S6LでA Perfect Circle、IncubusのミキシングモニターをするDanny Badorineをインタビュー

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Danny Badorine(以下DB)はClair Brothersでライブサウンドのキャリアを開始し、5年後、独立しました。 Incubusのエンジニアを務めた後、ミキシングモニターを引き継ぎ、以来、A Perfect CircleやPuscifer等のライブサウンドを手掛けてきました。長年、ProfileシステムでミキシングをしていたDannyに、VENUE | S6Lに移行した感想を伺うべく、インタビューを行いました。

(インタビュワー:Derk Hagedorn 以下DH)

2017 Aftershock Festival でA Perfect Circle のモニターをするDanny Badorine

DH: S6Lの前はどのコンソールを使ってましたか?

DB: ほとんどProfileです。様々なコンソールでミキシングをしてきましたが、最後のツアーではProfileを使っていました。Incubusでは、たしか5年ほどProfileを使っていたと思います。彼らは、Profileを所有していましたので。そして、今年の初めにS6Lに切り替えました。春には、ProfileでA Perfect Circleのライブミキシングを行い、夏のIncubus の時は、S6Lを使いました。この時に使い方も学びました。

きっかけは、Greg Nelson(IncubusとPearl JamのFOHエンジニア)のおかげです。Incubusとツアーに出かける前に、プロダクション、マネジメントを含めて話をしたとき、彼は「未来に向かうことが重要で、今こそ別の卓に切り替えるべきだ」と話しました。その通りだと思いましたので、S6Lを購入することに決めました。バンドにとって、最高のコンソールを購入したと思います。一つの投資ですが、彼らは、初日からS6Lのサウンドを最高に気に入っていました。

通常のFOHミキサー、Stewart Bennettの代わりをするGreg Nelson

DH: 新しい卓への移行はどのようなアプローチだったのでしょうか?過去のVENUEショーファイルを持ち込んだのですか?

DB: 二つの全く異なる方法で行いました。Incubusの時は、ゼロから始めました。Proflieの時は、それほどスナップショットを使っていなかったのですが、かなり簡単に使えるので、ゼロから構築しました。これは非常にうまくいきました。A Perfect Circleの時は、Profileからファイルをインポートしました。スナップショットだらけのショーでしたが、非常にシームレスに移行ができたので、これほどうまくいくのかと少し驚きました。

Avi​​dプロダクト・スペシャリスト、Chant Peckからトレーニングを受けました。共に1日を過ごしましたのですが、非常にわかりやすかったです。一度フローが理解できれば、非常に納得できました。Avidの製品は常にそうです。20年間Pro Toolsを使ってきたので、私にとっては直感的なものでした。Profileの時には、最大限にバスを使っていたので、さらに多くのバス、チャンネル、オプションがあるのは非常に助かります。そして、とにかく音が素晴らしい。複雑でファンシーなことをする必要がないので、それが簡単になるということです。 少しEQやCompressionを調整すればいいだけです。

A Perfect CircleのAftershock FestivalのVENUEショーファイル

DH: 新しいシステムで他に優れているところはありますか?

DB: すべてが揃っている感じです。簡単で素早く使うことができます。より多くのVCAがあるのが、私にとって大きなメリットです。便利な機能もたくさんありますが、最大のメリットの1つは、Pro Toolsと互換してVENUEのファイルをセットアップできることです。テンプレートを常に維持する必要はありません。Incubusの時は、初日に彼らが入って演奏したものを、マルチトラック化して、その夜ミックスで調整しました。 翌日には、完全に準備ができていました。本当に簡単です。

A Perfect Circleの通常のサウンドプロバイダーはFirehouseですが、Aftershockでは、3つ全てのステージでBrown Note Productionsが担当し、S6Lが2台使われました

DH: ライブのチャンネルとレコーディングのチャンネルを任意にミックスできる「チャンネル単位」のバーチャルサウンドチェック機能は使用していますか?

DB: A Perfect Circleでは今後使うと思います。ギター・プレイヤーのBillyはギター・トーンにおいて完璧主義で、多くの時間を費やしています。これが、彼らの音楽の最も重要なパートの1つとなっています。機能は、まだ使っていませんが、リハーサルで使おうと思っています。バンドが演奏している間にそれに併せてトーンを調整することができると思います。このオプションは非常に楽しみです。たとえ、ステージで問題が起きても、私から「演奏しながらこのまま再生を続けることもできるし、遅らせることもできる」と提案することができます。問題を解決できるオプションを持てることは、非常に助かります。

また、ゲストミックスにも簡単に対応できるので、便利です。Incubusでは、新しいことをやろうとしたときに、ドラマーがやってきて「これらの曲のミックスを送ってくれないか?」と頼まれて、すぐに送ってレコーディングすることができたので非常に便利でした。また、照明の担当にも送ることができるので、彼らのプログラミングにも活用できます。

これができれば、さらに自信を持って、ミックスを送ることができると思います。ゲストミックスは時に突発的なものであり、本来、それで判断されたくないものですが、実際に送っていたものには非常に満足していました。

DH: IncubusとA Perfect Circleでそれぞれ違ったチャレンジがありますか?それとも、似た種類のものでしょうか?

DB: 間違いなく、バンドごとに異なるチャレンジがありますね。Incubusでは、ブランドンは彼のミックスでかなりボイスを大きくすることを好みます。また、リバーブもそうです。自分の声をしっかり聞くのが好きなのです。面白かったのは、以前、非常に音の悪い会場で苦労した日がありましたが、リバーブがそこら中でかかっていたので、逆に彼にとってはお気に入りのショーだったということがあります。一方、A Perfect Circleのメイナードの場合は、全く異なり、彼のミックスではボイスが他の楽器に隠れるようなスタイルを好みます。

彼らのミキシングは、二つの全く異なるニュアンスで行っています。また、A Perfect Circleのほうが、より複雑です。Incubusの場合は、キーボードを除き、わりと一貫したミックスですので、キーボードのみスナップショットを使います。A Perfect Circleの場合は、曲によって全く異なるミックスで、スナップショットをより多用し、メンバーの要望に応じて動きも多いです。

DH: Incubusのメンバーは、S6LとProfileの違いについてどのように感

DB: 彼らは、Profileには常に満足していましたが、S6Lを持ち込んだ際には、音の違いに驚いていましたし、音が素晴らしい!と口をそろえていました。

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Avidライブサウンド・システム及びノーテーション・シニア・マーケティング・マネージャー。 以前はEuphonixとE-MUシステムで働いていた経歴を持つ。