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Avid VENUE | S6L、アナスタシアの究極の高音をサポート

全世界で5200万枚を超えるレコードセールスとトップチャート入りを重ねてきたポップ界のスーパースター、アナスタシアは、数々のヒット曲で構成する『Ultimate Collection Tour』を開催しました。2016年夏、5カ月間のヨーロッパツアーでは、イギリス、ドイツ、イタリア、東欧を廻りました。

Pink、Jessie J、Joe Cocker、Sade等、数々の超一流アーティストとワールドツアーを経験してきたFOHエンジニアのクリス・マッデン氏(Chris Madden)は、パワフルなAvid VENUE | S6L と共に、アナスタシアの同ツアーをサポートしました。「VENUEは、間違いなく、一番気に入っているコンソールです。2005年以降、D-ShowやProfile等、全てAvidでやってきました。今年は、ほとんどVENUE | S6Lを使っています」とクリスは言いました。

クリスは、自分のスタジオでVENUE | S6Lを試し、直ぐに、このライブ・ミキシング・コンソールでは何の心配もいらないことに気付きました。「VENUEでは、何もかもが素晴らしい音になるとすぐに分かりました。Profileシステムを使い48kで録音したショーファイルをアップサンプルして流しましたが、何もせず、96kで再録音もしていないままのマテリアルが、このコンソールでは素晴らしく響きました。」

2016年2月、クリスがVENUE | S6Lで最初にミックスしたショーは、人気歌手のJessie Jが、Swiss TVのイベント『Art on Ice』で行ったパフォーマンスでした。「Avid Profileでいつも、素晴らしいショーを作ってきました。VENUE | S6Lでも同じです。誰が何といおうと、Avidのコンソールは、他と比べて音が良いんです。とにかく繋げた瞬間に、クリアなサウンドが得られます。VENUE | S6Lでのワークフローは、すごいです。とてもスムーズなワークフローで、どんなことも1、2回のボタン操作で行えます。」

VENUE | E6L 192のエンジン・パワーで動作するVENUE | S6L-32Dについて、クリスは、コンソールがショーまでにどれだけの時間的余裕を与えてくれるかについて話します。「VENUE | S6Lは、とにかく速い。必要なものが全て必要なところにあります。アナスタシアのツアーは、劇場用に作られた60インプットの大規模プロダクションでしたが、多数のトラック数をサポートできる高性能な処理能力のおかげで、毎晩、ステージを完璧にこなし、全チャンネルを直接Pro Toolsへ収録できました。最大4枚のHDXカードを搭載可能なコンソールですが、今は1枚しか使用していません。それでも、使用するプラグインの量ではまだまだ余裕です。」

『Ultimate Collection Tour』のプラハ公演では、一晩だけ、フルオーケストラが参加するというお客様にはスペシャルなおもてなしがありました。オーケストラは、アナスタシアのヒット曲満載のセットリストに独自のアレンジを加えました。「時間的に制約があったので、プラハ公演では、ミキサーを1人追加しました。彼は、バックステージの別のコンソールでオーケストラのミキシングを担当しました。彼が10か12のステレオ・インプット・ステムから私に送り、S6Lで、問題なく処理しました。このステージは、『Ultimate Collection Tour』でも特別なショーになりました」とクリスは続けました。

VENUE | S6Lの次世代機能について、クリスは次のように話します。「Avidのバーチャル・サウンドチェック機能には助けられました。アナスタシアでは、リハーサル期間がとても短かったのですが、この機能のおかげで、ツアー全体で公演の準備時間を大幅に短縮できました。オフラインにすることなく、コンソールを再起動する必要もなくライブからPro Tools再生へ素早く、簡単に切り替えることができるのは、最高です。面倒なこともこのデスクが全部やってくれます。」

2016年の『Ultimate Collection Tour』に続き、現在、クリスはツアーで録音したマテリアルからライブアルバム『A 4 APP』をミックスしています。このアルバムには、公式アプリでファンによって選ばれたヒット曲のライブバージョンが含まれます。「ライブアルバムを作る話が出て以降、ツアーの残りの公演は全て、録音、アーカイブしました。客席の雰囲気をとらえるために96Kで様々なマイクをセットして、大量のデータ、数多くのステージを録音しました。それも、VENUE | S6Lは難なくこなしました。ツアーの全ステージのミキシングを終えて、使用するバージョンがほぼ出来上がっています。S6LとPro Toolsの完全統合のおかげで、全てのステージを録音するという選択肢に、疑問すら感じませんでした。」

クリス・マッデン氏(Chris Madden)

アナスタシアは、BBCのプライムタイム番組『Strictly Come Dancing』出演後、2017年のイギリスツアーを発表しました。クリスは、パワフルなVENUE | S6Lのサポートを得て、再びツアーに参加します。「このコンソールの開発に尽力し、完成度をここまで高めたAvidの努力にとても感謝しています。この素晴らしい技術の展開、進化につれて、今後のステージやツアーが益々楽しみです。」

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アジェンダ発表:Avid Connect 2017を刺激的で価値ある体験に

メディア・プロフェッショナルのコミュニティが結集するユニークなAvid Connect 2017 は、今年で4年目を迎え、最も有益かつ刺激的な体験になりつつあります。

思考を刺激し、洞察に富み、教育的な分野にフォーカスしたエキサイティングなアジェンダを発表します。セッションは、世界中から集まる業界の著名人と知識豊富な専門家がリードします。下記詳細をご覧になり、限界や専門性を拡大し、将来に備えるセッションに登録の上、ご参加ください。

www.avidconnect2017.com/agenda

 

トラックテーマ:

メディア企業を変える:ビジネス&テクノロジー改革

適切な分野へフォーカスし、スマートに適用された技術革新が、どのようにメディア事業の未来に影響を与えるのか。メディア業界の最新ビジネス力学と新傾向に重点を置くこのトラックは、今日のメディア業界の課題や機会への対応を任された業界のエグゼクティブ、技術開発者、運用管理者、その他のメディア・プロフェッショナルを対象としています。

このトラックの様々なセッションは、ターゲット視聴者に合わせたコンテンツ制作をしながら、事業業績の向上、運用と投資効率の向上、メディア・アセット価値の最大化と保護、増大するメディア需要への対応を可能にする、技術の影響とその役割にフォーカスします。業界の先駆者とリーダーによる掘り下げた情報や役立つ見識が満載です。

コラボレーションを強化する:人材、ツール、テクノロジー

適切な技術とツール、適切な人材によって、制作チームがどのようにコラボレーションを強化し、高品質の魅力的なコンテンツを制作することができるのか。このトラックは、より柔軟で俊敏なワークフローの構築、接続性の向上によるコラボレーションとクリエイティビティの強化、フォーマット/レゾリューション/フレームレートが継続的に増加する環境に効率的に対応するために、技術やツールの活用を探る制作チームを対象としています。

このトラックのセッションは、制作チームや技術プロフェッショナルが、効率的な運用や投資に対するプレッシャーに対峙しながら、コンテンツ制作の需要増大に対応する方法を明らかにします。このトラックでは、業界のクリエイティブなプロフェッショナルや技術革新のリーダーが、思考を刺激するアイディアや貴重な情報を提供します。

技術をマスターする:ストーリーテリングの最先端

このトラックでは、日常的に使用する制作ツールおよび制作ワークフローを最大限に活用する方法を学びます。世界で最も称賛され、愛されるコンテンツを手掛け、受賞歴を誇る業界の著名なプロフェッショナルが、制作のベテラン、若手のプロフェッショナルから学生まで、誰もが業界のトップツールとテクニックを用いてストーリーテリング技術を習得できるようお手伝いします。

このトラックの役立つセッションでは、最先端のストーリーテリングをマスターする数々のテクニック、ヒント、裏ワザを達人から直接聞く機会を提供し、現時点で最善の方法を学び、創造性を次のレベルへ引き上げる新しい方法を見つけることができるようコミュニティをサポートします。

近日中に発表される主なセッションのテーマ::   

 

• クラウドへの移行:柔軟性、俊敏性、拡張性への道

• プラットフォーム効果:ツールとワークフローの統一による効率性の向上

• 最先端を行く:ダイナミック環境におけるワークフローの俊敏性

•メディア・アセットの価値を保護:効果的なアセット管理戦略のための洞察

• 高解像度=高リターン:4K/8K & HDRワークフローの成果を最大限に高める

• 没入型メディア:新たなコンテンツ体験

• メディア配信の困難を解決:あらゆる場所の視聴者へ効率的な配信

•惹きつける、魅了する、心に留める:長期的な視聴者ロイヤルティの構築

 

主なセッション・テーマに関する詳細は、こちらのアジェンダ情報をご覧ください。セッションやスピーカーに関する今後の発表をお待ちください!

