Sibelius 8.5リリース開始 – 新機能紹介

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AvidはSibelius 8.5をリリースしました。本バージョンでは、インスペクター・パネルに加えて、Sibelius 8.4で搭載された4種類の異なる譜表サイズの使用が可能になる機能を改善しました。

Sibelius 8の有効なライセンスとアップグレード付きプランまたはサブスクリプションをお持ちの方は、アプリケーション・マネージャに新しいバージョンの通知が表示されますので、ダウンロードすることができます。また、Avidマイ・アカウントからも、新しいインストーラーをダウンロードいただけます。

このブログでは、Sibelius 8.5の新機能を下記にご紹介します。

 

インスペクター

Sibeliusでオブジェクトの微調整をする際に使用する[インスペクター]は、メニューやダイアログには隠されている多数の機能を、整理された形でパネルに表示します。これにより、スコアでオブジェクトを選択すると、オブジェクトの全てのプロパティや編集機能を見ることができます。Sibelius 8.5では、譜表サイズの新たなオプションを加えました。また、[インスペクター]の画面を見やすく分かりやすいように整理しました。

クリックすると新旧の[インスペクター]パネルをご覧いただけます

[インスペクター]では、主にテキスト部分を改善しました。選択したテキストに対して可能な操作をグラフィックス表示します。その他のセクションは、チェックボックス、機能名、コントロールを並べて、プロフェッショナルな見た目に整えました。

[インスペクター]も、他のパネルと同様に動作するようになりました。これまでと同様に[ホーム]タブから、または、リボンの[ビュー]>[パネル]から起動することができます。

[インスペクター]は、Sibeliusメイン画面の左側に表示されます。これを右側に寄せる、または、お好みでフロートさせることもできます。2台目のモニターがある場合には便利です。固定位置から切り離して表示する場合、[インスペクター]の下側をドラッグして、大きさを変更することができます。Sibeliusでは、選択されたアイテムに関連する機能やコントロールだけを[インスペクター]に表示します。例えば、[スケール%]は、[コード]ダイアグラムの選択時のみ表示されます。[インスペクター]に表示されるコントロールが多い場合は、右側にスクロールバーが表示されるので、必要なものを簡単に探すことができます。それぞれのセクションは折りたためるため、作業に使用しないコントロールを隠すことができます。

 

改行で複数の譜表サイズ

[インスペクター]の機能性やワークフローを促進する機能の例として、複数の譜表サイズを設定できる機能があります。スコアでパッセージや大譜表を選択すると、[インスペクター]に新たなドロップダウン・メニューが表示されるようになりました。

  • スコアで1小節だけ選択して譜表サイズを変更すると、大譜表全体が選択されて、大譜表の譜表サイズが変更されます。
  • 複数小節を選択した場合、Sibeliusは選択したパッセージの後ろで改行し、大譜表内の小節のサイズを変更します。
  • 譜表サイズは、小節単位で変更可能です。例えば、スコアの頭では小節を小さいサイズにすることができます。楽曲に必要な様々なハンドベルを定義する(ハンドベルの譜面を参照)、または、楽曲とは全く別に現れる曲の断片を作る場合などに便利です。

譜表とは全く別に、曲の断片が極小譜表で表示される例

譜表サイズの新しい調整機能により、個々の小節、1つまたは複数楽器の大譜表全体、楽曲の大きなパッセージ、または、ページ全体を変更することができます。Bill Holabが提供してくれた例では、この新機能の最適な活用法を紹介します。

作曲:Kevin Puts、リブレット:Mark Campbellによるオペラ『The Manchurian Candidate』より抜粋 Copyright © 2014 by Aperto Press and Mark Campbell. 代理人:Bill Holab Musicの許可により利用

Bill Holabによるガイダンス・ノート:

  • フルスコアには、オプションのキーボード・パート(パーカッション部門でビブラフォンが無い場合のみ演奏)が含まれます。最初の3ページの小さめの譜表です。
  • 1ページ目は通常サイズの‘ノーマル’ですが、2-3ページは長さが足りないため‘スモール’にし、キーボード・パートを‘エクストラ・スモール’にしました。
  • 4ページは通常サイズにもどし、5ページは‘ミディアム’になります。6ページは‘ノーマル’で、キーボード・パートは、オプションではなくなるので、標準サイズになります。

 

Sibelius | FirstおよびAvid ScorchのiOS対応について

現在、メインのSibeliusコードベースは、Sibelius | First、Avid Scorch、Sibelius Cloud Publishing、さらにはSibelius License Serverにも使用されています。Sibeliusリリース時には、他の全アプリケーションとソリューションを同時に構築して、それらのアップデートも同時にリリースすることができます。Sibelius 8.5でも、Sibelius | First、Avid Scorch及びSibelius Cloud Publishingのアップデートをリリースします。

