Sibelius 2018.6の音符間隔を改善

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Avidは、インストーラおよびライセンス、音符間隔、ワークフローおよび数々のバグ修正などを含むSibeliusの改善点を発表、リリースしました。

これは、サブスクリプションまたはソフトウェア・アップデート・プランに加入されているSibeliusおよびSibelius | Ultimate全ユーザーを対象とする無償アップデートです。新しいインストーラをダウンロードするには、Avid Application Managerを実行する、またはAvid Master Accountにアクセスしてください。

また、Sibelius初の無償版Sibelius | Firstも同時にリリースしています。これで、Pro Tools | First および Media Composer | Firstと併せて“First”製品が出揃いました。録音、制作および動画編集の世界への入門にはぴったりなツールです。

Sibelius 2018.6は、長年にわたる問題を改善するだけでなく、多種多様なミュージシャンに対応するため、いくつかのアプリケーションやソリューションの開発および創出への取り組み方を簡潔化します。本日のSibelius | Firstのリリースにより、音楽ソフトウェアから、iOSアプリiOS SDK、そしてクラウド上のAvid MediaCentral Platformで稼働するエコシステム全体にわたり、毎月、世界中に何百万もの楽譜を届ける音楽出版ソリューションを実行するデスクトップ環境を整えます。初心者、学生、教育者、プロのミュージシャン、製版者あるいは出版者でも、Avidはあらゆる人の音楽的ニーズを満たします。

Sibeliusの6月リリースの新機能については、こちらをご覧ください:

 

Sibelius –新しい単一インストーラ

Avidでは、お客様がアクティベートしたライセンスに基づき機能を実行する“Sibelius”という単一アプリケーションを提供します。これまでAvidは、お客様がインストールしたバージョンに基づき異なる機能を実行する様々な種類のSibeliusを別々に用意していました。3段階のSibeliusは:

 

• Sibelius | First –SibeliusまたはSibelius Ultimateのいずれのライセンスもない場合に実行されます

• Sibelius –Sibeliusライセンスをアクティベートした場合に実行されます

• Sibelius | Ultimate –Ultimateライセンスをアクティベートした場合に実行されます

 

これにより、新規のお客様は、まずSibelius | Firstを試したら、次にSibeliusのサブスクリプションを購入してより多くの機能にアクセスし、その後、音楽やキャリアの展開に従いUltimateの機能が必要になる、という流れが可能です。実用面では、維持が必要なインストーラの数を減らし、別々のアクティベーションの手続きを一つにまとめることでアクティベーションの手続きを簡素化できます。

新しいコンピュータには、Sibeliusは単一ののアプリケーションだけをインストールします。既にSibeliusまたはSibelius | Ultimate、あるいはSibelius | First 2018.1以前のバージョンをお持ちの場合は、“Sibelius”という名前の新しいアプリケーションと入れ替えます。

Sibelius実行時に、ライセンスと実行できる権利をチェックします:

• 教育機関のみで使用され、ネットワーク上で稼働するネットワーク・ライセンス・サーバーがありますか?(Sibeliusは常に実行)

• コンピュータ内にSibeliusまたはSibelius | Ultimateのライセンスがありますか?

• SibeliusまたはSibelius | Ultimateいずれかを試用中ですか?

• Sibelius | Firstを実行する権利がありますか?

上記のいずれかに該当する場合、そのモードで実行されます。いずれにも該当しない場合、新しいウェルカム画面が表示されます。

新たにSibeliusまたはSibelius | Ultimateの試用を開始する、またはライセンスをアクティベートする、またはSibelius | Firstの使用を継続するから選ぶことができます。“Don’t say this again(同じ質問を繰り返さない)”チェックボックスにチェックをいれると、毎回、体験版またはSibelius | Firstを選ばなくても、そのまま起動することができます。SibeliusまたはSibelius | Ultimateのライセンスをお持ちの方は、Activateをクリックすると、Avid Application Managerが起動します。一番簡単な方法は、ログインすると、Sibeliusが自動的にアクティベートされます。手動でアクティベートする必要がある場合は、ライセンス・ページを開き、システムIDとアクティベーションIDを貼り付けます。システムIDとアクティベーションIDは、Avid Master Accountで確認できます。

 

アクティベーションが完了したら、Sibeliusを再起動します。アクティベーションが有効になり、SibeliusまたはSibelius | Ultimateいずれかの機能を有するSibeliusが起動します。

Sibeliusが、市場で最も包括的かつ柔軟性が高い編成ツールであることは間違いありません。Sibeliusなら、アイディアが浮んだら、非常に直感的な方法でそのまま譜面にすることができます。用意されているあらゆる強弱記号やアーティキュレーションを簡単に挿入し、思いのままに編集することができます。

—Mark Yaeger, 映画音楽の作曲家

Sibelius 2018.6の改善点

音符間隔

複声部に装飾音符を加える

Sibeliusで複声部にわたる装飾音符を正しく入力することは、これまで非常に困難でした。通常は、プラグインを必要とし、インスペクターで適切な見た目に手作業で変更する必要がありました。単なる[音符間隔をリセット]操作で、注意深く行った配置が全て元に戻ってしまいました。しかしこれからは、Sibeliusが正しく行います。以下は、今までの音符間隔と新しい音符間隔の一般例です。

