S6L-48DコントロールサーフェスとVENUE 6.2ソフトウェアリリース!

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AVIDはこの度VENUE 6.2ソフトウェア及び、S6L-48Dコントロールサーフェスのリリースをご案内させていただくことを大変喜ばしく思っております。今回のリリースはS6Lシリーズプラットフォームを踏襲した拡張版となり、VENUE 6.2 は多数の改善点、新しいワークフローそして今回新製品となる、S6L-48Dコントロールサーフェスのサポートを提供しており、この48+2フェーダーで160以上のノブを持つ巨大なS6L-48Dはライブサウンドエンジニアにとって使いやすさと視覚での有用性を最高品質でご提供いたします。

S6L-48Dは他のS6Lとの相互運用性及び互換性は当然のことながら、今回のVENUE 6.2のリリースではこの大きなコントロールサーフェスを有効に使用できる数々の機能と、異なるS6Lとのファイルの受け渡しをより円滑にする機能を備えており、加えて、ワークフローの改善と重要なトラブルシューティング機能と最新のすべてのAvid Pluginとリストアを簡単にするためのECxをご提供しております。

VENUE 6.2の新機能:

  • 新製品S6L-48Dコントロールサーフェスをサポート: S6L-48DコントロールサーフェスはすべてのエンジンとI/Oとの互換性を持ちます。
  • Dual-Operator Mode: 二人のオペレーターによる別々のシステム( S6L-48D、-32D、または-24D )の運用が可能。
  • コンソール左側ゾーンのMLM チャンネルセレクション: ユーザーはMLMチャンネルセレクションを選択することが可能となり、CKMの左側ゾーンもしくはMLMの右側ゾーンに表示させます。
  • Encoderの割り当て機能: 外付けGUI のパラメーターをタッチするとすぐにEncoderがコントロールサーフェスに表示されます。
  • Plugin Viewにクイックアクセス: CKM上の”Plugin”ボタンをダブルクリックすることですぐに、選択されたチャンネルのPlugin Zoom Viewが表示されます。
  • CKM Vertical Modeにクイックアクセス: “Channel Control”ボタンをクリックすることで自分が選択したチャンネルストリップを表示することが可能です。
  • 48のレイアウトとレイアウトメンバー: 複雑なセッション時にもカスタマイズ可能な48レイアウトをショー・ファイルごとに作成することが可能となりました。VENUE | S6L だけではなくすべてのコンソールでも48チャンネルを各レイアウトにストアが可能となり、48メンバーレイアウトをロードすることが可能となり、ポータブル化によりセッションがより簡素化されました。
  • 48 VCAとミュートグループ: すべてのS6Lシステムは48VCAとミュートグループをストア及び使用が可能となりました。
  • New Event Triggers とActions: ユーザーがもっとも慣れ親しんだイベントプログラミングやエンジニアが要求するコントロール機能をVENUE 6.2ではシステム上のほとんどのエディット可能なパラメーターへのアクセスが1つの動作により紐づけることが可能となりました。
  • Network Test Mode と診断機能: 診断モードを起動することにより、ネットワーク上のデータエラーをお知らせする機能が加えられました。
  • PluginとECxがプリインストール: Avid Plugin とECx ソフトウェアは時間のかかるプロセスを経ずとも、自らのリストア機能により入手可能となりました。

Avid VENUE | S6L-48Dコントロールサーフェス

そしてここからはこれらの主要な新機能の詳細をご紹介致します。

新製品Avid VENUE | S6L-48Dコントロールサーフェスのサポート

48+2フェーダー、160を超えるエンコーダーを搭載したS6L-48Dコントロールサーフェスはこの業界内で最も実用的なデジタルライブコンソールと言っても過言ではないでしょう。

ライブサウンド業界では、クイックアクセスが最重要となり、出入力は数千種類のソースとなりますが、48Dはこれらの使いやすさと視覚での有用性の要求に応えることが可能です。

