S6L-16C、VENUE 6.1、および新しい Function Pad iOSアプリ登場

By in ライブサウンド

2018年4月のS6Lシリーズ発売以降、Avidライブサウンド・チームは着実に進化への歩みを進めています。最新のVENUE 6.1ソフトウェアは、2018年9月に出荷開始されたS6L-24CからのニューモデルにあたるS6L-16Cコントロール・サーフェスにも対応し、S6L-16Cをもっと大きなコントロール・サーフェスと同等に使用できるよう、いくつかの変更を加えました。もちろんそれだけではありません。VENUE 6.1では、これまで以上のカスタマイズ、アクセス、ワークフロー、およびスピードの向上にこのリリースでは多大な力を注ぎました。Universe ViewがS6L-16C専用としてVENUEソフトウェアに追加され、他の新しいワークフローにおいても有用性に優れ、そしてこれがすべてのサーフェスで利用することが可能になりました。

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S6LファミリーのためのVENUE 6.1 新機能:

  • S6L-16C コントロール・サーフェス サポート: コンパクトな16フェーダーのコントロール・サーフェスはすべてのE6Lエンジン、およびVENUE Stage I/Oと利用可能
  • Avid VENUE | Function Pad最大128のファンクションキーでS6Lシステムをリモート操作できる iOSアプリ
  • Ethernet AVB経由のPro Toolsリダンダント・レコーディング:最大128トラックを2つのPro Toolsシステムにレコーディング可能な、AVB経由の リダンダント・レコーディング
  • アテンション・オン・フェーダー:ワンタッチですべてのチャンネルにアクセスでき、フェーダーを連動させ、パラメーターをコントロール
  • エンコーダー・アサインモード: カスタム構成可能な「バーティカル・チャンネルストリップ」をワンクリックで呼び出し可能
  • AUX SENDのパラメータービュー:  外部GUIのAUXゾーンをタッチして、AUXレベル / パン / 設定を素早くコントロール
  • VCAs Trim Aux Sends: 外部GUIのAUXゾーンをタッチして、AUXレベル / パン / 設定を素早くコントロール

Avid VENUE | S6L-16C コントロール・サーフェス

S6L-16C コントロール・サーフェスのサポート

限られたスペースでのパフォーマンスだとしても、もう心配する必要はありません。S6L-16Cコントロール・サーフェスにより、どのようなスペースにもコンパクトに収めることが可能になりました。コンパクトなサイズに加えて、すべてのVENUEコントロール・サーフェスと同様、すべてのE6Lエンジン、すべてのS6Lサーフェスと組み合わせてお使いいただけます。ですから192入力が必要な場合であっても、S6L-16CをE6L-192に接続するだけで192チャンネルの使用が可能となります。コンパクトで スクリーンレスの フォームファクタのS6L-16Cでは、外部GUI 上のOverview タブの下にあるUniverse スクリーンを表示することができます。Universeスクリーンには 、他のすべてのS6Lコントロール・サーフェスと同じ機能とワークフローを備えています。 さらに、コンソール設定画面は外部GUIのオプションタブに移動され、 他のコントロール・サーフェスのモニター・タッチ・スクリーン(MTS)のコンソール設定画面と同じ機能をすべて使用できるようになりました。

VENUE | Function Pad iOS アプリ

Avid VENUE | Function Pad iOS アプリ

これまでユーザーの方々は、現在のVENUEソフトウェアに存在するカスタマイズ可能なレベルで設定されたタイミングで、トラックを再生しフェーダー位置に応じてEQをマッピングしたり、入ってくるシグナルによって様々なコンプを駆使したりと、膨大なイベント・リストを作成してきました。これまでこういったイベントをリモートで操作する方法があるかどうか、お客様からお問い合わせをいただいてきました。もちろんワイヤレスMIDIや、その他多くの方法が考えられましたが、私たちはiOSアプリが最もシンプルで最適だろうと考えました。VENUE | On-stage iOS アプリと同様に、VENUE | Function Pad を使用すると、最大16人のユーザーが iOSデバイスからS6Lシステムに接続しファンクションキーをリモートでコントロールできます。 アプリがファンクションキーをコントロールするだけではなく、ユーザーはアプリ内でファンクションキーを色分けすることもできます。多くの場合では、より多くのイベント・トリガーへ素早くアクセスするためにこのアプリを使用すると思いますが、さらに、モニターエンジニアがVENUE | Function Padを使用してステージスタッフのトークバック・マイクのルーティングをコントロールすることもできます。またさらに 一歩進めて、ステージ上のミュージシャン自身が自分の楽器のエフェクト・プラグインやボーカルを有効にしたり無効にしたりにすることも可能にしました。

