Pro Tools | HDX システムのメリットと特徴

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Pro Toolsファミリーの最高峰システムである「Pro Tools | HDX 」は、様々なオーディオ・プロフェッショナル制作分野で事実上の業界標準システムとして採用されています。

ここでは「HDX」活用のメリットと特徴をご紹介いたします。

Pro Tools | HDXシステムは、ProTools | HDソフトウエアとHDXカードから構成される「HDXコア・システム」に各種対応オーディオ・インターフェイスを装着、さらに必要に応じてシンク・オプションやAAXプラグイン・オプション等を追加することで構築可能です。

 

Pro Tools | HD Software

Pro Toolsソフトウエアの最上位版であるPro Tools | HD ソフトウエアには、Pro Toolsスタンダード・ソフトウエアの全ての機能に加え、クリップ・エフェクト/高度オートメーション/サラウンド・ミキシング等、アーティストやエンジニアのハイエンド・ニーズに応える為の機能を標準搭載、さらにHD年間アップグレード・プランを更新することで、メンテナンスされた最新バージョンを常に使用可能となる他、合計25種類のHD年間特典プラグイン・バンドルも継続使用可能です。

 

Pro Tools HDX Core

専用DSPを搭載したHDXコアは、1枚のPCIeカードシステムで256オーディオ・トラックを処理することができ、最大3枚まで拡張可能です。そのパワーと超低レーテンシーの実現により、あらゆる規模とスコープのプロジェクトに自信を持って取り組めるようになります。

 

豊富なI/Oオプション

Pro Tools | HDXシステムは、プロジェクト・スタジオに適したHD | OMNIや業務用スタジオ標準オーディオインターフェイスとなったHD I/OといったAvidのHD対応オーディオ・インターフェイス以外にも、DigiLink Licenseオプションをお求めいただくことで、DigiLink端子対応の様々なオーディオ・インターフェイスをご利用いただくことが可能となっています。

サードパーティー製I/Oに関する詳細は、Avid認定HDディーラーまでお問い合わせください。

HD I/O 16 x 16 Analog

充実のAAXプラグイン・オプション

 

Pro Tools | HDXシステムには、数多くのAAXプラグインが同梱されており、さらに必要に応じてAvidやサードパーティーから登場しているAAXプラグインを利用することが可能です。

 

Avidまたはサードパーティー各社のAAX 64bit DSP対応プラグインを使用することで、HDXの超低レイテンシーのメリットを最大限に享受する事が可能です。オーバーダブ時、トラック・インサート上にAAX DSPコンプ/EQ・プラグインを使用しても、それによるモニタリング・レイテンシーは数サンプル以内*で収まるため、バンドのヴォーカリストやベーシストといったプレイヤーの方たちも、キュー・モニターの遅れによって戸惑ってしまうといった事も生じません。

また、AAX DSPプラグインは、DSP/Native兼用で動作するようハイブリッド・デザインがなされており、リアルタイム・ミックス時にはレイテンシーの低いDSPプラグインをトラック・インサートしながら作業しつつも、それらのトラックに対して、ファイル・ベース処理となるオフラインバウンス/コミット/フリーズといった機能を実行する場合は、同一の結果をもたらすことのできるCPUネイティブ・プロセッシングを使うことが可能となっており、実時間よりも遥かに短い時間で、これらの処理を行う事ができるよう設計されています。

 

*遅延量はプラグインによって異なります。

 

AAX DSPプラグインのメリットに関する詳しい技術解説は「プラットフォームの進化 : エンジニアから見たAAX」をご覧ください

 

また、アナログ機器の暖かみと音響特性をミックスに加えることができるPro Tools | HDソフトウェア・アドオン、HEAT(Harmonically Enhanced Algorithm Technology)が利用可能なのも特徴です。HEATの開発者インタビューも合わせてご覧ください。

Avid Heat

強力なDSPパワーを誇るシステムの中枢:Pro Tools|HDX

 

Pro Tools|HDX」は、ファミリー最高峰のモデルで、規模の大きなレコーディング/ミキシング作業に適しています。

 