この大きなコントロールサーフェスではブロードキャスト業界の方々や特別なシアターのプログラマー達が必要なチャンネルをすべて直接見ること、触ることができることに有用性を感じることでしょう。S6L-48DはS6Lのプラットフォームを継承しており、どのS6Lのショー・ファイルでも、この大きなフレームサイズでそつなく移行させることが可能となり、どのE6Lエンジン、どのStage Rackでも使用可能です。

Dual-Operator Mode

VENUE 6.2はDual-Operator Mode により、2人のオペレーターが独立したS6Lシステムをお互いの邪魔をすることなく同時に操作が可能なとても素晴らしいワークフローが可能となりました。

S6L-48D、S6L-32D、及び S6L-24Dのどのコントロールサーフェスにおいてもオペレーターは最大2フェーダー分をデュアルオペレーターミキシングのためにアサインすることが可能です。この最新のソフトウェアはコンソールの左側ゾーン、右側ゾーンというように分けることが可能となり、Dual-Operator Mode時には左側ゾーンのオペレーターは通常と同じように使用でき、右側ゾーンのオペレーターはMLMの右側ゾーンを使用するという様にそのセッションによりカスタマイズ可能となり、自らのワークフローもデザイン可能となりました。この機能はお互いのオペレーターが求めるチャンネルにアクセス及び作業が可能となり、他のオペレーターゾーンにあるSends on Faders、Spill、その他の独立した設定に影響を及ぼすことはありません。

それでは各機能の詳細を見ていきましょう。

  • 左側ゾーンは“マスターゾーン”と呼ばれ、自動的にMLMと下部のようにすべてのフェーダーバンク、MLMの左側及び外部スクリーンのコントロールが可能となり、右側ゾーンは補助的な役割となります。
  • 左側ゾーンのオペレーターはコントロールサーフェス上で追加のフェーダーバンクをフェーダーストリップ数の可能な限り選択可能です。右側ゾーンのオペレーターは少なくとも常に1つのフェーダーバンクがなければいけません。
  • バンキング、ナッジング、Sends on Faders mode、スピル、Channel Bank Safeはどちらのゾーンのオペレーターも使用可能です。
  • 左側ゾーンオペレーターのバンキングの使用やモードはMLMのスイッチ、左側バンクのソフトキーもしくはイベントでコントロール可能です。左側ゾーンオペレーターのみユーザーレイアウトの作成及び編集が可能です。(どちらのゾーンもユーザーレイアウトのリコールは可能です。)
  • 右側ゾーンオペレーターのバンキングの使用やモードはイベントを活用するかMLM上のDual-Operatorソフトキーの右側バンクからコントロール可能です。
  • Events Triggers and Actionsメニューでは特別なゾーンでのトリガーやアクションを左側ゾーン、右側ゾーンオペレーターにサブメニューとして使用可能となっています。

コンソール左側のMLM チャンネルセレクション

この新しい機能はユーザーにとって多用な利便性を可能とします。簡単に説明しますとS6L “D-Series” (48D、32D、24D)コントロールサーフェスを“C” (24C、16C)コントロールサーフェスのように操作することが可能となります。“C” コントロールサーフェスですと、単一のチャンネルセレクションのみ使用可能となり、1つのCKMがサーフェス上で使用可能です。選択されたチャンネルはコンソールの左側CKMに表示されます。“D”サーフェスではどのチャンネルでも、どのバンクを選択することは可能ですが右側のCKMのデフォルト設定によりMLMを通してのものとなります。この新機能を用いればユーザーはチャンネルセレクションを左側のどのCKMもしくはMLMの右側でもMLMを通して選択することが可能です。

NEW: VENUE 6.2におけるコンソール左側のMLM チャンネルセレクション

Encoderの割り当て機能

前回のバージョンのVENUEソフトウェアでは、MLM上のAssignable Encoderはオシレーターとトークバックレベルにのみ使用可能でした。今回の最新のVENUE 6.2ではユーザーはVENUEのインプットもしくはアウトプットページのパラメーターをタッチもしくは、クリックすることでパラメーターをMLM Assignable Encoderに割り当てることが可能になりました。Assignable Encoderにあるパラメーターは外付けGUIに黄色でハイライトされ表示されます。この機能はユーザーに通常通りコーソールを操作しながらボーカルパートのFX sendパラメーターを素早く把握し、それをエンコーダー上でキープしておくことが可能となります。

