Avid Pro Tools | S6 — Sound Design for Radio and TV at AUDIONPLUS

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ドイツを拠点とするAUDION-PLUSは、民間や公共のテレビ局やラジオ局に、洗練されたサウンドデザインや楽曲を提供する為の、第一選択肢とされています。バイエルン放送、プロジーベン、BRmedia、ドイツ連邦軍、 Deutschlandradio Kultur(ドイツのラジオ局)、Bayern 2(ドイツのラジオ局)、MDR(中部ドイツ放送協会)、 WDR television(西ドイツ放送)、 NDR Kultur(ドイツのラジオ局)、Radio Tirol(オーストリアのラジオ局)や、その他の多くの放送局もAUDIONPLUSの顧客に含まれています。最近ではW wie Wissen(ドイツのテレビ局)やttt – titel, thesen, temperamente(ドイツのテレビ局)といったDas Erst(ドイツの公共放送ARDが運営するテレビチャンネル)で放送されている番組のテーマソングも加わりました。

 

使い込んだD-Controlは、少し前に最新のPro Tools | S6 Systemに入れ替えられました。私たちはエンジニアであるMichael Braunschmid氏に、作品のことや、初めてS6を使った時のこと、そしてミキシングの考え方について伺いました。

ここ数年で印象に残っていること

 

2年ほど前に手掛けたNDR Kulturの作品はとても印象に残っています。NDR Kulturは、クラシックオーケストラとNDR Radio Philharmonicの一体化を実現しました。私たちはまず、しっかりと映画音楽のように聞こえる曲をPro Tools上で打ち込み、その後、本物のオーケストラと同期してレコーディングしました。

 

私たちにとってオーケストラ用のスコアを作成することは大きな挑戦でした。我々は楽譜が書けないので(笑)。デジタルサウンドの世界、その反対にあるアレンジャーとオーケストラの世界は全く別物です。私たちはオーケストラのタイミングにPro Toolsを合わせる手法をとりました。クライアントは息をしているかのようなオーケストラサウンドが欲しかったので、クリックを使わないでレコーディングしました。Pro Toolsならこんなに素晴らしいことができます。小節線とリズムを合わせるのは少し面倒なのですが、エラスティックオーディオのおかげでアコースティックなレコーディングにも対応できます。エラステイックオーディオはよく考えられた便利な機能で、多くの作品で使います。

 

最終的には生のオーケストラを1つのフェーダーで操作、打ち込みのオーケストラを別のフェーダーで操作します。映画音楽の場合、大きい編成のオーケストラレコーディングではオーディオファイルの数が80個にもなります。そのあとに、打ち込みのオーケストラを加えることで、厚みのある現代風のサウンドになります。場合によっては、打ち込みならではのデジタルな仕掛けを仕込むこともあります。このようにPro Tools上でインストゥルメントプラグインを使えばサウンドを変えられますし、突然Star Warsのようなサウンドになります。これにはとても驚きました!

 

最もワクワクするプロジェクトの1つであり、最も複雑なプロジェクトの1つでもありました。最終的にはPro Toolsのトラック数は300にもなり、DSPカードをもう1つ追加しなければならなくなりました。上の80トラックはオーケストラ、その下には個々の打ち込みテーマ1つにつき約30個ほどのトラックが連なりました。テーマ7個でトラック数は200トラック以上になります。オーケストラのトラックも加えると合計300トラックも手元に来るんですよ(笑)

 

新しいシステム

 

今年の4月にS6を導入しました。D-Controlは9月で使い始めて10年になるので、この日までに機材を入れ替える計画を、少し前倒ししました。私は事前にそれを少し伝えただけでした。SMMの方々はとても用意周到で、仕事ぶりは完璧でした。実際、 D-Controlの解体からS6の設置までの作業が、なんと2時間もたたないうちに終わりました!現行のコンソールには複雑な配線が必要ありません。イーサネットケーブルだけです! 1時間半後には機材の交換が終わったので、すぐに仕事を始めることもできたでしょう。

 