Avid Connect 2017: さらなる可能性 

業界のリーダーが一堂に会し、将来を見据えたAvidコミュニティ・イベントにご参加ください。スキルの向上、プロフェッショナル達とのネットワーキング、新しいツールやテクノロジーを体験いただけます。

April 22 – 23│Wynn Las Vegas

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Radioheadと共に - 待望のメキシコ公演

本記事は、sound:check 誌編集者Nizarindani Sopeña Romero氏によるsound:check 誌第220号(2016年12月)掲載記事の転載です。本記事のスペイン語版はこちらからご覧いただけます。

先日、メキシコ・シティのパラシオ・デ・ロス・デポルテス(Palacio de los Deportes)会場で演奏されたニューアルバム『A Moon Shaped Pool』が示すように、30年以上にわたり優れた音楽を制作してきたRadioheadのサウンドは、現代的なだけでなく、新鮮かつ斬新です。メキシコのファンは、生でニューアルバムを聞くことを心待ちにしていました。Radioheadのファンは、過去30年間に演奏された曲を聴くだけでは満足しません。ファンはそれ以上を望み、期待通りにそれ以上のものを得ました。

メキシコ・シティ、パラシオ・デ・ロス・デポルテスにおいて、Firehouse Productionsから提供されたS6LシステムでFOHミキシングするジム・ウォーレン氏

最新技術

人気英国バンドは、サウンドだけでなく、使う機器も違います。メキシコ・シティ公演を含む最後のツアーでは、新しいAvid VENUE | S6Lミキシング・システムを使い、ジム・ウォーレン(Jim Warren)氏がFOHを、マイケル・プロウダ(Michael Prowda)氏がモニターを担当しました。「Radioheadとは、25年間一緒に仕事しています」とバンドのサウンド進化を見届けてきたウォーレン氏は話します。「年々、バンドのスタイルは進化していますが、すごいことに、昔の曲でも新鮮さが失われていません。」

約11年にわたり、様々なVENUE でミキシングしてきたウォーレン氏とプロウダ氏は、すぐにAvidコンソールに慣れました。「大まかに言って、このコンソールは、とても気に入っています。中でも有用と感じるのは、レイアウト機能を使い、同じサーフェスで多数のチャンネルを安定して処理できる能力です。おかげで、フェーダー間で探すことなく、グループやVCAへすぐにアクセスすることができます」とウォーレン氏は続けます。

S6Lでモニターするマイク・プロウダ氏

パラシオ・デ・ロス・デポルテス会場では、110 Hz付近での音響が課題でした。「110 Hzが、この場所には最適な周波数でした。どうなるのか見るためにサイン波を出すと、行ったり来たり、行ったり来たりするだけ。しかも、戻りは増幅しています。私が思うに、難しい場所が必ずしも仕事を複雑にするというわけではなく、この場合もそうでした。」モニター・エンジニアの観点から言うと、会場の音響特性は、ミックスに余り影響しません。「まずは、慌てないことです。確かにインイヤーのパーソナル・システムを使いますが、フロア・モニターも使用します」とプロウダ氏は言います。

曲をどのようにミキシングするか考える時、ウォーレン氏はチーム作業という考え方を好みます。彼にとってグループのフィードバックは、最終的にスピーカーから流れるサウンド作りに欠かせないものです。「彼らがミキシングに関われば、彼らの見方を知ることができます。それがないと、音響的に似通った曲ばかりになってしまいます。リハーサル中に、バンドメンバーに提案がないか聞くのはそのためで、これまで、非常にうまくいっています。」

少ないほど良い

プラグインの使用が大幅に単純化されたS6Lでは、コンソールに外部機器を繋ぐ必要がありません。ウォーレン氏は次のように話します。「興味深いことに、Radioheadのミキシングでは、余り多くのプラグインを使っていません。S6Lは、イコライザーやダイナミクスでほとんどのことが足りてしまいます。非常に良く音に特徴を加えるサードパーティ製のサチュレーション・エフェクトを除き、コンソールの内蔵エフェクトを好んで使っています。これまで、アナログ・システムを使ってきましたが、特定の効果を得るには、多くの機器を接続しなくてはなりませんでした。それが今では、全てがコンソールの中で対応できます。アクセスできるツールは増えましたが、(必要なツールは)少ない方が良いと確信しています。」

プロウダ氏は、ライブ・オーディオの世界で40年にわたり、グレートフル・デッド、ナイン・インチ・ネイル、デビッド・ボウイ、スティービー・ワンダー、ホイットニー・ヒューストン、イーグルス等の著名なアーティストのミキシングを担当してきました。Radioheadのミキシングについて、彼は次のように話します。「彼らとの仕事は素晴らしい経験です。彼らの音楽は複雑性に富み、非常にインテリジェントです。このバンドと仕事をしている時は、いつも自分のスキルを試しているように感じます。Radioheadのモニター・エンジニアとしての仕事には、非常に満足しています。モニター・エンジニアを務めるということは、5人目のビートルズのように、バンドの一員になることです。そこには、仕事を特別なものにする特別な繋がりがあります。全てがうまくいく時、それ以上望むことはありません。しかし、何かが狂いだした時は、最悪です。何が言いたいかというと、繋がりはとても緊密であり、感情の移ろいを共にしているということです。」

長年、現場で働くモニターとして、アナログからデジタル、フロア・モニターからパーソナル・モニター等、プロウダ氏は技術の重大な変化を経験してきました。「私は単純に技術を受け入れ、共に進化しようと試みてきました。モニタリングがどのように進化して、自分も技術と共に進歩すると認識したのは、ずいぶん前のことです。良い音と良いミックスを作り、バンドに良いものを聞かせるということが全てです。フロア・モニターは、それは今も変わりませんが、推測ゲームのようなものです。非常にうまくいき、素晴らしいミックスを作れる時もあるし、ミュージシャンにはどのように聞こえているのか見当もつかない時もあります。確かに、それぞれの楽器の一般的なバランスを教えてくれるエイドもありますが、ステージの真ん中に居ずして、全ての音がどのように響いているかを知ることは不可能です。」

同レベルで仕事をするモニター・エンジニアの多くは、お互いの仕事の近さから、ミュージシャンとの関係構築の重要性を強調します。プロウダ氏は、次のように話します。「私たちは、素晴らしい関係を築いてきました。ステージを下りたら、仕事の話をすることは滅多にありません。大概は、冗談を言ったり、他の話をしています。次々とコンサートをこなしていくには、そんな時間が役立ちます。そのような関係を築けない場合、仕事に影響が出るでしょう。」 プロウダ氏にとって、Avidは目新しいものではありません。ジム同様、彼も2005年からAvidを使用してきました。そんな彼でもS6Lシステムの性能には驚いたと言います。「このプリアンプは、実に高性能です。ほんとうに聞くのが楽しい。プラグインについてはジムと同意見です。2005年には全てがプラグインでした。今では、コンソール単体で提供するものに傾向が移っているようです。もちろん、プラグインは使用しますが、使用は減りますね。」

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VENUE | S6L カスタマーがEleven Rack エフェクト・プラグイン入手可能に

Avid は、VENUE | S6L カスタマーに、ミックスを形作るための更に多くのツールを提供することをアナウンスします。既存または新規のすべてのS6Lカスタマーは、ギター用の17個のPro Tools | Eleven Rackプラグインを追加で手に入れることが可能となりました。従来のストンプボックス・エミュレーションから、スタジオエフェクトおよびユーティリティに至るまで、これまで以上にクリエイティブな選択肢が広がります。

17個の Eleven Rackエフェクトは、すべてのVENUE | S6Lカスタマーの有効なAdvantage support contractに追加されます。

 

 

含まれるプラグイン

次のEleven Rack エフェクト・プラグインがVENUE | S6Lに付属します:

BBD Delay

Electro-Harmonix Deluxe Memory Man*をベースとしてディレイ、コーラス、ビブラートなどのエフェクト

Black Op Distortion

Pro Co Rat*ペダルをベースとした豊富なディストーションとオーバードライブ

 

Black Shiny Wah

VOX V846*ペダルの有名なクラシックなトーンを再現

C1 Chorus

Boss CE-1 Chorus*ならではの独特なサウンドを作成するエミュレーター

DC Distortion

各種オーバードライブ・トーンを増強するAvidカスタム・ディストーション・エフェクト

EP Tape Echo

Echoplex EP-3* のビンテージサウンドエミュレーション

Flanger

ビンテージおよび現代のフランジャーペダルのユニークなサウンドを作成

Graphic EQ

5バンドEQで不要な周波数帯域をカット、適切なトーンへ調整

Gray Compressor

トラックに温かみをプラスするグレー・バージョンのRossコンプレッサー*を再現

Green JRC Overdrive

Ibanez TS-808 Tube Screamer*の高品質なサウンドを再現

Orange Phaser

独自のエフェクトを作成するための、MXR Phase 90*をベースとするフェイザー

Roto Speaker

Leslieロータリースピーカー・キャビネット*のサウンドを再現するAvidカスタム・エフェクト

Spring Reverb

ブラックフェイス時代のFender Spring Reverb*ユニットの質感を再現

Studio Reverb

ミックスにおける残響キャラクターの完全なコントロール

Tri Knob Fuzz

ジミ・ヘンドリックスのトーンを実現できるElectro-Harmonix Big Muff Pi*をベースにしたファズ*

Vibe Phaser

Univox Uni-Vibe*をベースにしたフェーザー&ロータリースピーカー・エフェクト

White Boost

トーンに影響をおよぼすことなく増幅可能なXotic RC Booster*へのオマージュ

* これらのプラグインは、Boss、Echoplex、Electro-Harmonix、Fender、Ibanez、Leslie, Maestro、MXR、Pro Co、Ross、Univox、VOX、Xoticなどの名称所有者となんら関係はなく、これらの名称所有者の承認や推奨も受けていません。これらの名称は、これらのプラグインでエミュレートしているギター・エフェクトを識別する目的でのみ、使用しています。

 

 

VENUE | S6Lカスタマーはどのように新 Eleven Rack エフェクトプラグインを手に入れることができますか?

