1

S6L向けVENUE 5.3ソフトウェアの新機能

S6L用VENUE 5.3ソフトウェア・アップデートがリリースされました。最新のVENUE 5.3はAvidの主力システムに次のような新機能をもたらします:

  • Ethernet AVBを介した128トラックのPro Tools録音/再生
  • 複数のユーザー定義フェーダー・レイアウ
  • Select follows Solo(選択はソロに従う)オプション
  • マトリックス・スピル
  • 縦型チャンネル・ストリップ・モードでのEQゲインおよび周波数の切り替え

このアップデートは、S6Lシステムおよび有効なAvid Advantage ExpertPlusサポート契約にご加入の場合、無償でダウンロードできます(インストーラーはお客様のAvidアカウントから入手いただけます)。

Kraków Live FestivalでのVENUE | S6L

Pro Tools 128 トラック録音/再生

VENUE 5.3では、Ethernet AVBを介したS6LとPro Toolsインスタンス間のチャンネル数が(64チャンネルから)128チャンネルまで拡大しました―これは、1本のCAT5eケーブルを使用したEthernet AVB接続を介しての同時録音および再生が可能なチャンネル数です。Pro Tools(およびLive Sound Production Toolkit)がインストールされている対応のMac ProをS6Lコントロール・サーフェス背面のEthernet Pro Toolsポートに接続するだけで、チャンネルごとにバーチャル・サウンドチェックを含む、録音と再生を128チャンネルにわたってお楽しみいただけます。128チャンネル向けネットワークに必要な拡大帯域幅に対応するには、E6LエンジンにAVB-192 Ethernet AVBオプション・カード2基がインストールされている必要があります。全てはほぼプラグ・アンド・プレイで使用できます。全てのVENUEパッチベイ機能、グローバル・バーチャル・サウンドチェック機能、チャンネルごとのバーチャル・サウンドチェック、ゲイン伝達ワークフロー、S6Lからのトランスポート・コントロール―64チャンネルで可能だったこれら全てを、128チャンネルで使用できるようになります。もちろん、S6LのI/O数は大きな意味を持つため、これは非常に重要です。拡張された録音能力により、必要となるチャンネル数のほとんどをカバーします。S6LでPro Toolsの128チャンネルを使用するためのハードウェアおよびソフトウェア要件一覧については、このページをご覧ください

S6Lシステム単体、Stage 64 I/Oボックス3基、録音および再生に128チャンネルのPro Toolsを実行するMac Proによる構成図。I/O共有構成で128トラックを録音する場合、1台のMac Proのみ共有ネットワークに対応

MADI-192 MADIオプション・カード

VENUE 5.3は、新しいMADI-192オプション・カードにも対応しています。このカードは1基ごとに96 kHzの64入力および64出力を提供します。E6Lエンジンには同時に最大4基のMADI-192カードを取り付けることができ、MADIフォーマットによる最大256チャンネルを提供します。これはいくつかの理由で非常に良い機能向上といえます。まず、MADI対応デバイスとの連動機能だけでも大きなニュースです。Avidでは当初からStage 64 I/Oボックスを介したMADIスプリットを提供しており、他のコンソール、放送ロケーションなどにプリアンプから直接供給することが可能でした。しかし、今回のMADI-192オプション・カードで、その他のMADI対応デバイスを使用してより多くのチャンネル数を提供することができ、あらゆる信号をシステム間でルーティングすることができるようになりました。

また、MADIをバーチャル・サウンドチェック・ワークフローのフロントエンドとして使用して、MADIをインターフェースとして使用して、Ethernet AVBネットワーク経由の場合のように、他の録音デバイスと連動させることも可能です。上述のように、VENUE 5.3はEthernet AVB経由のPro Toolsの録音および再生を128チャンネルまで増加させます。バーチャル・サウンドチェックに対する非常にシンプルで面倒のないソリューションです。ただし、MADI-192カードにより可能となるのは、128を超えるチャンネル数だけです。4基のカードを取り付ける場合、最大256の録音/再生チャンネル構成になります。S6Lは最大192のステージ入力に対応しているため、MADIを使用することにより、これらの入力全てをキャプチャできるようになります。また、MADI経由のバーチャル・サウンドチェックは、Pro Toolsと使用する場合、チャンネルごとのバーチャル・サウンドチェック(チャンネル選択機能)、Pro Tools内でセッション・ファイルを自動設定するVENUELink(自動パッチング、名前設定、Pro ToolsとVENUEコンソール間の連結)を含むVENUE独自の利点全てを提供します。

