Pro Tools | Carbon 導入事例 #1:音楽クリエイター・イロハ氏

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イロハ氏 プロフィール

洗足学園音楽大学大学院卒業。バンド「さらばルバート」のVo,Gtとして活躍する一方で、作曲~録音まで1人で行う音楽クリエイターとしてもマルチに活躍。テレビ朝日「musicるTV」のコーナーに作曲家として出演するなど、今注目の若手音楽家。

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音楽クリエイター・イロハ氏は、日本国内におけるPro Tools | Carbonユーザー第一号です。Pro Tools | Carbonリリース以降、Avidではイロハ氏にPro Tools | Carbonの魅力をアピールするための楽曲制作やセミナーをお願いして来ました。

イロハ氏は、Pro Tools | Carbonに関して、最近掲載された音楽クリエイター向けの情報サイトICONのインタビューでは以下のようにコメントしています。

 

「Pro Tools | Carbonは、めちゃくちゃ音が良くて、今市場に出回っているオーディオ・インターフェースの中では最高峰なんじゃないかなと思います。導入して1年も経っていませんが、今ではこれ無しでの作業は考えられません。Pro Tools | Carbonで一番気に入っているのが、ヘッドアンプの音質です。」

 

Pro Tools | Carbon の特長でもあるHybrid Engineやモニター/コミュニケーション機能も自身のバンド・レコーディング等で活用しています。

 

「Pro Tools | Carbonですと、プラグインを通しても内蔵DSPを使えばレーテンシーが無いですし、ドラムやボーカルにコンプ、EQをかけて録れるのでストレス・フリーで作業ができています。それと気に入っているのが、ヘッドフォン出力が4系統備わっていて、トークバックが付いていたり、モニター/コミュニケーション機能が充実しているところ。ヘッドフォン出力が4系統備わっているのは、バンド・メンバーと一緒に作業するときにとても便利ですね。オーディオ・インターフェースとしては、かなり高額だと思いますけど、その音質と機能を考えればコスト・パフォーマンスは相当高いと思います。」

 

Avidが、イロハ氏にお願いして、Pro Tools | Carbonのプロモーション用に制作していただいた楽曲は二曲あります。

一曲は、その製品の特長を最大限生かしたバンドサウンドが印象的な「Do Not Yet ?」です。

この曲の制作の様子を解説したセミナー・ビデオは以下でご覧いただけます。

セミナー・ビデオをご覧いただければわかるように、この曲では、作曲段階からPro Toolsを使用し、Pro Tools | Carbonの主だった機能や製品に付属しているAAX DSPプラグインを使った制作および、そのノウハウを中心にセミナーを行っていただきました。

 

二曲目は、アグレッシブなバンドサウンドに見事に融合したスタジオ収録のストリングス・サウンドが特徴的な「Only for C」です。

この楽曲制作の過程は以下の4本のビデオで解説されています。

ここでのテーマは、『Pro Tools | Carbonを使った曲作りのワークフローを解説』です。今回はイロハ氏が普段行っている楽曲制作方法、そして気に入って使っているツールやプラグインを中心に、Pro Tools | Carbonの機能の説明だけではなく、クリエイティブ面でのノウハウも含めて制作していただきました。

ここでは、イロハ氏がビデオで説明している内容の一部に関する、幾つかの技術情報を補足したいと思います。

 

Logic Pro XとPro Tools | Carbon

今回、イロハ氏はApple Logic ProをPro Tools | Carbon上で利用しながら作曲とアレンジを行っています。Apple Logic Pro を初めとするApple Core Audio対応アプリケーションでは、Pro Tools | Carbon搭載のDSPを利用することはできませんが、所謂、通常の高品位オーディオ・インターフェースとしての利用が可能です。

Pro Tools | CarbonはAVBバスで内部オーディオ・ルーティングを行っています。

Pro Tools | CarbonでPro Toolsを使用した場合と、その他のCore Audio対応アプリケーションを使用した場合の主な違いは以下となります。

 

Pro Tools 使用時

  • AVB装置名:Pro Tools | Carbon: Reserved for Pro Tools
  • 最大56 入力/84 出力チャンネル
  • 32-bitストリーミング
  • DSP使用可能
  • 専用モニター設定有り

 

その他のCore Audioアプリケーション使用時

  • AVB装置名:Pro Tools | Carbon
  • 最大28 入出力チャンネル
  • 24-bitストリーミング
  • DSP使用不可
  • 専用モニター設定無し

 