これらの新しいプラグインは、すでに全S6L カスタマーのアカウントに追加されています。Avid アカウントにログインすると、新たにインストーラーが、VENUE | S6L Control Surfaceページ(ユーザーの製品>ユーザーの製品とサブスクリプション)の「Plug-ins Installer download 」からダウンロード可能となっています。iLokのオーソライズはこれらのプラグインには不要です。

17個の追加プラグインにより、VENUE | S6Lに付属している現在の音響ツールを補完し強化します。素晴らしいストンプボックス・エミュレーションとギター・エフェクトは、VENUEの創造性を広げます。

 

ご不明点はAvid販売代理店までお問い合わせください。

 

 

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Avid製品の未来と戦略的方向性を決めるACA投票

Avid Customer Association (ACA)は、今年、4年目を迎えます。熱心なカスタマーリーダーシップの元、コミュニティは急速に拡大続けています。現在のコミュニティが直面する最も差し迫った課題を共に解決できるよう、ACAとAvidは、過去数年の間、共に話し合い、より深いパートナーシップを築き、大きな躍進を遂げてきました。そしてこの度、コミュニティの声をAvid製品の未来へ反映させるべく、ACA投票を開催することになりました(投票は英語になります)。

 

ACAは、Avidの戦略的方針へ影響を与える重要な情報を投票という方法で収集します。そしてAvidは、ACA投票を通じてACAメンバーから得られる、業界が直面する課題や懸念、ご意見に耳をかたむけ、ビジネス要件における最も重要な課題を解決する手助けとなる製品、ソリューション、戦略的方針、将来の開発、サポートなどを提供するべく努めます。

 

  • 1次投票 | 2016年12月5日~2017年1月27日(候補項目の完全リストに対して投票、自由記入欄あり)
  • 2次投票 | 2017年2月13日~2017年3月3日(第一次投票での結果をうけ、絞り込んだ項目)
  • 結果発表 | 2017年4月22日: Avid Connectイベントにて、結果をライブ発表

 

本投票は、現在のACAメンバーおよび新規ACAメンバーが参加することができます。皆様が参加することで、コミュニティと業界の両方の可能性を拡げることが可能です。ぜひこの特別な機会にご参加ください。

 

投票の内容については、ACA役員メンバ-がその詳細をしっかりとレビューしました。Avidにアドバイスを与える手助けになりますので、本投票を通じて皆様のご意見を是非お聞かせください。

 

投票に関するご注意

  • 投票には10~30分程度かかります(英語)。各投票カテゴリーについて、回答(投票)できるのは1回だけです。
  • 投票はデスクトップまたはタブレット環境で行ってください。携帯端末/スマートフォンでの投票はお勧めできません。
  • 投票作業中は、Webブラウザを更新したり、あるいは、ブラウザの戻るボタンでページを移動しないでください。必ず、「Previous(戻る)」ボタンおよび「Next(進む)」ボタンを使用してください。Webブラウザを使用してページを移動すると、投票が終了し、再投票することができなくなることがあります。

 

 

【よくある質門とその回答】

Q: Avid Customer Association (ACA)とは?

A: ACAメンバーは下記が可能です:

  • ACAポータルサイトへのアクセス: ACAリーダーシップとのチャット、Avid戦略方針に関する情報、Avid Connect ビデオの視聴など
  • 将来のAvid製品やサービスに対して影響を与える: ACA投票に参加し、フィードバックをお送りください。
  • 業界内外のリーダーとのネットワーキングおよび連携: Avid Connectイベントにご参加ください。
  • メディア業界の方向に影響を与える: ACA投票などで業界が直面する課題や機会に影響を与えることができます。

ACAメンバー向けオンラインポータルは、こちらからアクセスできます。

 

 

Q: ACA投票をするためには、ACAメンバーとして新規登録する必要がありますか?

A: いいえ。本投票は、現ACAメンバーと新規メンバーの両方の方に参加いただけます。しかしながら、これはACAコミュニティの投票であるため、投票に参加すると自動的にACAメンバーとなります(無料)。投票を完了すると、1週間以内にACA投票ポータルへのアクセス情報を記載したメールをお送りします。

 

Q: 投票カテゴリ-や項目はどのように作成されましたか?

A: 投票内容は、最近のACAリーダーシップ、ACAメンバー、オンラインフォーラム、市場情報、業界分析、Avidプロダクト・チームなどによるコミュニティ活動でのフィードバックやリクエストを元に作成されました。投票カテゴリは、Avid製品、ワークフローソリューション、将来のテクノロジー、サービス、開発オプションなど多岐に渡ります。

ACA投票内容についてはすべて、ACA役員メンバーが詳細にレビューしています。

 

Q: 一旦投票を完了したり、投票Webサイトから別のページへ移動後、再度、自分の投票内容へ戻ってやり直しをすることは可能ですか?

A: いいえ。各カテゴリーに対して一度だけ投票することができます。

ご注意: 投票作業中は、Webブラウザを更新したり、あるいは、ブラウザの戻るボタンでページを移動しないでください。必ず、投票ページ内の「Previous(戻る)」ボタンおよび「Next(進む)」ボタンを使用してください。Webブラウザを使用してページを移動すると、投票が終了し、再投票することができなくなることがあります。

 

Q: 投票項目やカテゴリーが自分と関係ない場合、回答せずに次の質門に飛ぶことはできますか?

A: はい。もし質門項目が該当しない場合は、回答せずに、ページのスクロールボタンでページ下まで移動し「Next」ボタンを押して次の質門に進むことができます。投票項目の全てに回答する必要はありません。ご自身にとって優先順位の高い項目について、回答してください。

 

Q: 投票実施期間は?

A: 

  • 1次投票 | 2016年12月5日~2017年1月27日(完全リストに対して投票、自由記入欄あり)
  • 2次投票 | 2017年2月13日~2017年3月3日(第一回投票での結果を受け絞り込んだ項目について投票)
  • 結果発表 | 2017年4月22日: Avid Connectイベントにて、結果をライブ発表

 

 

Q: もし、第1次投票のみ参加した場合、提出した投票内容は結果に含まれますか?

A: はい。第1次投票か第2次投票の片方に参加しても、あるいは、第1次投票と2次投票の両方に参加しても構いません。ご提供いただくフィードバックはどの回の結果にも反映されます。第1次投票で多数のフィードバックを得た項目が、第2回投票に採用されます。これは、最も重要な項目に焦点を充てるためです。第1回投票は投票項目が多く、第2回目投票ではその項目数は少なくなります。

 

Q: 1次投票に参加せず、第2次投票だけに参加することは可能ですか?

A: はい。第1次投票に参加しなくとも、第2次の投票に参加することができます(第2次投票は、第1次投票結果を元に絞られた項目について投票)。

 

Q: 自由記入欄に記入すると、どうなりますか?

A: 複数の回答者が自由記入欄に同じ内容を記入した場合、第2回投票項目に採用されます(2017年2月13日~2017年3月3日実施)。

 

Q: 投票作業中、Webサイトに問題があった場合、どうすればいいですか?

A: このフォームから ACAへご連絡ください。後日、投票継続について、連絡を差し上げます。

 

Q: 投票完了後、投票内容を変更したい場合はどうすればいいですか?

A: 各投票カテゴリについて、投票できるのは一度だけです。十分ご検討のうえ、回答してください。

 

Q: 投票は無記名ですか?

A: はい。無記名投票です。

 

Q: 投票結果はいつわかりますか?

A: 2017年4月22日~23日にWynn Las Vegasホテルにて開催される Avid Connect 2017, にご参加ください。Avid Connect 2017にて、ACA投票の最終結果をライブ発表します。また、後日、Avid Connect 2017サイトにて、投票結果を公開する予定です。

 

 

ACA投票に参加する(英語) >>

ACA投票

ACA投票は、Avidの将来的な技術、製品およびサービスに直接影響を与えることができる独自の機会を提供します。是非ご参加ください!

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グレイス・ロイス、VENUE | S6Lによるサブライム・ウィズ・ロームのミキシングを語る

スタジオ・エンジニアからスタートし、アリゾナ州テンペに自分のスタジオを開設したグレイス・ロイス(Grace Royse)氏は、ライブ・サウンド・ミキシングに手を広げました。クライアントには、ノー・ユース・フォー・ア・ネイム(No Use for a Name) 、ダーティー・ヘッズ(Dirty Heads)、サイプレス・ヒル(Cypress Hill)、フィッツ&ザ・タントラムズ(Fitz and the Tantrums)等、豪華な名前が連なります。過去5年程は、サブライム・ウィズ・ローム(Sublime with Rome)のFOHエンジニアおよびプロダクション・マネージャーを務めてきました。長年のVENUEユーザーであるロイス氏は、最近、S6Lへ移行しました。ハワイ、グアム、韓国へのツアー準備に取りかかっている彼女に、新しいコンソールの印象を聞きました。

グレイス・ロイス氏とS6Lシステムを用いたFOH(Clearwing Productions提供)

DH: 11年前、スタジオ・エンジニアからライブ・ミキシングに転向されましたが、ライブ・サウンドに携わるようになった経緯について、また、ライブ・ミキシングでの出来事や節目等についてもお話しいただけますか?

GR: 数年間、アリゾナ州テンピというところにある劇場で働いていたのですが、最初のツアーは、パンクロッカーの仕事でした。それが、きっかけで、まわりまわって、サブライム・ウィズ・ロームと仕事をするようになりました。ファット・レック・コーズ(Fat Wreck Chords)ツアーでは、ノー・ユース・フォー・ア・ネイム(No Use for a Name)とNOFXと一緒に回り、当時、フロッギング・モリー (Flogging Molly)のミキシングを担当していたアーロン・グラスととても親しくなりました。彼がフロッギング・モリーを担当している間に、ツアーに参加することはありませんでしたが、パンクロック・バンドは皆一緒に回っていたのです。

そんなわけで、共にする時間がありました。彼は、間違いなく私のメンターのトップ5に入ります。デスク全体が興奮状態にあっても、アーロンは、「もう一曲やるのか、わかったよ」とバンドに言います。彼は、熱しやすい男ではありません。常に冷静で、彼に掛かると全てがたやすく見えます。パンクの世界では、6、7バンドが一緒にツアーするので、冷静さを保つことは、是非覚えたいスキルです。

パンクの世界から次は、サブライム・ウィズ・ロームのモニターを数年間行いました。友人であるプロダクション・マネージャーから学び始めた時、と言っても、何かを学びとりたいと思い彼に付いて回っただけのですが、FOHに重点を移しました。運よく、実に多くを学べました。アーロン・グラスとは、数年後、フィッツ&ザ・タントラムズで遂にツアーを共にすることができました。ワールドツアーを3回しましたが、その3回ともゴールド・レコードを獲得しました。

レッドロック野外劇場にて

2年前、ダーティー・ヘッズのFOH&ツアー・マネージャーとして呼ばれました。彼らとツアーをしていると、私のマネージメント(サブライム・ウィズ・ロームも担当)が、「いつからそんなことをしてるんだ。戻ってこなきゃだめだ」と言ってきました。当然です。それがこの業界です。繋がりは大切です。誰かが向こうから手を振って、手伝ってくれとか戻っておいでということが、いつあるかわからないのですから。

誰もが、最後まで友達なのです。私は、運よく彼らに呼び戻されて、ここ数年間、プロダクション・マネージャーとFOHエンジニアを兼任しています。最高です。自分が仕切るショーが好きなのはもちろんですが、ツアーの機材、スタッフを自分で選び、トラックを自分で決めるのは、実に楽しい経験です。その部分は、とても気に入っています。他の人に任せずに、ステージ・マネージャーやPAを自分で選び、大きな決定を自分で下す時のほうが、事はずっとスムーズに運びます。

ソニーミュージックグループでは、アーティスト養成も行っています。プロダクション・マネージャーがそのようなことをするのは、かなり変だし、好きではありません。むしろ、両方の仕事をしたいです。

 

DH: VENUE | S6Lはどのように知りましたか?VENUE | S6Lを持っていきたいと思った理由を教えてください。

GRClearwingがVENUE | S6Lを持って出た国内ツアーに、うちのシステム技術者のエリック・トーマスが、数週間参加しました。私たちは、夏の準備を進め、私はPAを選び、全てを整えていました。そんな中、「これは絶対試してみるべきです。売り込もうとしているわけじゃない。でも、これは間違いない。誓ってもいい」と言ったのは彼でした。そして、その言葉通りでした。私はデスクに向かい、そのまま虜になりました。ワークフローは実にスムーズで、古いファイルとも統合することができました。

レッドロック野外劇場

DH以前は、ミキシング機材は何を使っていたのですか?