MADI-192 MADI オプションカード

MADI-192によりもたらされるもうひとつの強力な機能は、Waves SoundGridプラットフォームとのダイレクトな連動です。Profile、D-Show、その他のレガシーVENUEシステムでミックスするお客様の多くは、広範にわたるWaves製ツールに大きく依存しており、MADI-192は、こういったお客様にWaves製ツールに接続する機能を提供します。MADIカードが取り付けられている状態であれば、信号をVENUEパッチベイ経由でWaves SoundGridサーバーに(DiGiGrid MGB I/Oデバイスを介して)ルーティングできます。VENUE 5.3はMIDIストリームをパッチ可能なハードウェア・インサートとして使用可能にします。これは、Avidのこれまでのシステムでは不可能だったことです。これにより、入力チャンネルまたは出力チャンネルのハードウェア・インサートをMADI入力ストリームと出力ストリームに結び付けることができます。これらは全てVENUEパッチベイからパッチできます。チャンネルからWaves SoundGrid、Waves SoundGridからチャンネルへのセンド/リターンが可能となり、Wavesプラグインを入力チャンネルおよび出力チャンネルのインサート・ポイントで実行させることができるようになります。これは素晴らしい機能です。もちろん、AUXバスの設定時にも同じことが行えます。複数のチャンネルをAUXバスにルーティングしてから、インサートを使用して信号をMIDI経由でWaves SoundGridにまたはWaves SoundGridからルーティングできます。これは、Waves MultiRack環境内でリバーブやその他のエフェクトを使用したい場合に非常に便利です。最大8つのWavesプラグインをMultiRack内で単一のチャンネル上に直列にインスタント化するこの機能により、サウンドの可能性は無限に拡がります。

 

複数のユーザー定義フェーダー・レイアウト

S6Lユーザーから最も要望の高かった機能のひとつが、複数のユーザー定義フェーダー・レイアウトへの対応でした。S6Lのデフォルトのフェーダー・バンキング構成は、いわゆる「プロファイル・モード」と呼ばれるもので、入力チャンネルが中央に配置された出力チャンネルのどちらかの側に配置されています。これに加えて、S6Lの中央マスター・ライブ・モジュール(MLM)に配置された専用スイッチを持つ4つのフェーダー・バンキング・モード([Inputs](入力)、[Outputs](出力)[VCAs]、[Layouts](レイアウト))を提供しています。スイッチのいずれかを押すと、コンソールが対応するバンキング・モードに切り替わり、フェーダー上で関連するタイプのチャンネルに対象が合わせられます(全ての入力、出力、VCA)。[Layouts]ボタンを押すと、カスタムのユーザー定義フェーダー・レイアウトが呼び出されます。これにはあらゆる種類のチャンネルを組み合わせることができ、必要なチャンネルがすぐに利用できます。VENUE 5.3では、この機能を拡張し、24のユーザー定義フェーダー・レイアウトを提供しています。[Layouts]ボタンを押すと、コントロール・サーフェスがレイアウト・モードになり、MLMの中央のソフトキー・セクションに12のレイアウトが並びます。これ以上のレイアウトが必要な場合、次ページにスクロールして、レイアウト13から24までを使用できます。

S6Lのコントロール・サーフェスのMLMセクションから最大24のカスタム・レイアウトにアクセス

レイアウトは[External GUI]または[Standalone]ソフトウェアの[INPUTS]と[OUTPUTS]ページおよびコントロール・サーフェスを使用して作成およびMLMスイッチに割り当てることができる