「Pro Tools|HDX」は、アーティストやエンジニアが作業中に、なるべくテクノロジーについて考慮しなくてすむような「ディターミニズム」(決定論)という設計思想に基づいて開発されており、これにより32bit float/96KHzといった負荷の高い高品位/マルチトラック環境でも、レコーディング・モニター時の遅延、トラック数やプロセッシング数が増えた場合のパフォーマンスの低下を気にする事なくクリエイティブ・ワークに集中しやすくなるという特徴を持っています。

 

Pro Tools|HDXでは、オーディオ・トラックのプレイバックを専用FPGAチップで実行している他、ミキシングを専用DSPで、そしてプラグイン・エフェクトに関してもCPU処理のものに加えてDSPベースのAAXプラグインが実行可能なハイブリッド仕様となっており、大規模なレコーディング・セッションに於いても一切の妥協を行う事なく作業を継続することができるようになっています。

HDXカード

HDXカード1枚当たりの処理能力は下記のようになります。

・ボイス数 (同時発音数):256 @48kHz、128 @96kHz、64 @192kHz
・オーディオ・トラック数:256 @48kHz、128 @96kHz、64 @192kHz
・同時使用可能IN/OUT数:64IN /64OUT

HDXカードは、最大3枚まで拡張でき、ボイス数はそれぞれ3倍となり、外部音源の最大同時録音数は192チャンネルまで可能となります(内部バスまで使用した最大同時録音可能数は256)。

HDXカードを3枚使用し、サンプリング・レイト「96kHz」セッションの場合、最大ボイス数は「384」となり、大規模なレコーディング・セッションも余すことなく高品位で記録していくことができるのです。

プロダクション・ワークフローの中のHDX

Pro Tools|HDXで処理されるサウンドの流れを、一般的なバンド・レコーディングを例にとって説明すると以下のようになります。

まず、レコーディングで使う音素材に関しては、大別すると次の2種類に分かれます。

1.アーティストが制作したデモ楽曲データの一部共有

2.新たにスタジオでレコーディングされた素材

  • コアになるバンド・サウンドによるベーシックトラック
  • キーボード、ストリングス、ホーンセクションのオーバーダブ
  • ヴァーチャル・インストゥルメントやMIDI音源のオーディオ化
  • バンド・メンバーによるヴォーカルやギターのオーバーダブ

 

上記の「2」の部分のレコーディングは、業務用レコーディング・スタジオに備えられているPro Tools|HDX及びオーディオ入出力インターフェイスであるHD I/Oを通して行われるのが一般的です。

曲毎のセッション・データをミックスする際には、業務用スタジオのPro Tools |HDXを使うこともありますが、昨今の音楽プロダクションに於いては、エンジニアやアーティストのプライベート/プロジェクト・スタジオで実施されることも多くなっています。

また、そういったプライベート/プロジェクト・スタジオでは、ミックスだけでなく、追加の素材を加えたり、既存の音源を差し替えたりといった、音楽制作に於ける「ポストプロダクション」も実行されます。

こういったミックス/ポストプロダクションの際は、様々なエフェクト・プラグインが使われますが、Pro Tools |HDXを使用するとCPU処理されるAAX Nativeプラグイン同様、HDXカードに搭載された18基のDSPチップを使用するAAX DSPプラグインも32bit floatで処理されています。

ミックス作業によってクリエイトされたサウンドは、スタジオでのモニターを行うため「ステレオ化」(以下、「サミング処理」)され再生されますが、多くの32bit floatエフェクト処理されたオーディオ・データをサミング処理する場合、Pro Tools |HDXでは、より多くのトラックが一度にまとめられても「飽和」することがないよう64bit float処理で実行可能となっています。

Pro Tools | HDXシステムを導入する為のコンサルタント:Avid認定HDディーラー

 

「Pro Tools | HDX」システム導入時に必要なシステム環境やオプションに関しては、Pro Tools|HDX のエクスパートを揃えた信頼の置けるAvid認定HDディーラーまでお問い合わせください。

 

関連情報:

Pro Tools各種技術情報/比較表/プラグイン情報

 

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