Encoderの割り当て機能を使用したハイバンドEQゲインのコントロール例

Plugin Viewにクイックアクセス

ユーザーからの直接のリクエストにより、VENUE 6.2では選択したチャンネル上でPluginの“Zoom View”を素早く取り出せるようになりました。便利に素早く外部スクリーン上でPlugin GUIを使用するには、CKM上のPlugin スイッチをダブルクリックすると、選択されたストリップ上の最初にインサートされたPluginを表示する“Plugin Zoom View”に移動します。これが意味するものは、もうラックをスクロールすることも、この画面表示のためにプロセスを踏む必要がなくなります。上図のように選択されたチャンネルをダブルクリックするだけでインサートされたPluginのGUIが表示されます。

CKM Vertical Modeにクイックアクセス

前回のVENUEソフトウェアのバージョンではChannel Control Modeのスイッチは元々決められていたストリップは選択されている時のみ有効でした。何もストリップが選択されていない状態では、CKMはChannel Strip Modeで動作し、他のパラメーターで切り替えるか、CKMボタンで切り替えをして操作する必要がありました。必要なパラメーターをスクロールしながら探していくよりも今回の新機能により即座に必要なパラメーターにアクセスすることが可能となりました。VENUE 6.2ではChannel Control Modeのスイッチ(Pluginは除く)はたとえ選択されているストリップが無くとも常にアクセス可能であり、アクティブです。8つすべてのCKMに属するストリップ上の違う種類のパラメーターへのアクセスを素早く行うことができるようになりました。

例としては、フェーダーストリップが選択されていない状態で各ストリップのノブに割り当てられている最初の4つのインプットパラメータ “Input Bank”をクリックします。そして最初の4つのEQパラメーターの”EQ Bank”をクリックすると見たことも無いようなコントロールと名だたるアナログコンソールに匹敵するアクセスを手に入れることができます。

48のレイアウトとレイアウトメンバーズ

Avid VENUE | S6Lは既に最も直観的かつ実用的なレイアウトシステムをどのコンソールでも持ち合わせています。しかしVENUE 6.2では柔軟性と簡素化をより進化させました。前回のソフトウェアのバージョンでは、大きいコンソールから小さいコンソールへの移行の際、レイアウトによりチャンネルが表示されませんでした。VENUE 6.2ではこの点が改善され、それだけでなくすべてのシステムでユーザー定義の48レイアウトを構築することができ、各レイアウト上で48フェーダーを構成することが可能となりました。この機能により、48Dのショー・ファイルを16Cへのロード時でもすべてのレイアウトがロード可能となり、ナッジキーを使用することにより48フェーダーのレイアウトを操作することが可能となりました。例えば通常大きなサーフェスを使用しているエンジニアが少しコンパクトなシステムを使用しなければならない時でも通常使用しているファイルを大きなシステムと同じ要領でロードするだけでカスタマイズされたレイアウトへアクセスすることが可能となります。加えて、構成されたレイアウト内での操作時にナッジを継続させつつリコールが必要な場合でも自らが必要なフェーダーの前にいるようにレイアウトをリコールすることができます。

下記はこれまですべてのS6Lソフトウェアとの互換性の詳細となります。

  • ロードしたショー・ファイルが前回のバージョンのVENUEソフトウェア(5.0–6.1.x)で構築され、かつシステムは2もしくは最新バージョンで動作している場合、ストアされたレイアウトはロードされ、未使用のストリップはブランクになります。
  • ロードしたショー・ファイルが2もしくは最新バージョンで構築され、かつシステムは前回のバージョンのVENUEソフトウェア(5.0–6.1.x)で動作している場合、レイアウト数が24以下の場合と24以上の場合は初めの24レイアウトのみ動作は可能になりショー・ファイル内での維持はできません。