GRProfileは、間違いなく業界標準になりました。サブライム・ウィズ・ロームとの最後のツアーの前に、2回の大規模なツアーでSoundcraftのViシリーズを使用しました。Viシリーズのワークフローは実に魅力的でした。デスクのデザインも気に入りました。また、エンコーダーの設定ができ、ワークフローを自在にカスタマイズできることも良かったのですが、DiGiCoの必要を満たすほどではありませんでした。ショーの前にIKEAの家具を組み立てるようなわけにはいきません。

スタジオ・エンジニアとマスタリング・エンジニアの立場から、コンサート制作とFOHミキシングでキャリアをスタートしました。マイク・テクニック、ゲイン・ストラクチャー、周波数、イコライザー、コンプ、サウンドミックスといった、全てわずかな調整が大きな違いを作り出すそれらの知識もスタジオ・エンジニアとマスタリング・エンジニアとして得たものです。トーンやプレスメントを調整し、楽器の特徴を守るために膨大な時間を費やす繊細な仕事です。

新たなものとしてデジタルが登場し、デジタルデスクが広まり始めた頃、私にとって最大の問題は、先述のような全ての努力を妥協することでした。私はA/D変換が極めて重要という世代なので、サンプルレートやビットデプスは、チャンネルの健全性に不可欠な要素なのです。11年前、ライブ・サウンドへ移行しましたが、最大の違いは、チャンネルに対する作業の量が膨大なため、常にゲイン・ストラクチャーを正常に維持しなくてはないことでした。

規則性のない会場の構造とステージ音量と、インスツルメントをうまく混ぜ合わせなくてはなりません。例えば、前回のツアーでは、RFマイクをピアノに取り付け、PAの前で、炎が上がり、回転して空中に上がっていくセットで・・・・ミックスは簡単ではありません。コンサートでは、落ち着いたスタジオ環境は望むべくもありません。コンサートの世界では、常にある程度の選択の中で補正ミキシングをして切り抜けています。

多くの場合、高価なプラグインを後で加えることもできますが、個人的には、出来るだけ努力すべきだと思います。(デジタルデスクのプリアンプのマスタリング品質の話ではありません。)それらは優れたプリアンプです。しかし、どの段階でもゲインやトリムを上げると、チャンネルに良い影響を与えている気がしません。そこで初心に戻ります。自分がインスツルメントに対して何をしているかを考えます。正常なチャンネルに必要なことは何か分かっているので、自分がもし何かダメージを与えている時には気付くことができます。ダメージを聞き取ることができます。

無数のプラグインをチャンネルにあてるとき、プラグインによって何がどう入ってどう出てくるか、うまくいっていない場合には耳で分かります。初めてS6Lに出会った時、すぐに気付いたのは、S6Lのプラグインに対する反応の素晴らしさです。正直言って、できると言うことに2000ドルも支払ったのに、チャンネルの整合性を壊すことが聴こえるプラグインと戦うのはもう止めました。

S6Lは、音質に一切の妥協をしません。複製したインサート有りのチャンネルとインサート無しのチャンネル間で切り替えても、チャンネルのオリジナルのゲイン・ストラクチャーを損なっていないことが分かります。やりたいこと全てを実現するために、ものを増やして、適切なチャンネル・プレッシャーを維持することに異論があるわけではありません。ただ、デスクの動きにいちいち反応して、ゲインイン/アウト、トリムイン/アウトしません。アナログデスクで育ってきたので、そういう動きはしないです。最初に決めたら、実行するだけです。プリアンプに戻るのは、クレイジーで大きな動きをした時だけです。コンプレッサーでほんの少しメイクアップをあげたら、終わりにして、ショーをミックスします。

システム技術者のエリックは、物理、音響、周波数応答のマニアです。彼から学べば学ぶほど、知らないことが多いことに気付きます。異なる会場にも一貫性を作り出し、芝地でもアリーナの最上階でも空間全体を均一に、ばらつきなくする能力は、スタジオの安定性をツアーにもたらしてくれます。そして彼こそ、他のデジタルデスクに対する私の不満を知って、S6Lへと後押しした人であり、この良いところしか見つからないデスクを本当に理解するようしむけてくれた人です。

このツアーでまだ3ヶ月しかあれこれ試していないのですが、最も重要なのは、これからしばらくはこのデスクと共に成長できると確信していることです。過去には、出力が不足し、拡張性が足りない限界のあるデスクを使ったこともあります。エンジンパワーが足りなかったり、プラグインを多用したければもっと大きな外部機器を使うか、他のミキサー等にサブミックスする必要があったものです。

しかし、このデスクなら、共に成長することができると感じています。アウトプットやルーティングのあらゆるオプションを活用していくことになるでしょう。エンジンパワーも全て活用していくでしょう。そして、今後数年間、間違いなくプラグインを加えていくでしょう。既に、お気に入りはありますが、試してみたいものがいくつかあります。また、Avidが更新を続け、私たちユーザーとの対話を続けることからも、これこそ、共に成長できるデスクだと確信しています。大きな可能性が見えます。S6Lには、私が望むものを実現する余力が十分あるのです。

数か月前、ツアーでは、文字通りProfileの全てを使い倒していました。使っていないものは何もありませんでした。それが持つもの全てを活用しました。Profileは、確かなプラットフォームですが、エリックがS6Lをせがんだ時は、とても嬉しかったです。

サブライム・ウィズ・ロームは、一部のコンサートであるような150チャンネルも使用しません。S6Lで仕事するのは、9部門が全て見つめる巨大な会場で、パイロ技術者は他の限定的なトークバック・ミックスを必要とし、トレーラーでいかなくてはならないといったプレッシャーもなく、とても良かったです。デスクに集中して掘り下げ、何ができるかを試すことが出来たのはとても良い経験でした。

DH:ツアーでのデスクのセットアップは、既存のVENUEショーファイルを基にしましたか?それとも最初から作りましたか?

GR:どちらが良いか見るために、両方行いました。ある程度の基本的なプリプロを行いましたが、Profileで行い、その後、1週間ほどはトレーラーもなく、本制作にはかかりませんでした。2週間ほど、エリックも機材もなしでツアーをまわったので、Profileショーファールをロードし、それにそってプレイしました。もちろん、アフターマーケットのプラグインを置き換えて、若干の調整も必要でした。

正直、それはすぐにやめました。最初から設定する方法が、私にはあっていたのです。両方とも、全く違うが良い方法です。バンドのFOHについたエンジニアが、バンドのVENUEファイルを携えてデスクに向かうことがありました。私は、トランジションがどうなるか見てから、スムーズに移れるようサポートしました。彼らは、ショーをうまく運営し、満足して去りました。しかし、私は自分が3カ月の間ずっと、デスクに着くことが分かっていたので、何もないところから始めるのがふさわしいと思ったのです。

システム技術者 エリック・トーマス氏

DH: バーチャル・サウンドチェック機能を使いますか?それとも、バンドはいつもライブサウンドチェックを行いますか?

GR: バーチャル・サウンドチェックは、時々使っています。ポップやエレクトロニカのプロジェクトではより頻繁に使用します。残念ながら、ヘビーロック・バンドでは、好き嫌いに関わらず、ステージ音量がショーの大きなパートを占めます。バーチャル・サウンドチェックは役に立ちますが、そこで終わりではないのです。もっとも、私のバンドでは、サウンドチェックをしたことがありません。彼らは、私を信じて技術者に任せ、私はやるべきことをやります。私は、それらの空間のアンプを聞かなければならないので、技術者にセッティング・セッションを任せます。彼らは、バンドをMustache Rideと呼んでいます。いい名前です。今、私の一番のお気に入りですね。

私の仕事の観点からいうと、バンドには数曲演奏してもらえばそれで十分です。ステージ音量が非常に低いポップアーティストでない限り、エリックの仕事をチェックして、2人とも会場全体の均一性に満足していることを確認するには、今のところ、バーチャル・サウンドチェックだけで事が足りています。Smaartのような追加ツールですが、唯一のツールではありません。フィッツ&ザ・タントラムズのツアーでは、アーロン・グラスがバーチャル・サウンドチェックを多用します。彼は、とてもうまく使いこなします。バンドは、来たくなければ、来る必要すらないのです。

Avidプロマルチバンド・ダイナミクス・プラグインを使用する

DHショーは全て収録しますか?

GRほぼ全てのショーを収録しますが、このバンドでは、全てのショーを収録する必要はないと感じています。収録を望むバンドは多く、バンドが望めば、間違いなく収録します。Kygo、John Legend Tourでは、全てのショーをPro Tools HDへ多重録音しました。

 

DH: 新しいコンソールのプラグインはどうですか?