  • Sibelius | First 8サポートプランまたはサブスクリプション加入期間中のお客様は全て、Sibelius | Firstアップデートを無償でご利用いただけます。
  • 最新版のAvid Scorch iOSは、iTunesアプリストアで購入可能です。
  • Sibelius Cloud Publishingは、楽譜のオンライン販売を支援する音楽出版社向けサービスです。前述のスコアがインタラクティブなスコアであることに気付かれたと思います。Sibelius 8.5コードベースで作られ、アップデートされたSibelius Cloud Publishingで動作しています。オンラインでの音楽出版を行っている、または、考えている方は、是非、弊社ウェブサイトで詳細をご覧ください。

 

Sibelius 8.5におけるその他の改善点

Sibelius 8.5の開発では、フォーラムで話題になった問題、または、サポートチーム等を通じて弊社に直接届いた点について、様々な改善と修正を行うことが出来ました。アップグレードの主な内容は以下の通りです。

Sibelius 8.4以降の改善点

  •  ‘ノーマル’譜表サイズをより小さい値、[記譜ルール]の‘ミディアム’譜表サイズの値に変更可能になりました。それより小さな譜表サイズは全て縮小されるため、狂いが生じることがなくなります。
  • Windowsの高画素密度のディスプレイでは、[記譜ルール]>[譜表]で表示されるダイアログのDPIを倍増し、見やすくしました。
  • [記譜ルール]で譜表サイズを変更してOKをクリックすると、スコアが変更されるようになりました。
  • 小さい譜表サイズで作業する場合、連音符の括弧と数字が見た目良く縮小されるようになりました。
  • 音高のない楽器から音高楽器へ変更すると、調号が自動的に作成されるようになりました。
  • 音高のない楽器から音高楽器へ変更した後、再度MIDI入力されます。
  • [ドキュメントセットアップ]を取りやめると、ユニット選択がキャンセルされるようになりました。
  • Retinaディスプレイでは、[ファイル]タブ>[スコア情報]ダイアログのフィールドのように、短すぎた幾つかのダイアログのテキスト・フィールドの長さが調整されました。
  • SibeliusのManuscriptプラグイン言語では、 note.Deselect() は、その音符のみ選択解除すべき時に、親のNoteRest全体を選択解除します。

 

その他の改善点

  • Sibelius 7.5と同様、バージョン番号が起動画面に短時間表示されるので、起動時にSibeliusバージョンを確認できるようになりました。
  • macOSの[名前をつけて保存]ダイアログでは、現在のファイル名と最後に保存したパスが正しく表示されるようになりました。毎回、正しい場所を指定する必要がなくなりました。
  • [シンボルの編集]の[音楽フォント]をクリックすると、固まったり、あるいはクラッシュすることがまれにありましたが、解消されました。
  • [インスペクター]と[タイムライン]パネルのサイズと位置が、他のパネルと共に保存されるようになりました。[ファイル]>[環境設定]>[ファイル]ページの[ウィンドウのサイズと位置]セクションをご覧ください。これにより、他のパネル同様、デフォルトでタイムラインを隠すことが可能になりました。Sibelius 7.5.0で他のパネルが可能になって以来の要望に応えることが出来ました。
  • macOS Sierra上で、一部のキーボード・ショートカットが正しく機能しない問題が修正されました。
  • Sibelius SoundsとSibelius | First Soundsは、macOS Sierraに正しくインストールされるようになりました。
  • Application Manager 2.5.11が、Sibelius及びFirst 8.5のインストーラーに含まれました。

 

Sibelius 8.5の無償トライアル版とアップグレードについて

購入前にSibelius 8.5を試されたい方は、30日間無償トライアル版をダウンロードしてご利用いただけます。旧バージョンのSibeliusをお持ちで、アップグレードを希望される場合は、Avid販売代理店からご購入いただけます。

Sibeliusソフトウェア30日間無償体験版

ご購入前に最新バージョンを30日間無償でお試しいただけます。

体験版ダウンロード
Avidのシニア・プロダクト・マネージャとして、設計、開発、営業、マーケティング、法務、グローバル・サービスチームと協力しあって、未来に向けてSibelius製品およびソリューションを作っています。
  • Itzhak Yaron

    We need tutorials about Sibelius used with Vienna Ensemble Pro 5 and now VEPro 6 playing
    East West and Kontakt 5 Instruments via fixed IP address to a second computer to help processing hungry Virtual Instruments.. The inspector has ways to affect player and sharing knowledge about such more complex settings is not easily available