AVD装置Pro Tools | Carbon: Reserved for Pro Tools上で、AVB チャンネル設定28×42 (44.1–192 kHz)を選択した場合、Pro Tools | CarbonのAVBチャンネルに対する物理I/Oアサインは以下の表のようになります。

Logic Pro等のCore Audioアプリケーションを使用する場合は、基本的には上記のアサイン情報に基づき、内部ルーティングを行うことが可能です。

ご注意:Pro Tools側でのAVBチャンネル設定を優先する場合、Core Audioアプリケーション上では、必ずしも上記のアサインが実現できない場合もあります。詳しくはPro Tools | Carbonユーザーガイドをご覧ください。

また、Pro Tools | Carbonのモニター設定のいくつかは、Pro Tools上で設定したものがCore Audioアプリケーション使用時にも、そのまま反映されます。例えば、4つのヘッドフォン出力であるHP1、HP2、HP3、HP4のいくつかまたは全てをPro Tools上でMainにアサインすると、それらのヘッドフォン出力からは、Core Audioアプリケーションの1-2から出力されるサウンドが再生されます。これらの設定を変更したい場合はPro Tools上またはPro Tools | Carbon本体でそれを行う必要があります。逆に言うと、(Pro Tools | Carbonに標準で付属する)Pro ToolsをCore Audioアプリケーション使用時の「モニター・セクション設定」用で利用することが可能となるのです。

Pro Tools上でのモニター設定(例) – ここでは4つのヘッドフォン出力を全てメイン出力(1-2)にミラーリングする形でアサインしています。

イロハ氏のビデオでは、Logic Proを作曲用として、楽曲制作の初期段階でMIDIシーケンス機能を中心に利用しています。この段階では、まだCPU負荷も少ないため、Hybrid Engineを利用しなくてもLogic Proのバッファー・サイズを最小化することで、Pro Tools | Carbonの高品位なマイクプリを通じて、限定的なオーディオ・トラック(ガイドとなるギターやベース等)のレコーディングも可能となるでしょう。

Pro Toolsも近年は、MIDI機能やその他のクリエイティブ機能が強化されてきていますが、クリエイターの方々にとって、特に曲のアイディアを練るための作曲やアレンジ段階では、自分の使い慣れたツールを使うのが最もストレスのない方法です。Pro Tools | Carbonは、そういったニーズに対しても、他の通常のオーディオ・インターフェースと同様の使い方を行い、さらに秀でた音質でご利用いただけるよう設計されています。

 

8ch以上の同時録音の実行

セミナービデオ第三章では、Pro Tools | Carbonを、優れたルーム・アンビエンスで伝説的な存在ともなっている音響ハウス・第二スタジオに持ち込み、ストリングスとドラムのレコーディングを行いました。

Pro Tools | Carbonに搭載されているアナログ入力は8chです。ビデオをご覧いただくとおわかりのように、マイク・セッティングの関係で8ch以上の同時レコーディングも行ったため、追加入力に関しては、Pro Tools | Carbon に搭載のADAT入力(8ch x 2系統合計16ch @48kHz)を使用して収録しています。

今回は、全てのサウンドをPro Tools | Carbon搭載のマイクプリで収録するため、このADAT入力に送るサウンドも、もう一台のPro Tools | Carbonのマイクプリ経由で送り出しています(タックシステムの協力の元、もう一台のMacとPro Tools | Carbonを用意しました)が、勿論、その他のADATオプティカル出力を備えたサードパーティー製のマイクプリを使うことも可能です。

 

Pro Tools | Carbonは、このようにADAT入力を外部マイクプリ用として使用することで、48kHz時で最大24ch同時のレコーディングも可能となります。

ADATオプティカルのオーディオ・ストリームは24bitで、サンプルレートによって使用可能なチャンネル数も変わってきます。今回の楽曲”Only for C”はサンプルレート96kHzでしたので、Pro Tools | Carbon本体のマイクプリ/アナログ入力8chに加えて、一系統のADAT入力経由の外部マイクプリ4chを追加し、合計12chが利用可能な状態でストリングスおよびドラムのレコーディングが行われています。

 

上記の他にも、このセミナー・ビデオ・シリーズには、Pro ToolsおよびPro Tools | Carbonを使う上で、有意義なノウハウが詰まっています。

楽曲試聴とともに、是非、これらのセミナー・ビデオ・シリーズもご覧になってください。

 

関連リンク:

 

Pro Tools | Carbon

アーティスト、バンド、プロデューサーに最適な高品位オーディオ・インターフェースです。