができるものの、面倒で、手間がかかる作業です。

フリーズ、コミットなど新たな機能強化と併せて最新のPro Toolsに搭載されたAvidクラウド・コラボレーションは使ってみると、素早く、簡単に、そして直観的に利用できることがご理解いただけると思います。まずは一度お試しください。

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アビッドテクノロジー株式会社プロオーディオ・ディビジョン・マネージャー。Pro Toolsユーザー事例やミュージック/ポストプロダクション・オーディオ・ソリューション/ワークフロー情報を紹介していきます。