GR: [Pro] Multiband は、本当にすごい。加えられる帯域幅があと2つあったら良かったと思いますが、積み重ねています。パンクやラップバンドの多くは、好んでマイクを手で包み、観客の中へ走りますが、そんな場合も周波数をある程度制御したい。何をしようが、彼らは暴走します。永遠にEQし続けることになります。しかし、いずれ音を壊し、制御不能になります。ライブ・サウンドでは、音質を維持しながら、様々な修正を重ねなくてはなりません。それが、この仕事の神髄です。長い間、マルチバンドの類には、思い通りに機能するものを探して大金を投じてきました。Avidが機能を加えてくれて、本当に嬉しいです。間違いなく、使っていきます。

サブライム・ウィズ・ロームでは、ロームのスタジオのボーカル・チェインにはLA-2Aが含まれるので、AvidのBF-2Aとマルチバンドを使用しました。テープディレイもリバーブも好きですが、まだ、手放せないという域には入っていません。Reverb OneとReVibe IIで、思い通りのサウンドを得ることができました。バスにPultecは超重要であり、今駆使するコンプレッサーの中でもImpactは必ず帯同します。エリック・トーマスからは、「Impactをもう1台用意しようか?」とからかわれました。何と言われようとも、棚にはImpactがぎっしりです。AvidのEQは非常に気に入っています。Avid Channelは、超便利です。

グゥエン・ステファニーのプロダクション・マネージャーであるブライアン・グロスも、メンターの1人です。スタジオ生活からライブ・サウンドの世界へ移る時、非常に不思議に感じたのですが、良い音を得るには、強引さが必要です。最初は、控えめに言っても、おっかなびっくりでした。「グレース、恐れちゃいけない。古臭い人が、肩越しから『あー、これは変だ』と言っても、良い響きであり、チャンネルにも良いと分かっていることをするのを躊躇してはだめだ」と最初に言ってくれたのは、彼でした。私が今こうしてミキサーとしていられるのも、自分の耳を信じることを学んだからです。

VENUE | S6L発売中

ライブ・サウンドのネクスト・ステージがここに―賞に輝くVENUE | S6Lなら、世界で最も要求の厳しいライブサウンド・プロダクションも簡単に扱うことができます。

詳細




Inter BEE 2016 Avid販売代理店ブース情報

【販売代理店】

Avidオーディオ及びビデオソリューションは、販売代理店及びパートナー各社のブースでもご覧いただけます。(順不同)

販売代理店 ホール# ブース# 展示製品
株式会社フォトロン ホール4 4405 Avid NEXIS, Media Composer, Artist |DNxIO, Interplay | Production
池上通信機株式会社 ホール7 7216 Media Composer, Artist | DNxIO,  Interplay | Production他
伊藤忠ケーブルシステム株式会社 ホール5 5416 Media Composer, Avid NEXIS
共信コミュニケーションズ株式会社 ホール8 8506 Interplay|Production, Avid NEXIS|PRO,Media Composer, Pro Tools
三信電気株式会社 ホール8 8215 Media Composer, Artist | DNxIO他
株式会社オーディオブレインズ ホール2 2001 VENUE | S6L, Pro Tools
株式会社サンフォニックス ホール2 2318 VENUE | S6L, Pro Tools |HD
タックシステム株式会社 ホール3 3214 Pro Tools | S6, Pro Tools | S3, Pro Tools | Dock
株式会社メディア・インテグレーション MI事業部 ホール3 3218 Pro Tools | HD, Pro Tools | HDX, Pro Tools | S6 , Artist | DNxIO他
株式会社宮地商会 プロフェッショナル事業部 ホール2 2401 Pro Tools | HDX, Pro Tools | HD I/O

 

Avid Live Sound製品であるVENUE | S6Lをご覧いただけるブース:

株式会社オーディオブレインズ (Hall 2, #2001)

株式会社サンフォニックス (Hall 2, #2318)

Avid Connect 2017 

来年のNAB直前に開催されるAvid Connect 2017。日本語セッションも用意しておりますので、是非ご参加下さい。

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2016年国際放送機器展 (Inter BEE) 出展概要

Avid Everywhere

Avid MediaCentral Platform および関連するモジュール式アプリケーション・スイートの革新

Avid Everywhere戦略の基盤となる「Avid MediaCentral Platform」は、現在、世界中で38,000 を超えるユーザーと急速に拡大するパートナー・エコシステムを有し、業界で最もオープンで拡張性が高く、カスタマイズ可能なメディア制作のための共通プラットフォームです。 メインステージではPremiere Pro CC ユーザーにAvid 制作環境へのアクセスを可能にするMediaCentral | UX Connector for Adobe Premiere Pro CC をご紹介します。

4K/HDR ソリューション:
4K/HDRに対応した業界標準のノンリニア編集ツール「Media Composer」、小規模ポストプロダクショ ン向けエントリーレベルのメディア共有ストレージ「NEXIS | PRO」、最新のビデオ・インターフェー ス「Artist | DNxIO」を組み合わせた、よりコストパフォーマンスに優れたターンキーシステム・パッケージである「4K編集スターターパッケージ」を展示・デモンストレーションします。

インテリジェントなメディア共有ストレージAvid NEXIS の技術革新を継続:

メディア共有ストレージNEXISは、Media ComposerやPro Toolsはもちろんのこと3rd partyのNLEにも対応しています。展示ではGrass Valley EDIUS(REXCEED)やAdobe Premiereを接続してご紹介します。

アライアンス・パートナーの刷新:

Aivdは開発者向けの新しいテストおよび認証、製品認証、 AvidMediaCentral Platform への接続ツール等を含む新しいAvid アライアンス・パートナー・プログラムを発表しました。 InterBEEでは、アライアンス・パートナーのGlookastで可能となるInterplay | Productionへの4K/HDインジェスト機能を展示・デモンストレーションします。

IP およびUHD の新ワークフロー:

Avid は、MediaCentral Platform の主要製品において、リアルタイムIP 信号をネイティブ・サポートし、業界のIP への移行を支援します。ファイル・ベースおよびライブ信号ベースのメディア・ワークフローに対応する統一環境を提供することで、UHD を含む新しいフォーマットへの対応を容易にします。

InterBEEでは、SMPTE 2022-6を含む様々な新しいIP 標準への対応をデモンストレーションにてご紹介します。技術デモでは、Media Composer、Maestro、3DPlay、Playmaker を含むAvid 製品による、IP インジェスト、編集、プレイアウト、グラフィック挿入、モニタリングのワークフローを展示・デモンストレーションします。

統合スポーツ番組制作ソリューション:

Avid は、小・中規模スタジオから大規模放送局やリモート制作まで、あらゆるタイプの制作をカバーするエンド・トゥ・エンドの統合ソリューションを発表しました。新たなスポーツ番組制作ソリューションは、Avid MediaCentral Platform で稼働するツールを、最良の組み合わせでパワフルな単一ソリューションとして統合しています。

InterBEEでは、国内外主要スタジアムに導入実績のあるリアルタイム・グラフィックス・ウォールディスプレイPowerWallをご紹介します

Avid報道ソリューション:

Avid の報道ソリューションは、今日、世界中の放送局で多数の導入実績を誇ります。在宅や支局で威力を発揮するリモート編集システムや記者用のプレビューシステムをはじめ、日本市場に適したニシコンの報道支援システムJaprsとの強力な連携機能の操作性を覧いただけます。

高性能なオーディオ・ポストおよびミキシングの技術革新:

Audio Post Mixing コーナー:

Avid は、高性能オーディオ編集の革新を追加した最新のPro Tools、Pro Tools | S6を出展します。

革新的なPro Tools | S6のモジュール式コントロール・サーフェスは、業界をリードするICONとSystem 5製品ファミリーの優れた機能を継承しつつ、秀逸な人間工学とインテリジェントなスタジオ・コントロールを備えています。Dolby Atmos HaloとPro Tools | S6のハイエンドなMA環境で、Pro Tools |S6の素晴らしさをご紹介します。

また、新しいI/OオプションであるPro Tools | MTRXも展示します。

株式会社宮地商会 プロフェッショナル事業部: Audio Post ProductionのためのPro Tools | S6、Video Satellite、Pro Tools | HDX、プラグイン・アライアンス製品を展示・デモンストレーションします。

Avid Connectivity パートナー・パビリオン 

Avidオーディオ代理店の各コーナーでPro Tools 12に対応した64bitのAAXプラグインをデモ・展示致します。

  • 株式会社 メディア・インテグレーション MIディビジョン: Nugen AudioとFluxの話題の新製品Halo Upmixアップミックス・プラグイン、ラウドネス関連プラグイン、AAX DSP対応プラグインを中心にデモ/展示致します。また、Sonnox, McDSP他、豊富なAAX DSP対応プラグインも展示予定です。
  • タックシステム株式会社:  iZotopeの話題の新製品Neutronを中心にデモ/展示致します。TAC VMC102 Studio Monitor Contoroller も展示予定です。
  • 株式会社 フォーミュラ・オーディオ:Audio Ease社の新しい2製品をメインに展示致します。屋内の音響に特化したポスプロ用リバーブ・プラグイン「Indoor」、360°動画の音声制作を画期的なインターフェイスでサポートする「360pan suite」を、是非チェックして下さい。同社既存製品のAltiverb、Speakerphone、そしてBarco Audio Technologies社のAnymix Proも、併せてご覧頂けます。

 

※ライブサウンド製品はAvid販売代理店「株式会社オーディオブレインズ(ホール2, #2001)、サンフォニクス株式会社(ホール2, #2318)」で展示します。

 

 

Avidブースメインステージスケジュールはこちら

※展示内容・デモンストレーション内容は変更する可能性があります。

抽選でMedia Composer | SoftwareもしくはPro Tools | Softwareが当たる!