これにより、さまざまなフェーダー・レイアウトを作成し、ソフトキー・スイッチに保存し、臨機応変に呼び出し、操作時にカスタムのフェーダー・レイアウトを使用できます。これは、ユーザー独自のコンソールを可能にします。「プロファイル・モード」内でバンクのデフォルト構成が提供されてはいますが、ユーザー定義フェーダー・レイアウトでは、コンソールを好みどおりに構成し、これらのレイアウトをコントロール・サーフェスから直接呼び出すことができます。入力、出力、VCA、グループを任意に好みの順序で組み合わせ、ショー・ファイル内にカスタム・レイアウトとして保存することができます。ショー・ファイルの次回ロード時に、ユーザー定義によるカスタム構成のコントロール・サーフェスが立ち上がります。また、スナップショットによるカスタム・フェーダー・レイアウトの保存と呼び出しも可能で、スナップショットに保存されているものに加えて最大23の追加レイアウトにアクセスできるようになりました。フェーダー・レイアウトの整理し呼び出す方法としてスナップショットを専用に使用する必要はもうありません。

 

Select follows Solo(選択はソロに従う)オプション

「Select follows Solo(選択はソロに従う)」オプションは、VENUE 5.3ソフトウェアの[Options]>[Interactions]ページに加えられた新オプションです。[Select Follows Solo]がオンの場合、コントロール・サーフェスまたはGUIからチャンネルをソロにする際、チャンネルがコントロール・サーフェスにバンクされると、ローカルで選択もされます。つまり、[Solo]ボタンを使用して、ローカルでチャンネルを対象にして、CKMエンコーダー上にパラメーターを表示させることができます。これは、ライン・チェック時に非常に便利です。PFLチャンネル同様、コンソールはソロになったチャンネルを自動で選択し、そのチャンネルの全ての機能をエンコーダー上で直接提供します。

Profileシステムで選択するソロをリンクしたり、S6L内部でアテンションするソロをリンクしたりと、これまでのVENUEでも同じような機能はありましたが、この新しい機能拡張がすごいのは、S6Lではパラメーターをエンコーダーの対象にするのが[Select]キーである点です。つまり、[Solo]を押すたびに、目の前にあるCKMエンコーダー上で直接そのチャンネルに関連する全てのパラメーターにアクセスでき、コンソールが操作に追従します。

 

マトリックス・スピル

VENUE 5.1ソフトウェア・アップデートでは、S6Lのスピル・モード(AUXスピル、グループ・スピル、VCAスピル)が登場しました。マスター・タッチ・スクリーンのユニバーサル・ビュー内の[Attention](アテンション)ボタンを2回押すか[Spill](スピル)ボタンを押すと、その出力のチャンネル全てまたはその出力に関連するチャンネル全てがコントロール・サーフェス・フェーダー上にスピルされます。VENUE 5.3では、これをマトリックスでも使用できるようになりました。S6Lではこれまでも、マトリックス出力を選択してそのマトリックスに供給されるソース全てにエンコーダーからアクセスすることができましたが、新しいVENUE 5.3のマトリックス・スピル機能では、フェーダーを使用して、マトリックスに供給しているソースのレベルにアクセスして調整することも可能になりました。

縦型チャンネル・ストリップ・モードでのEQゲインおよび周波数間を切り替え

これは非常にシンプルなコントロール・サーフェス機能ですが、多数のS6Lユーザーからご要望をいただきました。チャンネルがCKMに対してローカルで選択されていない場合、CKMは、いわゆる「縦型チャンネル・ストリップ・モード」になっています。パラメーターは、アナログ・コンソールのようにエンコーダー上に縦に配置され、その下のフェーダー上の関連チャンネルに合致するようになっています。CKMの[<]および[>]スイッチでは、下のチャンネルのパラメーター(入力、EQ、ダイナミクス、ミックス)を順にバンクすることができます。EQを選択すると、4つのゲイン・パラメーターが提供され、それぞれパラメトリックEQの各バンドが対応します(7バンド出力チャンネルのEQでは2ページ)。VENUE 5.3では、それぞれのエンコーダー隣のSELスイッチを押して、ゲインと周波数を切り替えられるようになりました。このシンプルな機能により、アナログ・チャンネル・ストリップ構成でのパラメーター・コントロールのワークフローは大幅に強化されます。