48のレイアウトとレイアウトメンバーズ

48 VCAとミュートグループ

48D及び全てのS6Lシステムは48VCAと48Muteグループにアクセスが可能となりました。この新機能はコントロールのレベルを増やしただけでなく、全てのシステム上でこれらの数を維持することにより、他のS6L機種での互換性を高めました。

VENUE 6.2における48 VCA

48ミュートグループ

New Event Triggers とActions

カスタマイズ機能に関してライブサウンドコンソール業界ではS6LのEventシステムに肩を並べるものはありません。VENUE 6.2 により他のシステムとの互換性がトリガー設定と、コンソール上のピーク/RMSメーターからVirtual Soundcheck Modeまでのほとんどの編集可能なパラメーターの変更が可能になり、カスタマイズ機能の可能性は急激に拡大しました。他の新機能ではスナップショットでコンソールライトの調光、ワンクリックでVirtual Soundcheck Modeへ切り替え、チャンネルをVCAにアサインした時点で自動アンミュートできるような機能が追加されました。このオプションではスナップショットの自動ストア機能により次のセッションに移行する前、もしくは選択したスナップショットとグループになるようストア設定をすると、たとえリハーサル時においても作業を簡易化することができます。そして追加でTriggers and Actionsのリストを作ることができ、スクロールで探したりすることなく確認することが可能です。

VENUE 6.2におけるTriggersメニューのアップデート

VENUE 6.2におけるActions

Network Test Mode と診断機能

より良いシステムの準備とテスト機能のためにVENUE 6.2 はNetwork Test Modeを新機能として追加しました。Test Modeを起動するとシステム分析がされ、少しのエラーも見逃さない厳密な診断ツールを使用することが可能となります。1パケットほどのデータの消失でもコンソールのダイアログに反映され、たとえ多数のデータ消失を抜け目なく管理しているシステムであっても、この厳密なシステムテスト機能はそれ以上に完璧にシステム上のエラーをキャプチャーし、システムが正しい方向で動作しているかを知るための機能を構築します。VENUE 6.2ではシステムのロッジングやシステム上のAVBカード等の内部の詳細をキャプチャーする機能を大幅に増やし、すべてのネットワーク間の相互作用の詳細やネットワーク上のエラーもピンポイントで詳細がわかるようになりました。加えて、ログのエクスポートやログ内にマーカーを書き込む作業も簡素化されました。この工程としては、Options > SystemそしてLoggingボタンをクリックするとエクスポートもしくはマーカーを書き込むことが可能となります。

VENUE 6.2におけ新しいNetwork Test Mode

PluginとECxがプリインストール

リストア・プロセスの簡素化に関して、すべてのAvid PluginはVENUE Restoreにてプリインストールされています。Avid Pluginは従来通りユーザーアカウントからインストーラーをダウンロードしていただき、インストールしていただくことは可能ですが、コンソールのリストアではダウンロード、インストール、そしてすべてのライセンスインストール承認作業等の工程を省くことができます。Pluginのプリインストール機能に加えて、VENUE 6.2ではECxもプリインストールしており、システムのリモートコントロール機能に関して、別々のシステム個々にコンポーネントをインストールする必要がなくなりました。

S6L-48Dのリリースに合わせ、VENUE 6.2はすべてのS6Lコントロールサーフェスと多くの新機能のファンクションとカスタイマイズを大幅に進化させました。S6Lシリーズの成長により、システム間の繋がりが目覚ましいものとなり、S6L以上のシステムは存在しません。S6L及びライセンスが有効なユーザーの方々は現在VENUE 6.2のダウンロード可能となっております。インストーラーは Avid Account からダウンロード可能です。

平素より貴重なご意見及び、ご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。今回新リリースとなりましたVENUE 6.2がお役立ていただけることを心から願っております。

VENUE | S6L

ライブサウンドの次なる進化 ― 賞に輝くVENUE | S6L なら、世界で最も要求の厳しいライブサウンド・プロダクションも簡単に扱うことができます。

Avid ライブサウンド・プリンシパル・プロダクト・デザイナー兼プロダクト・マネージャー