InterBEE期間中、Avidブースでアンケートに答えていただいた方の中から毎日Media Composer もしくはPro Tools の年間サブスクリプションが各1個、合計2名様に抽選で当たります。

Avid Connect 2017 

来年のNAB直前に開催されるAvid Connect 2017。日本語セッションも用意しておりますので、是非ご参加下さい。

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S6Lにトップ5プラグインを無償バンドル

外部ハードウェアを使わずに、AvidのHDXによるパワフルな処理エンジンを活用して、システムでAAX DSPプラグインをネイティブに動作できるVENUE | S6Lには、最もパワフルなライブサウンド・システム処理機能が搭載されています。Avidやサードパーティ製のプラグインは、どのような課題においても、アーティストが必要とする結果を可能にする豊富なスタジオ品質のツールを提供します。既に、S6Lには充実したサウンド作成ツールが含まれていますが、Avidでは、世界最大級のツアーでS6Lを使用するトップエンジニアから詳しく聞き取り調査をして、彼らが好むサードパーティ製プラグインを集めた期間限定スペシャルバンドルを組みました(各システムに付随するプラグイン・バンドルについては本ページ下部を参照)。2016年8月15日から12月31日までの期間中にS6Lをお求めいただくと、McDSP、Sonnox、Flux等、現在、世界で最も評判の高いAAX DSP開発者による5つの最先端プラグインを無償で手に入れることができます。附随するプラグインは:

  • McDSP MC2000 マルチバンド・コンプレッサー
  • McDSP ML4000 高解像度リミッター、マルチバンド・プロセッサー
  • McDSP 6030 Ultimate Compressor
  • Sonnox Oxford Inflator
  • Flux Pure Limiter v3

それぞれのプラグインについて、ライブサウンド・ミキシングで最も役に立つと言われる所以を詳しく見てみましょう。

McDSP MC2000

McDSP MC2000

McDSPが最初に手掛けたプラグインの1つであるMC2000は、3つのコンプレッサー・プラグイン:MC202 (2バンド)、MC303 (3バンド)、MC404 (4バンド)を含む高性能マルチバンド・コンプレッサーです。3つのプラグインは、出力(メイクアップ・ゲイン)、スレッショルド、コンプレッション(レシオ)、アタック、リリースを含み、マルチバンド・ダイナミクス・コンプレッションを完全制御します。また、MC2000は、例えば、これまで類を見ないほどの精度でコンプレッサーのキャラクターを調整する規格外のニーやバイトといった“特殊”機能や、高い柔軟性で適切なサウンドに調整する複数のピーク探知回路方式を提供するMcDSPプラグインです。最後に、McDSP社は、プラグインの驚異的な低レイテンシー性で知られています。特に同社のプラグインをスピーカー・アレイのアライメントやインイヤーのミキシング等、ライブ用途で使用するエンジニアに愛されています。

McDSP ML4000

McDSP ML4000

ML4000は、ML1マスタリング・リミッターとML4マルチバンド・ゲートという2つのプラグインと、エキスパンダー、ML1リミッターへフィードするコンプレッサーからなる高解像度リミッター及びマルチバンド・プロセッサーです。McDSPで最も評価の高く、ライブサウンド・エンジニアと話をすると頻繁に出てくるプラグインの1つです。

Snake Newton's ML4000 settings on Simon LeBon's vocal

デュラン・デュランのFOHエンジニアとして、同バンドの“Paper Gods”ツアーで幅広くMcDSP プラグインを使用してきたスネーク・ニュートン氏は、主力ツールとなったML4000について次のように話します。「何よりも、オープンマイクのステージからスピルを取り除くマルチバンド・ノイズ除去の大ファンです。以前の機材は、グローバルなスレッショルドであったがために、中~高レシオでは、トリガーが適切に機能しなくて、マシンが適切に動作せず、ノイズ除去を2段階で行わなくてはならないことがありました。ML4000では、バンド毎にレシオとスレッショルドを設定することができるので、これまでにないほど自由になりました。ML4000は、マスターやサブマスター間でシームレスに使えるマルチバンド・コンプレッサー/マキシマイザー機能も与えてくれます。リミッターに夢中になったのは、予想外でした。多くの場合、色付けや、透明化が必要です。時には、何にもなく、全くの透明なキャラクターもあります。単一チャンネル・バージョンは、ドラムをとても強く、古典的な‘天井を突き上げる’大音量でありながら、ダイナミックなサウンドにミックスします。これまで気に入っていたリミッターを数々の面で凌駕するML4000は、新たなお気に入りになりました。」

McDSP 6030 Ultimate Compressor

McDSP 6030

6030 Ultimate Compressorは、McDSP独自のものから、由緒あるNeve、Fairchild、LA-2A、1176エミュレーションまで10種類のコンプレッサーを提供します。サウンドの素晴らしさや音響テイストの幅広い選択肢のみならず、様々なサウンドを簡単に試すことができます。10種類のコンプレッサーは1つのプラグインとして同時に読み込まれるので、様々なモジュール間で、選択したサウンド素材に最適なモジュールへ簡単に切り替えることができます。過去の名機の完璧なエミュレーションを提供する場合にも、McDSPはいつも、オリジナル機器を超える何らかの特別な機能を加えます。

Sonnox Oxford Inflator

Sonnox Oxford Inflator

Sonnox Oxford Inflatorは非常に興味深く、かつパワフルなツールです。基本的には、音圧を非常に賢い方法で上げるツールです。インターフェイスには、シンプルながら数多くの賢い裏方が詰まっています。Inflatorにタッチするだけで、多くの場合、EQや圧縮の必要さえなく、ものを前に出して存在感を増します。ほとんど透明で、かけすぎることなく、ほんの少しの温かみを加えます。

Flux Pure Limiter v3

Flux Pure Limiter v3

Flux Pure Limiter v3は、感知される音質を損なわずにレベルを上げることができる驚異的に透明なマスタリング・リミッターです。Pure Limiterは、Fluxの独自技術を使って、サウンドに不自然な副作用が発生しないようリリース・エンベロープを生成します。また、Morphing Sliderも素晴らしい機能です。スロットA/Bのパラメータ設定間で、リアルタイムにモーフィングをかけて、クリエイティブで有益なリアルタイムでの調整を実現します。

Avidが心躍らせお届けする今回のスペシャルバンドルについて、お喜びいただければ幸いです。スペシャルオファーは、2016年12月31日までの期間限定ですので、ご留意ください。バンドルに含まれるプラグインは、サードパーティ製ライブサウンド向けのベストAAA DSPプラグインですが、その他のご利用可能なプラグインについても、是非、プラグイン・パートナーのウェブサイトでご覧ください。VENUE | S6L向け認定AAX DSPプラグインは、こちらでご覧いただけます。

オプションカード

プリインストールHDX-192カード 

VENUE 5.2以前の
HDX-192最大対応カード数

VENUE 5.2での
HDX-192最大対応カード数

E6L-144

E6L-192

E6L-144

E6L-192

E6L-144

E6L-192

HDX-192 DSP
拡張カード

1

1

2

2

2

4

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Brainworx 及びPlugin Alliance製品開発ストーリー

 

Dirk UlrichはBrainworxのオーナー兼CEOであると同時に、Brainworx、SPL、elysia、Vertigo、Milennia、Mäag Audioなど名だたるメーカーのプラグインをラインナップに擁するPlugin Allianceの設立者でもあります。2016年1月、Plugin Allianceはライブ・サウンド・システムAvid VENUE | S6L用プラグイン・バンドル100% VENUE AAX Bundleをリリース。5月に公開されたV1.1アップデートでは新たに5種類のプラグインが追加されました。

 

今回はDirk氏に、100% Venue AAX Bundleの機能や可能性、ライブ・エンジニアの受ける恩恵などについて会社の沿革や設計理念を交えてお話をうかがいました。

Dirk Ulrich (自身のスタジオにて)

DH: まずは、Dirkさんご自身の経歴を教えていただけますか。

 

DU: 卒業はしていませんが私は学生時代法律を勉強していました。その頃すでに小さなスタジオも運営しており自分の作品や地元のバンドのレコーディングなどを行っていました。90~91年頃のことです。

 

また、それと平行してレバークーゼンにある楽器店でも働き始めていました。その店はマーシャルのアンプをチューニングする店として有名で、ドイツ中のプロ・ミュージシャやバンドが数多く訪れていました。ギターリストだった私にとって、とても刺激的な経験でしたね。そしてその楽器店のオーナーの提案で、移転で広くなる店のスペースに私のスタジオの機材を持込み音楽スクールを始めることになりました。1年程続けているとスタジオ業と音楽スクールがかなり忙しくなり、学業までをこなす時間が無くなってしまいました。

ライブ中のDirk氏(1995年)

そこで私は学校を辞め、ロックンロールに身を捧げることを決意しました。その頃になるとプロのバンドのプロデュースなどもしていましたね。94~95年頃のことになります。それ以降現在まで私は音楽のプロデュース業で生計を立てています。その後私は小さなロック・レーベルを設立し、Warner/Chappellと共同出資でいくつかの作品のプロデュースを行いました。またバンドのプロデュースだけでなく、地元のラジオCMやバイエル・レバークーゼンというサッカー・チームの入場ソングまで、様々な仕事を行いましたね。ドリーム・シアターのジェイムズ・ラブリエや、ハードコア界のレジェンドPro Pain、クラシックの有名なテナー歌手など、様々なミュージシャンのプロデュースを長年に渡り行い、チャート・インした作品も多数あります。プラグインを作り始めたのはあくまで最近のことなんです。それまではずっとロック、メタル、パンクなど、歪んだギターとリアルなドラム・サウンドにどっぷりと漬かる生活を続けてきたんですよ。

 

ハードウェアMS EQ bx_1の元となるアイデアが頭に浮かんだのは2005年頃になります。きっかけはその頃マスタリングで良く使っていたケルンにある大きなスタジオにありました。そのスタジオあったカスタム製MSマトリクス・マスタリング・コンソールでMSテクニックの可能性に衝撃を受けた私は、このマトリクス回路を内蔵するEQを作ってみたいと考えるようになりました。そしてリペア・ショップを営む友人に頼み実際にEQを作ってもらったんです。