iPhone上のVENUE | Function Pad

AVB経由のリダンダント Pro Toolsレコーディング

S6Lにはすでに、1本のEthernetケーブルで96kHz、24ビットで最大128チャンネルのオーディオトラックを録音できるというとてもパワフルな機能を備えています。VENUE 6.1では、もう1本 Ethernetケーブルを接続するだけで、別のコンピュータをリダンダント・レコーディング・システムとして利用することができます。システム要件を満たしているMacをコントロール・サーフェスのポートCに接続し、もう1台はポートDに接続すれば両方のマシンでVENUEから96kHzで最大128チャンネルのリダンダント・レコーダーを作成することができます。VENUE Linkで、コンソールが両方のシステムのためのトランスポート、保存、リコール・マーカーを同時にコントロールすることを可能にします。素晴らしいことにこれが意味することは、ちょっとしたセットアップの労力で、コンソールのボタンを一つ押すだけで、同期リダンダント・レコーディングを開始できてしまうのです。

Ethernet AVB経由のリダンダント・レコーディング

Attention on Fader

チャンネル数が多く、多くのことに注意を払う必要がある場面では、パラメーターにすばやくアクセスすることが非常に重要になってきます。MCが予定外のマイクを使ったり、土壇場でビデオ再生を追加しなくてはいけない等、 頻繁に1分1秒の対応を迫られる場面は訪れます。こんな時、Attention on Faderを使用することでシステム内のすべてのチャンネルにすばやくアクセスできるので、チャンネルを瞬時にサーフェスに追加するのに苦労することはありません。VENUE 6.1ソフトウェア では、 Attention on Fader ボタンがマスター・ライブ・モジュール(MLM)のディスプレイに追加されました。このボタンを押すと、セレクトされているフェーダーが自分の目の前のフェーダー(マスターフェーダー横)に配置されます。すでに選択されているので、チャンネルパラメーターにすぐにアクセスできます。現在のレイアウトにはない他のフェーダーをアテンションするために、Universeスクリーンまたは外部GUIを使用することもできます。Floating Faderは、現在 アテンションしているものすべてに更新されます。このフェーダーを非表示にしてAttention on Faderモードを抜けるには、Attention on Fader ボタンをもう一度押すか、フェーダーのアテンションを解除する、または新しいフェーダーバンクに移動します。

MLMのAttention on Fader ボタン

エンコーダー・アサインモード

スピーディなアクセスのために、エンコーダー・アサインモードはユーザーがカスタム構成可能な「バーティカル・チャンネルストリップ」を作成することを可能にしました。これはチャンネルコントロールモードでカスタム選択されたチャンネル・エンコーダーセットを作成できることと同様です。多くの場合、Aux 1〜4や 5〜8を随時確認の必要はありませんが、ゲイン、コンプレッサー・スレッショルド、Aux 1、Aux 12など、いくつかのパラメーターをミックスさせたカスタムストリップをエンコーダー・アサインにより、ユーザーはワンタッチでアクセスすることができます。カスタム・チャンネルストリップを設定するには、 エンコーダー・アサイン・ボタンを長押しするとエンコーダー・アサイン・ユーザー・アサインメント・モードに入ります。一番左のチャンネル・ノブ・モジュール(CKM)がブランクになり、一番上の列が点滅してターゲティングされていることを示します。別のチャンネル・ノブ・モジュール(CKM)のエンコーダー、または外部GUIのエンコーダーをタッチして、点滅しているエンコーダー列に割り当てます。別のエンコーダー列をターゲットにしたい場合は、それをタッチするだけで簡単に行えます。そしてまた、別のチャンネル・ノブ・モジュール(CKM)のエンコーダー、または外部GUIのエンコーダーをタッチして、点滅しているエンコーダー列に割り当てます。4列にアサインしたら、OKを押すか、もう一度 エンコーダー・アサインを押してアサインを終了し、保存します。アサインができたら エンコーダー・アサインを1回押します。バーティカルモードのチャンネルが、たった今作成したカスタム・バーティカル・チャンネルストリップに切り替わり、もう一度ボタンを押すと、前のバーティカル・パラメーターセットに戻ります。割り当てられているパラメータータイプに対応する色でエンコーダーが点灯します。たとえば、入力パラメーターは白、EQパラメーターは緑、Compressorパラメーターは青といった具合です。