Sibeliusは声部1と声部2で装飾音符を揃えて配置します。ほかの声部に付随する音符がない場合、Sibeliusは非表示の休符を挿入して適切な間隔を維持します。

古い楽譜を開くと、見た目は変わりません。新しい間隔機能を適用するには、パッセージを選択して、[外観]タブから[音符間隔をリセット]を実行します。

 

複声部のコードの音符間隔

バージョン2の音符間隔と比べると、4月にリリースした新しいバージョン3の音符間隔では、符尾が連続する和音が重なるという事例が報告されました。また、符尾が加線に接触する場合もありました。Avidでは、これらの不具合の多くを修正しました:

Sibelius 2018.1以前

Sibelius 2018.4/5

Sibelius 2018.6

4月のリリースでも残されていたさらに難しい和音の問題にも取り組んできました。下記の比較は、進展の様子を示しています。次の分野で改善されています:

• 2つの声部の和音が半音離れている場合、譜表に書かれる時に若干オフセットされるようになりました。

• 和音に同じ音がある場合、音符が衝突する問題が解消されました。両方の声部に同じ音がある場合には、特にトリッキーです。この場合、新しい音符間隔アルゴリズムのルールにより、和音は並んで表示されます。

• 音符が五線譜にある場合、五線外の加線にある場合と比べて、Sibeliusでは、音符間隔のオフセットを異なる方法で処理するようになりました。

一般的な改善点

タイで繋がれたパッセージ全体で、音符を半音変える

Sibelius 2018.4では、音符がタイで繋がれた場合、最初の音符を変更するとすべての音符を変更できる機能が加わりました。音符を上下に半音ずつ移動するShift+ Page Up/Page Downショートカットは、削除されました。2018.6では、タイで繋がれた音符の最初の音符を選択すると、すべての音符を半音ずつ移動することができます。

バグ修正

Sibeliusの全体的な安定性の改善に加え、フォーラム、Twitter、Facebookグループなどから報告された問題(提出してくれたすべての方々に改めて感謝申しあげます!)を少しずつ解決することに取り組んできました。まとめると:

• 楽譜の最初の小節を削除すると、拍子記号が削除される問題が解消されました。

タイトルページや他の空白ページ、タイトル、作曲家やその他のテキストを失うことなく、楽譜の最初の小節を削除することができるようにするなど、4月のリリースから改善を継続しています。今回のリリースでは、拍子記号が失われることがなくなりました。楽譜の最初の小節にある拍子記号は維持されます。しかし、Sibeliusは、次の小節に拍子記号の変更が含まれているかチェックして、削除後、‘第1小節’を配置します。例えば、第1小節から第5小節を削除する時、拍子記号の変更が第6小節にある場合、Sibeliusは第1小節にあった元々の拍子記号を保持せずに、第6小節にあった拍子記号を表示します。第1小節を削除することに躊躇されていた方は、今すぐお試しください。安心してお使いいただけます!

これに加えて:

• 元に戻す操作で複数のテキストを削除した後、空のテキストボックスが残らなくなりました。

• 複数譜表にまたがる発想記号とテクニック・テキストを入力した時、複数カーソルが表示されるようになりました。

• [テキスト]>[フォーマット]>[サイズ]でテキストサイズを変更した後、キーボードの操作対象がテキストオブジェクトに戻るようになりました。

• いくつかの装飾音符の改善に加えて、Sibeliusでは、パッセージをコピー&ペーストする時に間隔を正しく維持できるようになりました。これにより、音符間隔をリセットする手間が省けます。

• [クイックスタート]が無効な場合、自動生成される空白の楽譜は、バージョン3ではなく、バージョン2の声部間隔を使用します。

• 歌詞やコード記号を入力する時の稀にあるいくつかの問題が全て解消されました。[元に戻す]操作によるクラッシュや問題を含んでいます。

• 楽譜を保存し、再び開いた時に、歌詞の延長線が再び現れる不具合が解消されました。歌詞を含む2旋律間に空白の小節がある場合のみ出現します。

• テキスト作業をしている場合、稀に、Sibeliusがクラッシュする場合があります。

• 非常に短い投げ縄選択を使い、複数のテキストまたはラインを入力することができるようになりました。

• 複数のヘアピンを2分音符に入力し、続いて2分休符を入力すると、ヘアピンが休符の下に表示される問題を解消しました。

 

以上が、本リリースの改善点です。開発チームはすでに次のリリースに取り組み、お客様にお届けできる日を楽しみにしています。

Sibeliusが初めての方は、こちら で製品詳細をご覧ください。avid.com/sibelius-ultimate Sibeliusをお持ちで、まだSibeliusまたはSibelius | Ultimateへアップグレードしていない方は、こちら で2つの比較をご覧ください。avid.com/music-writing-software 今すぐアップグレードするには、Avid.com webstoreまたは販売代理店をお選びください。

Sibeliusで自分を表現する

世界ベストセラーの記譜ソフトウェアを用いて、短時間で美しく、魅力的な楽譜を作成

Avidのシニア・プロダクト・マネージャとして、設計、開発、営業、マーケティング、法務、グローバル・サービスチームと協力しあって、未来に向けてSibelius製品およびソリューションを作っています。