このリリースは、このシステムの機能性と可能性をまたもや大きく前進させるものとなっており、非常にエキサイティングなアップデートとなっています。これらの機能やワークフローの多くが、アーティストに最高のミックスを提供するためにこの先何ヵ月にもわたって活用されていくことでしょう。VENUE | S6Lの全機能をご覧ください。また、ニーズと課題に応えるパーフェクトなシステムをお探しなら、どうぞお気軽にAvid販売代理店までお問い合わせください。

VENUE | S6L発売中

ライブ・サウンドのネクスト・ステージがここに―賞に輝くVENUE | S6Lなら、世界で最も要求の厳しいライブサウンド・プロダクションも簡単に扱うことができます。

さらに詳しく




IBC 2016で、Avid は業界の主要課題に対応する新たな製品イノベーションを発表

~ Avid MediaCentral Platform を通じて、効率性、安全性、収益性を高めながら、最高品質のコンテンツをより多くのチャネルおよびデバイスへ配信~

AvidはIBC 2016 にて、Avid Everywhere™ビジョンの実践の一貫として、Avid MediaCentral® Platform および関連するモジュール式アプリケーション・スイートの革新を発表しました。業界の緊急課題に対処するこれらの革新およびアップデートにより、放送局やメディアのプロフェッショナルは、単一の共通プラットフォームを使用して、効率性や収益性を向上しながらコンテンツを作成、配信、管理することができます。

Avid 代表取締役 兼最高経営責任者のルイス・フェルナンデス・ジュニアは次のように話します。「3 年半前、業界が直面する最重要課題の解決をサポートするために、Avid はAvid Everywhere を始動しました。発表以降、世界のトップメディア企業が次々に、最重要課題を解決するために、AvidMediaCentral Platform を採用してきました。そしてIBC 2016 にて、Avid は、お客様の高品質なコンテンツの制作、より多くのチャンネルやデバイスへの配信を支援し、メディアの価値を最大限に高め、運用および投資効率を確保できるよう、さらなる技術革新を発表します。」

世界中で38,000 を超えるユーザーと急速に拡大するパートナー・エコシステムを有するAvid MediaCentral Platform は、業界で最もオープンで拡張性が高く、カスタマイズ可能な共通サービス基盤です。コンテンツ制作、管理、配信のための、業界内で最もオープンで柔軟性の高い、包括的なソリューションを提供する同プラットフォームは、様々なアプリケーション・スイート、マーケットプレイス、コラボレーション・ツール、柔軟なライセンス・オプションおよび開発オプション、解像度非依存、サードパーティ接続性等を提供します。

IBC 2016 での発表内容:

インテリジェントなメディア共有ストレージAvid NEXIS の技術革新を継続:

Avid は、メディアの格納および管理に特化したソフトウェア定義型ストレージ・プラットフォームAvid NEXIS の新しい高密度、高可用性の技術革新を発表しました。Avid NEXIS | E5 は、大規模な放送局やポスト・プロダクション環境に対応するリアルタイムの共同編集と最高レベルの拡張性、パフォーマンス、クライアント接続を提供するエンタープライズ・クラスの超高密度ストレージ・エンジンです。Avid NEXIS 高可用性オプション を追加することで、Avid NEXIS E-クラス・ストレージの安定性と性能を向上し、最もクリティカルな運用に対応します。

高性能なオーディオ・ポストおよびミキシングの技術革新:

Avid は、高性能オーディオ編集の革新を追加したPro Tools® 12.6 を公開したほか、フラッグシップ製品Pro Tools | HD の新しい柔軟なライセンス・オプションを発表しました。録音、編集、ミキシングのワークフローを加速するこれらの新機軸によって、オーディオ・プロフェッショナルは、パワフルかつ効率的に高品質のコンテンツを制作できるほか、投資利益率を高めることが可能になります。

IP およびUHD の新ワークフロー:

Avid は、メディア業界に大きな変化を起こしている技術に対応するソリューションを公開しました。Avid は、MediaCentral Platform の主要製品において、リアルタイムIP 信号をネイティブ・サポートし、業界のIP への移行を支援します。ファイル・ベースおよびライブ信号ベースのメディア・ワークフローに対応する統一環境を提供することで、UHD を含む新しいフォーマットへの対応を容易にします。

IBCでは、SMPTE 2022-6 やVSF TR-03 を含む様々な新しいIP 標準への対応をデモンストレーションにてご紹介しました。メディア企業が時間をかけて、集中型IP インフラストラクチャへいかに容易に移行できるか、その方法をご覧いただきます。技術デモでは、Media Composer、Maestro、3DPlay、Playmaker を含むAvid 製品による、IP インジェスト、編集、プレイアウト、グラフィック挿入、モニタリングのワークフローを展示・デモンストレーションしました。

アライアンス・パートナーの刷新:

開発者向けの新しいテストおよび認証、製品認証、 AvidMediaCentral® Platform への接続ツール等を含む新しいAvid アライアンス・パートナー・プログラムを発表しました。また、IBC 2016 では、Glookast、StorageDNA、Digital Film Tree、ATTO、Burst、Filmlight を含む新パートナーを発表します。

統合スポーツ番組制作ソリューション:

Avid は、小・中規模スタジオから大規模放送局やリモート制作まで、あらゆるタイプの制作をカバーするエンド・トゥ・エンドの統合ソリューションを発表しました。新たなスポーツ番組制作ソリューションは、Avid MediaCentral Platform で稼働するツールを、最良の組み合わせでパワフルな単一ソリューションとして統合しています。スポーツ番組制作ソリューションは、スポーツ放送局がブランドを差別化し、魅力的なコンテンツを制作、メディア価値を最大限に高めるために必要なもの全てを提供します。

  • Avid Spark– ライブスポーツエンハンスメント・ツールのAvid Sparkを活用すると、オンエア・コメンテーターがグラフィックスを素早く作成し、ビデオコンテンツにリアルタイムで追加できます。ビジュアルを魅力的に変化させ、重要な試合、試合の流れ、分析などのより良いビジュアル情報を視聴者に提供。
  • Avid PlayMaker– 高度なスローモーション再生およびメディアハイライト編集を提供。Avid PlayMakerは生産性を向上させ、制作時間をスピードアップします。最新バージョンのPlayMakerは、Avid NEXISソフトウェア定義型ストレージとの効果的なコラボレーションが可能なほか、Media | Director を活用してクリップやまとめたプレイリストをエクスポート、キーワードなどのメタデータ・タグを維持しながら自動でInterplay® | Production にチェックインします。
  • 4Designer– グラフィックス・オーサリング・ソフトウェアの4Designerは、魅力的な2Dおよび3Dモーショングラフィックスを作成するためのコンプリートなソリューションです。幅広い解像度に対応し、よりパワフルでスピーディな操作が可能な新機能を追加したモダンなインターフェースを搭載。
  • Avid Maestro– コンプリートなオンエア・グラフィックス・ソリューション。Maestroにより、放送局は優れた高解像度グラフィックスおよびアニメーションを素早く簡単に管理および再生。Maestro Media Engineが搭載され、直感的なインターフェースからビデオの取り込みおよび再生、ユーザー権限管理、豊富なグラフィックス・テンプレート、グラフィックコンテンツを効率的に再利用できます。

 

Avid、ニュースルームを改革:

Avid は、ニュースルーム管理とニュース制作に対応する複数のAvid ソリューションと新たな機能強化を含む完全ストーリー中心型ワークフローを基本とする次世代ニュースルーム・ソリューションを発表しました。ストーリー中心の新ワークフローは、計画から配信にわたるニュース業務の中心にストーリーを据え、ニュースチームが計画、収集、作成、共同作業、管理に加え、複数プラットフォームの幅広い視聴者にニュースを配信するために必要なツールを提供します。

この幅広い全体的アプローチにより、計画から配信に至るまで、ストーリーを中心とするダイナミックで本質的なストーリー制作が可能になり、ニュースルーム内外でワークフローの俊敏性が向上します。