エンコーダー・アサイン・ボタン

AUX センドのパラメータービュー

VENUE 6.1の他の多くの機能と同様に、この機能はミックスのコントロールへのアクセスを早くするためのものです。VENUE 6.0では、この機能はVENUEスタンドアロン・ソフトウェアに追加されましたが、今回はコンソール自体で見ることができます。入力チャンネル上のAux Sendsの外部GUIの画面表示は、常に詳細ページよりも概略的なものですが、Aux Sendsのパラメータービューを使用すると、外部GUIをタッチするだけで、チャンネルからのAuxセンドごとの詳細コントロールすべてにフルアクセスできます。外部GUIで入力チャンネルを表示しているときに、Aux エリアをタッチしてこの拡大表示に入ります。この拡張ページで は、 センドレベル、パン、プリ / ポスト、オン / オフの状態をすべてタッチパネル上でコントロールできます。このビューを終了するには、ページの右上隅にある 閉じる ボタンを押すだけです。

AUXセンド・セクションの新しいパラメータービュー

VCAs Trim Aux Sends

VENUE 6.1では、シングルフェーダーで複数のチャンネルを変更できるようになり、複雑だった操作がシンプルになっています。モニターエンジニアには 「このミックスにはもっとドラムが必要だ」など、一度に多数のチャンネルでAuxのトリミングが必要になるようなミックスの変更を求められることがよくあります。これまでであれば、モニターエンジニアは各ドラムチャンネルのAUXセンドを同じ量だけ手動でトリミングする必要がありました。 フェーダー上のセンドであっても、多くのフェーダーを上げたり下げたり、ちょうど同じ量だけレベルを調整するのは簡単なことではありません。VENUE 6.1では、Options > Interactionで VCAs Trim Aux Sends を有効にできます (デフォルトではオンになっています)。このオプションを有効にしてSends on Faderモードに入り、VCAを使用して、そのVCAのセレクトされているすべてのチャンネルに対してセンドをトリミングできます。Sends on Faderモード に入ると、サーフェス上のVCAは連動するよう設定され、VCAトラックフェーダーを上下に移動すると、そのVCAにセレクトされているトラックもすべて連動して動かすことができます。Sends on Faderモードを一旦終了し、再びSends on Faderモードに入ると、VCAは連動する設定に戻ります。注意していただきたいのは、これらはセンドのためのトリムだということです。VCAの設定を作成していくうえでカスタマイズや数によって複雑化してしまうことはよくあります。効率よくVCAの構成を覚えておくためにスナップショットが使用可能で、スナップショットで、曲や シーンに応じてモニタリングに使用するVCAストリップがカスタマイズできます。しかしこれだけ見るとモニターエンジニアにだけ便利な機能だと思われがちですが。例えば、放送局のエンジニアであれば サブミックスに簡単に複雑な変更を加えることができますし、FOHエンジニアならすべての再生トラックや、キット全体のドラムリバーブだけなど、素早くサブセンドを調整することができるのです。

Sends on FaderモードでのVCAs Trim Aux Sends設定

多数のチャンネルや複雑なイベントの場合、シンプルさとスピードがライブコンソールにとって最も重要な機能になります。VENUE 6.1は、これまではどんなライブシステムでも無理だと思われていたようなレベルのアクセスとコントロールを実現することで、すべてのワークフローをもっとシンプルに、効率的にしたいと思っています。システム内のほぼすべてのものにワンタッチアクセスでき、そして コンパクトな S6L-16CからフラッグシップのS6L-48Dコントロール・サーフェスまで同一のワークフローにより、S6Lはこれまでで最もスピーディで最高のミックスができるよう設計されています。

VENUE | S6L発売中

ライブサウンドの次なる進化 ― 賞に輝くVENUE | S6L なら、世界で最も要求の厳しいライブサウンド・プロダクションも簡単に扱うことができます。

 

Avid ライブサウンド・プリンシパル・プロダクト・デザイナー兼プロダクト・マネージャー