レバークーゼンのスタジオで作業を行う、かつてのDirk氏

その時に作った2台のプロトタイプは今でも私のスタジオに残っているんですよ。その時点ではMS EQを販売することなど考えてもいませんでした。自分のスタジオで使うEQが欲しいと思う単なるスタジオ・マンの一人だったわけですから。その後、Creamwareで働く別の友人にMS EQについて相談を持ちかけてみました。

 

「実際に作ると電源やノブ、フィルターなど部品だけで何千ドルもかかりそうだね。とりあえず、うちのSDKで設計してみたらどうだい?」私のアイデアを聞いた友人はこう言いました。当時私も使っていたCreamware のI/Oカードはウェブや雑誌で広告も展開しておりドイツでは比較的有名なDSP I/Oカードでした。

全ての始まりとなったbx_digital MS EQプラグインの現行バージョン(V3)

そのカードはSDKを使うことでオリジナルのプラグインが開発できる機能が備わっていました。入力と出力があるだけの空のプラグインに音響処理のツール・キットを組み込むことでオリジナルのプラグインを作れる開発環境です。ノブやフェーダーなどGUIの類は何も無く、扱えるフィルターはピークとシェルビング・バンドのみでしたが、私は正相信号と逆相信号を組み合わせてMSマトリクス回路を実際に再現してました。

 

5バンドEQやシフターEQ、MSディエッサーなどいくつかのツールを試作するのに何週間もかかりましたが、自分だけのマスタリングEQを作れるようになったことはとてもクールでしたね。そして完成したそれらのプロトタイプを友人に見せたところ彼はとても驚き、これはビジネスになるんじゃないかと言ってきたんです。そこで3Dレンダリングのエキスパートに頼みGUIを実装し、本物のプラグインとして完成したのがbx_digital V1 MS EQです。

Creamware SCOPE DSP およびI/O card

プラグインが完成してまもなく、私達はLAで行われたNAMMショーのCreamwareブースでプラグインのお披露目を行いました。ブースの前を通りかかりbx_digitalを見たDigidesignのMark Papakostasは「ワォ!なんて素晴らしいマスタリング・プラグインなんだ!」と評価してくれました。彼はマスタリングが趣味で、カスタム製アナログMSマトリクス回路を自作していたこともあり私のプラグインをとても気に入ってくれたんです。そして彼と一緒にいた開発部門のEd Grayが「Markさえ良ければ、すぐにでもBrainworxとデベロッパー契約をしたい」と言って来ました。そして私はDigidesignがNAMMショー後の月曜日にヒルトン・ホテルで予定していたデベロッパー・カンファレンスに急遽招待されました。

 

デベロッパー・カンファレンスにはGeorge MassenburgやWavesの連中など錚々たる面子と同席していました。その時まだプラグイン・ビジネスに足を踏み入れてなかった私はとても興奮しましたね。その頃の私は、Creamwareが提供するドラッグ&ドロップ方式のソフトウェアで開発していた状態で、自分のプラグインのコードすら持ってなかったわけですからね。

Dirk Ulrich、George Massenburg、Ed Gray(2005年NAMMにて)

私はオーディオとビジネスのことは多少分かりますがプログラマーではないので、そのミーティングで出た技術的な内容については全く理解できませんでした。でも有り難いことにDigidesignは私の様にほとんど経験の無い若者を、何十年も経験がある熟練開発者と同等に扱ってくれたんです。

 

そしてその席でDigidesign側から、bx_digitalプラグインを次バージョンのPro Tools Massive Packに入れたいとオファーを受けました。まさにこの瞬間に私達のビジネスがスタートしたのです。私はすぐに腕のたつプログラマーをドイツで探し始めました。またTDM版へのポーティングはSoftubeと共同で行うことも決めました。Avidからのロイヤリティが好条件だったため、その資金を元に優秀なプログラマーを雇うことができたんです。Brainworxのソフトウェア・ビジネスはこうしてスタートしました。あの時Digidesignからのオファーが無ければ今のBrainworxは無かったと言えるでしょうね。

 

Brainworxの最初のEQプラグインbx_digitalは幸運なことに成功を収めることができました。しかし今お話した通り、私たちは確固たるビジネス・プランの下にでスタートしたわけでは無かったのです。bx_digitalは今でもBrainworx最大のヒット作であり、また数年前のFuture Music紙”過去10年で最高のプラグイン”を初め数々の受賞も経験しています。

Winter NAMM 2013にて

DH: 素晴らしいストーリーですね。トレード・ショーで人脈を作ることの重要さを再確認しました。その後はどの様にして現在のビジネス・モデルに行き着いたのでしょうか?

 

DU: bx_digitalがヒットを記録したのを受け、私たちはMSテクノロジーの新たな可能性について考え始めました。そして大好きなMSテクノロジーを他の用途に活用できないかと考え、いくつかのプラグインを作りました。プラグイン・チェインに加えることで他のプラグインをMSモードで使うことができるbx_controlというシンプルなプラグインもその一つです。他にはICON社のコンソール内蔵EQとして採用されたbx_hybrid EQや、サラウンド・ジョイスティック用のshifter EQなども開発しました。Avidはプラグインとハードウェア・コントローラーを連携させるのがとても好きなので、shifter EQは特に気に入ってくれましたね。Brainworxブランドの始まりはこんな感じです。そしてここまでが会社としての最初のフェーズと言えるでしょう。

SPL De-esser plug-in

SPL Transient Designer Plus plug-in

第2のフェーズは、楽器屋時代から面識があり当時SPLで働いていた知人に連絡をしたところから始まります。私は彼に「Universal Audioと共同でTransient Designerプラグインを開発したそうですね。SPLにはクールなハードウェア製品が沢山あり、私達Brainworxはプラグインを開発する技術があります。良かったら共同でSPLのハードウェア製品全てをプラグイン化しませんか?」と提案しました。私の提案に興味を持ったSPLのオーナーは、Vitalizer、De-Essers、passive EQなどSPLのクールなハードウェア全製品のプラグイン化に関する独占契約を結んでくれました。

 

これは私達にとって大きなターニング・ポイントになりました。SPLチームと一緒にトレード・ショーに出展することで他のハードウェア・メーカーがBrainworxに興味を示してくれたのです。「SPLの様な信頼できるハードウェア・メーカーと一緒にやってるのであれば、うちもBrainworxにお願いしてみよう。」と話が進んだわけです。そして私達はVertigoやelysiaを含め5~6社とのプラグイン化契約を交わすことになりました。そうして作ったプラグインは当初オリジナルのハードウェア・メーカーのウェブサイトで個別に販売されていたのですが、それらを一箇所にまとめ、アクティベートやデモ版の方式を統一した上で販売することになり誕生したのがPlugin Allianceです。

カーレースにも情熱を注ぐDrik氏

DH: オーソライズの方式について教えて下さい。どんな方式で、なぜそれを採用したのですか?

 

DU: オーソライズ方式の仕様を決定する際に何より重要視したことは、ユーザーの手続きをなるべく簡単にすることでした。セキュリティ・システムにどれだけコストをかけたとしてもクラック版は必ず出て来ますし、何より複雑な手続きはユーザーのために良くありません。違法コピーに対抗する最善策は、価値のある商品をスムーズなオーソライズ方式で提供することだと考えています。つまり盗むより買った方が早いと思って貰えれば良いのです。

 

実際、Plugin Allianceは大きな成功を収めました。開始時点では1万に満たなかったユーザー・アカウント数は、1年も経たないうちに4万を超えるまで成長しました。当初はドングル不要でデモ版を試すことができ、ユーザーはプラグインを自由に組み合わせ、自分だけのバンドルを作ることもできました。その後、セキュリティ保護を含む独自のオーソライズ・システムを開発しましたが、ユーザー体験を第一に考えることはこれからも変わりません。デモ版のアクティベート手順をなるべくシンプルにすることはとても重要です。現在登録ユーザー・アカウントが15万を超えていることからも、お分かりいただけると思います。

妻のMarina 、息子のTimと。

DH: このアクティベーション・スキームはライブ・エンジニアにとっても便利そうですね。

 

DU: その通りです。1ライセンスで3台までアクティベート可能。コンピューターだけでなくUSBメモリーをアクティベートすることもできます。つまり5ドルのUSBメモリーにプラグインとアクティベーション・ファイルをコピーしておけば、現場のコンソールにUSBメモリーを挿すだけで済むのです。

 

現場がネット環境の無い屋外コンサート会場だとしても、USBメモリーがアクティベートされているため、プラグイン・ファイルを現場のPCにコピーするだけで準備は完了です。仕事が終わったらUSBメモリーを抜くだけ。USBメモリー無しでは起動できませんので、プラグイン・ファイルは現場のPCにコピーしたままでも問題ありません。この方式は一見、ライブ・エンジニアにはお馴染みのドングルによるコピー・プロテクションに似ていますが、どこでも買えるUSBメモリーを使うことができ、万が一壊れたり紛失した場合もウェブサイトで申請をすれば新たにアクティベート可能である点でドングルより優れていると言えるでしょう。異常な回数の申請をしない限り再アクティベートは非常にスムーズに行えます。

Englアンプと息子Timを抱えるDirk氏

DH: TDMからAAXへプラットフォームを移した経緯について教えていただけますか?

 

DU: 移行にあたり、AvidはAAXに関するミーティングを1対1でじっくり行う機会を設けてくれました。NAMMかAESの期間中だったと記憶していますが、約90分のミーティングでAAXに関する詳細な情報を説明してくれたんです。AAXが公式に発表されるずっと前の話ですよ。ニュースレターの一斉送信で発表を行い、こちらからサポートに問い合わせしなければならない会社も少なくありませんから、その点Avidはとてもクールな対応をしたと言えますね。

 

また浮動小数点処理に変わったことはAAXのアドバンテージだと思います。これによりフレームワークが劇的にシンプルになりました。AAXネイティブDSPプラグインだけでなくUADプラグインでさえも同じコードベースで開発できるようになったのです。これまで相当数のプラグインを作ってきましたので、全てを移行するまでにかなりの時間を要しましたけどね。実際には1年程度かかりました。

Mäag Audio EQ4 plug-in

DH: 製品ラインナップの中でSPL、elysia、そしてMäagなどのプラグインが実際のハードウェアを再現するコンセプトなのに対し、Brainworxオリジナルのプラグインにはどんなコンセプトで開発しているのですか?