Avid NEXIS 販売中

次世代メディア共有ストレージ Avid NEXISはMedia ComposerやPro ToolsはもちろんのことAdobe Premiere、Apple Final Cut Pro、Grass Valley EDIUS等3rd partyのNLEにも対応しています。

CONTACT SALES




Avid Connect 2017に是非ご参加下さい

NAB直前にラスベガスで開催された今年のAvid Connect 2016は世界各国から1300名もの方々にご参加いただきました。

SNSにて様子をご覧下さい。

来年のAvid Connect 2017は場所は今年と同じWynn Las Vegasで開催する予定です。

日程はNAB直前の2017年4月22日、23日です。

2017年1月31日までにご登録いただくと、早期登録特別割引のUS$395にて参加可能です。

この参加費には以下が含まれます。

  • NAB入場パス
  • Avid Connectの講演やパーティ全てのイベントにアクセスできるパス(食事・飲み物も含まれます。)

Avid 最高経営責任者兼社長、取締役会長 Louis Hernandez Jrによる新製品発表(Avid Connect 2016より)

4月23日に日本語セッションも予定しておりますので、是非ご登録下さい!

Avid Connect 2016での日本語セッションの様子

パーティの様子(Avid Connect 2016より)

分科会の様子(Avid Connect 2016より)

Avid Connect 2017 に是非ご参加下さい

早く登録する程、割引率は上がります。今すぐ登録!

REGISTER NOW




Avid、IBC 2016にて革新の新製品を発表予定

Avid、IBC 2016にて革新の新製品を発表予定

 

 ~ 新製品、製品強化を含むMediaCentral Platform革新により、
創造性、生産性、効率性を向上し業界の最も差し迫ったビジネス課題に対応~

東京Avid® (Nasdaq: AVID) は、9月9日~9月13日の期間にオランダ アムステルダムにて開催される、世界中のエンターテイメントおよびニュースコンテンツの制作、管理、配信に携わるプロフェッショナル向けの国際放送機器展IBC 2016 (Avidブース #7 J20) にて、最も差し迫ったビジネス課題に対応し、お客様の市場競争力を支援する、新製品、製品強化を含むMediaCentral® Platform 革新を発表する予定です。

Avidのシニア・バイスプレジデント兼営業・マーケティング最高責任者のジェフ・ロシカは次のように言います。「今日のダイナミックかつ急速に変化するメディア業界において、お客様が市場競争で有利となるよう、我々はテクノロジーの限界を引き上げなくてはなりません。IBC 2016では、弊社のAvid EverywhereTMビジョンに基づくさらなる革新を発表する予定で、非常に創造的、生産的、効率的な方法でのメディア制作や配信が可能になるよう支援いたします。」

 

Avidは、9月9日(金)にIBC 2016プレスカンファレンスを開催いたします。このカンファレンスにて、最高経営責任者兼社長のルイス・フェルナンデスJr.が、新しいソリューションおよびテクノロジー向上についての発表を予定しております。

  • MediaCentral Platform革新 – 複数のプラットフォームに配信するストーリー制作をより簡単、効率的、効果的にする、ストーリーを中心とするパワフルなニュース制作ワークフロー
  • メディアの保存および管理に特化して設計されたソフトウェア定義型ストレージ・プラットフォームであるAvid NEXISTM 製品ファミリーに新製品を追加
  • Ultra HD / 4K制作を支援するスポーツ・ソリューションおよび、パワフルなスポーツ・エンハンスメント・ソリューションを提供し、視聴者にイマーシブ(没入型)な新しい体験を提供
  • AR(拡張現実)、ユニークなスタジオ機能向上、魅力的な3Dデータ駆動型グラフィックスを活用した新しいグラフィックス・ソリューションで、オーディエンスを魅了
  • ライブサウンド・ソリューション革新 – より手頃な価格ながらよりオープンライブサウンド・ソリューション
  • MediaCentral Platformを通じて、業界の最もオープンで、拡張性が高く、密接に統合されたソリューションおよびエコシステムで、より効率的かつ能率的なワークフローを提供