S6は特定のフェーダーグループの操作において、D-Controlよりさらにインテリジェントです。2人のボーカルによる32トラックのかなり複雑なボーカルレコーディングを最近行いました。 本当に驚くばかりでS6ではこのようにフェーダーグループを作ることができ、フェーダーを切り替えながら呼び出せます。S6には16フェーダーあって、そのうちの8フェーダーをメインボーカル用で左側に呼び出して使うことができます。もし、2つ目、3つ目のオーディオファイルを編集したければ、簡単に切り替えることができます。右側のフェーダーではだいたいグループを管理しており、すべてを省スペースで制御することができます。

 

以前はD-Controlで32フェーダーを贅沢に使っていましたので、毎回右へ左へと椅子で行ったり来たりしなければならないケースがありました。ベストポジションを常にキープして作業したかったので、今回はあえてD-Controlより小さいコンソールを選びました。16フェーダーなので広さはコンパクトで、ベストポジションぴったりにいつも座っていられます。すべてはコントロール下にあり、本当に必要なものだけをコンソール上で管理することができます。最初はこのコンパクトさに違和感がありましたが、今となってはそれが作業が速い理由の1つとなりました。

すべてを簡単にコントロール

 

S6のグラフィックなディスプレイは美しいだけではなく、とても機能的でもあります。フェーダーの上方にあるディスプレイにいつでも波形を表示させることができます。D-Control上でフェーダーが動いたとき、ほかの場所を見ていました(スクリーン)。しかし、S6はよくできていて、フェーダー上方のディスプレイを見ていれば、次に来るオーディオファイルを確認して、備えることができます。例えば、音声のレコーディングではどのテイクが来るか確認して、すぐに対応することができます。もちろん、様々な要素を表示します。どこにプラグインをさしたか、どのセンドがオンになっているかなどを確認できます。本当に素晴らしい!

 

この配色だけで良いオリエンテーションになります。そして、このタッチパネルを使えばコンソールの左端や右端など遠くまで触りにいかずに、簡単にコントロールすることができます。プラグインの編集もとてもよくできています。実際、少し練習すればマウスで操作するよりずっと早く操作できます。S6ではどのボタンの機能も変えられます。本当により早く作業する可能性を秘めています。例えば、一部の巻き戻しボタンをズームボタンとして使いました。

 

私たちはWertheim Village(ドイツ ヴェルトハイムのアウトレット モール)のために1年に100スポット作りました。課題はスピーチと音楽のバランスをとることだったのですが、ハードウェアでコントロールすることはこの作業にぴったりで、指をフェーダーに置き、耳を頼りにする作業においては素晴らしいものでした。フェーダーソリューション無しでは絶対にできませんでした。ボリュームオートメーションをスクリーンで書かなければならなかったでしょう。この輪ゴム(私はいつも輪ゴムと呼んでいます)は、私にとっては、とても扱いにくいものなんです。

ミックス哲学

 

私たちは作曲とアレンジの間にサウンドを探すようにしていて、実際に、私は作曲中にもうミックスをしています。スタート時点からサウンドを素晴らしいものにしたいのです。 以前はラフミックスをしていましたが今はもうしていません。作曲している時にフェーダーとマスタートラックをちょうどいい位置へ動かします。少なくとも部分的には動かします。最終的にどのように聞こえるのか、耳で確認したいですからね。

 

クライアントはだいたい、デモで作ったスケッチを聞いてOKと言ってくれますが、かっこいい音楽に仕上がっていません。今のところピアノとストリングスとパーカッションが少ししか入っていませんが、本当はクレイジーなデジタルサウンドなんです。 クライアントの手に製品が渡ったときにはすでに、クライアントの元で口ずさまれるような最終完成品であるべきです。

 

最終的には、クライアントの元で再生したときにワクワクさせるようなサウンドデザインを提供したいんです。ここでは、クライアントが持つどんなイメージに対しても厳密に取り組みます。このように、長期間にわたって使え、3年か、それ以上の期間色あせることなく聞ける確かなサウンドデザインを提供します。

ミックス作業を再定義

S6は、ワークフローやニーズにあったシステムを柔軟に構築することが可能です。是非、その基本機能/仕様や拡張性をご確認ください。

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Thomas Wendt is a producer and engineer turned journalist and marketing expert. Since 1998 his company Integrative Concepts serves A-List clients from the MI and Pro Audio industries with communcations and marketing services.