 

DU: 基本的には、こんなハードウェアがあったらと思うものをプラグインとして実現しています。このコンセプトはプラグインの外観からも見て取れるでしょう。iZotopeのプラグインの様な未来的なデザインでは無く、現実のハードウェアを想定したGUIを採用しています。私は今でもロックンロールのプロデューサーですので、ハードウェア風のデザインが好みなんです。

 

また、ハードウェア版bx_digitalの製造にはいまだに至っていません。なぜなら構造がとても複雑なため、相当のコストがかかってしまうからです。一時期コンセプト製品をウェブサイトに載せていたこともあり問い合わせが今でもあるんですよ。実際に何度か見積もってみたこともあるのですが、プラグインと全く同じ機能をハードウェアで再現した場合、販売価格は2万ドルを超えてしまうんです。

Dirl氏のアウトボード・コレクション

 

DH: S6L用のVENUE AAX Plug-in Bundleに話を移させてください。バンドルに含まれるプラグインは、Plugin Allianceの膨大なラインナップの中からどのようにして選んだのですか?

 

DU: S6L用プラグイン・バンドルにどのプラグインを採用しようか話し合っているとき、今や60以上ある私たちのラインナップの中にはSPLやelysia、Maagなど、ライブ・サウンドにフォーカスした製品を作るメーカーが含まれていることに気がつきました。例えばSPL Transient Designerはたった2つのノブで絶大な効果を得ることができます。他にやることが多いサウンド・チェック時などにパーフェクトなツールです。細かい設定がしづらいラウドな現場などでも最適です。またDe-Esserも基本的に処理が自動なので現場向きと言えますね。今回は最初のライブ・バンドル・シリーズということもあり、現場で即戦力になることを第一にチョイスしました。 Mäag EQに搭載されるAirバンドはフィードバック周波数より上の帯域を気持よくブーストすることができます。大きなステージでもフィードバックを気にせず使うことができるEQです。また、 bx_saturator V2SPL TwinTubeなど、他に替えの効かないユニークなツールもバンドルしました。これらのプラグインによるクールなディストーション・サウンドはライブの現場で活用できるはずです。

 

100% VENUE AAX Bundle V1.1に含まれるプラグイン: Brainworx bx_console, bx_digital V3, bx_opto, bx_refinement, bx_saturator V2; elysia mpressor; Mäag Audio EQ4; SPL De-essers, Transient Designer Plus, and TwinTube

Brainworx bx_saturator V2 plug-in

SPL TwinTube plug-in

DH: MS(ミッド-サイド)についてもう少しお話を聞かせてください。特殊なMSマイキング技術を知らないユーザーはどのようにMSプラグインを使えば良いのでしょうか?

 

DU: ご指摘の通り、MSはモノラル互換の信号を録音し特殊な処理を施すことで広がりのあるステレオ信号を得られるテクニックです。私たちはこのMSテクニックを逆転の発想で捉え、2ミックス信号からミッド/サイド信号を生成しています。もちろんオーバーヘッド・マイク、ピアノ、アコースティック・ギターやコーラスなどの処理にも最適です。これまでLRチャンネルにしか施せなかった処理が、MSを使うことでセンター成分とステレオ成分に個別に施せるようになりました。より柔軟性の高い音作りが可能になったのです。

マイキングが全て

例えばステレオ信号のローエンド成分をモノラル化することも簡単です。弊社のMSプラグインの多くには、このモノ・メーカーという機能が搭載されています。例えばモノ・メーカーを120Hzに設定すると、ステレオ信号に含まれる120Hz以上の帯域はそのままに、120Hz以下の成分がモノラル化されます。これはローエンドの位相問題が起きがちな現場でとても使えるテクニックです。サブウーファーとクロスオーバーが設置された巨大なシステムでは特に有効でしょう。

 

またMSテクニックを活用することで不快な高音域を取り除き、ボーカル・トラックの飽和を防ぐこともできます。箱鳴りの悪い会場でオーディエンスを満足させる音を作ることは容易ではありません。MSテクニックを活用することでボーカルやその他のリード楽器を効果的にシェイプできることができるのです。

 

bx_refinement にもMSテクノロジーが用いられています。ステレオ信号全体だけでなくミッド/サイド信号に対してアクティブ・フィルターを個別にかけることが可能です。またステレオ・バージョンのbx_consoleにはMSチャンネルのソロ・ボタンが搭載されています。さすがにライブ中にソロ・ボタンを押すことは無いと思いますが、サウンド・チェック時の音作りに活用できます。また、bx_saturatorはMSテクノロジーを全面的に用いたプラグインです。サイド信号を多めに歪ませることでとてもクールなサウンドが得られるんですよ。原音の雰囲気を保ちつつパンチを加えることができます。

自ら所有するNeve VXSコンソールと共に

DH:  bx_consoleの開発はここ1~2年の大きなプロジェクトだったようですね。開発の経緯と製品の特徴について教えてください。

 

DU: 若い頃(もちろん今でも)大ファンだったドリーム・シアターのボーカリスト、ジェイムズ・ラブリエをプロデュースしたことは先程お話しましたよね。そのきっかけは大きなスタジオを経営するロシア人起業家との出会いでした。彼の紹介でジェイムズとのプロジェクトに参加することになったのです。この時生まれて初めてNeveのコンソールを使って録音とミックスを行ったのですが、NeveコンソールのスイートでハイクオリティなEQサウンドに感動し、いつかこの卓を手に入れようと心に誓いました。bx_consoleがモデリングしたコンソールはまだスタジオに置いてあるんです。若いころスタジオ経営もしていましたし、これまでかなりの数の機材を触りましたが、 その中でもNeveは本当に特別なコンソールだと断言できます。EQでかなりのブーストをしてもサウンドが不自然になったり耳障りになることが無いんです。特にロックやポップスの場合、過激なEQによってサウンドが破錠してしまうことは良くあるのですが、Neveを使えばそれがありません。

 

私が所有するこのコンソールは数年前にスウェーデンで売りに出されているを発見し購入したものです。それ以来私たちの作る全プラグインのリファレンスに使用しています。例えばBrainworxブランドのプラグインの場合、このコンソールで同様の処理をしたサウンドとプラグインとを比較しながら開発を行ったりもしますね。

 

bx_consoleの開発は約2年前から本格的にスタートし、完成までにかなりの労力を要しました。開発の途中段階でもコンプレッサーやEQはかなりのレベルまでモデリングできていたのですが、私たちは更に上のレベルを目指しました。Neveのコンソールを使っていると、アナログの方がデジタルより良いと皆が言う理由が分かるんです。その理由の一つには、チャンネル毎の僅かな挙動の違いが関係しています。

 

例えばステレオ信号のLRチャンネルに同じ設定でEQをかけたとしても、実際は微妙に異なる処理が施されるのです。それによる微妙な位相ずれが、人間の耳に心地く感じる、ある種の深みを与えているのです。技術的には完璧とは言えないこの挙動によって耳が喜ぶんです。この効果が例えば30本近いステレオ信号に施された後にミックスされれば、素晴らしい奥行きと広がりを感じさせる、いわゆるアナログらしいミックスが出来上がるわけです。

Brainworx bx_console plug-in

私は開発者達とアイデアを出し合い、一つの結論にたどり着きました。オリジナルの回路を測定し、センター周波数やQの幅だけでなく、アタックやリリース・タイムにも影響を与える150の部品を特定、完璧なモデリングに成功したのです。EQの周波数だけでなく、コンプレッサーやゲートも僅かに異なる振る舞いをするのが特徴です。

 

つまり1つのプラグインの中に、挙動が微妙に異なる72本のチャンネル・ストリップが存在するかのようなアルゴリズムを採用しました。あなたのDAWでNeveコンソールが生きていると言っても良いでしょう。つまり72チャンネルの巨大なNeve VXSコンソールでライブ・ミックスができるということになります。オリジナルの実機を現場で使うことは現実問題不可能に近いですがbx_consoleを使えばそれが可能になるのです。

Marie-Maiのライブでボーカル・チャンネルに bx_consoleを使用するエンジニアPat Guertin

DH:  100% Venue AAX Bundleには他にどんなプラグインがバンドルされているのでしょうか? ライブの現場でそれらを使う利点についても教えて下さい。

 

DU: bx_optoコンプレッサーは驚くべきサウンドが簡単な操作で得られるとてもクールなプラグインです。マスタリング・コンプレッサーのようにパラメーターを細かく設定する必要ありません。たったの一つのノブを回すだけで素晴らしいサウンドが得られます。もう少し効果が欲しければ、ノブをもう少し回すだけで設定は完了です。

Brainworx bx_refinement plug-in

Brainworx bx_opto plug-in

また、色付けが行えるコンプレッサーとしてelysia mpressorを採用しています。bx_optoと同様、例えばドラム・トラックやスネアに色付けとパンチを加えることができます。アグレッシブなベースを馴染ませる用途にも抜群です。このmpressorは、上位機種であるマスタリング・コンプレッサーelysia alphaコンプレッサーに比べて操作が簡単です。色付けも含めロック向きと言えるでしょう。ちなみにelysia alphaコンプレッサーは次期リリースのライブ・バンドルに含まれる予定です。

今回100% VENUE AAX Bundleでライブ市場に参入することになりましたが、私たちはこれまでも様々なマーケットに向けてアプローチし、現場のエンジニアたちに受け入れられて来ました。そしてこれこそがPlugin Allianceがここまで成長できた理由の一つだと考えています。Maag EQやmpressor、bx_digitalなどライブ・バンドルに含まれるプラグインを一度でもお使い頂けば、あらゆる場面で、そして最もクリティカルな場面でこそ使われるべき製品であることがお分かり頂けるはずです。

elysia mpressor plug-in

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