 

Avidブースでは、下記を含む最新の製品革新を展示いたします。

  • MediaCentral | UX Connector for Adobe Premiere Pro CC – Adobe Premiere ProユーザーにMediaCentral Platformを介してAvidの制作環境へのアクセスを可能にします。MediaCentrla | UX Connector for Adobe Premiere Pro CCは、Premiere ProユーザーとAvidユーザーとの高いレベルの協調作業を実現し、必要なワークフローや予算に合わせて最適なツールを柔軟に選択することができます。
  • Avid Spark – ライブスポーツエンハンスメント・ツールのAvid Sparkを活用すると、オンエア・コメンテーターがグラフィックスを素早く作成し、ビデオコンテンツにリアルタイムで追加できます。ビジュアルを魅力的に変化させ、重要な試合、試合の流れ、分析などのより良いビジュアル情報を視聴者に提供。
  • Avid PlayMaker – 高度なスローモーション再生およびメディアハイライト編集を提供。Avid PlayMakerは生産性を向上させ、制作時間をスピードアップします。最新バージョンのPlayMakerは、Avid NEXISソフトウェア定義型ストレージとの効果的なコラボレーションが可能なほか、Media | Director を活用してクリップやまとめたプレイリストをエクスポート、キーワードなどのメタデータ・タグを維持しながら自動で Interplay® | Production にチェックインします。
  • 4Designer – グラフィックス・オーサリング・ソフトウェアの4Designerは、魅力的な2Dおよび3Dモーショングラフィックスを作成するためのコンプリートなソリューションです。幅広い解像度に対応し、よりパワフルでスピーディな操作が可能な新機能を追加したモダンなインターフェースを搭載。
  • Avid Maestro – コンプリートなオンエア・グラフィックス・ソリューション。Maestroにより、放送局は優れた高解像度グラフィックスおよびアニメーションを素早く簡単に管理および再生。Maestro Media Engineが搭載され、直感的なインターフェースからビデオの取り込みおよび再生、ユーザー権限管理、豊富なグラフィックス・テンプレート、グラフィックコンテンツを効率的に再利用できます。

 

AvidのIBC情報はAvidの IBC ブログページ(英語)にてご覧いただけます。

Avid @ IBC 2016

2016年9月9日から9月13日の期間、オランダ アムステルダムにて開催されるIBC 2016でのAvidの情報は、Avid @ IBC 2016 特設ブログにてご覧いただけます。機能強化や新製品など、MediaCentral Platform革新の発表を予定していますので、どうぞチェックしてみてください!

#AVID AT #IBCSHOW




S6Lと行くMassive Attackコンサート・ツアー

こんにちは、ロブ・アランです。

前回の記事では、同僚のChris Lambrechtsと一緒に、Avid S6Lプロトタイプ2台を持ってヨーロッパを10,000km巡り、ありとあらゆる知り合いと初めて会った何人かの人々に、S6Lの感想を伺い、より良いものにするにはどうすれば良いかと、意見を聞いて回ったことについて書きました。

私の最初のツアー記事は、より小規模なシステムであるAvid S3Lでミキシングした2014 Massive Attack Worldツアー についてでした。

このブログは、主に過去の裏話とライブサウンドのミキシングに関する私の考えを散りばめたものです。

私は、次の2つの役割をこなしてきました。1つは、Avidのコンソール・デザインチームの一員としての仕事、もう1つは、様々なバンドのFOH(フロント)ミキシングの担当です。学校の先生から私の職業を聞かれた息子は、「バンドの音をもっと大きくする仕事」と答えたようです……..確かにこれ以上の良い説明は、私には思いつきません。

再びツアーへ

現在、Massive Attackのツアーに参加し、この素晴らしい卓、S6Lでミキシングしています。

数年前、古い友人であるスーパースターのRobert Scovill、偉大なブレインのSheldon Radford、Al McKinnaと一緒に、ホワイトボードに囲まれた部屋でサインペンを手に座りました。私たちは、非現実的、観念的な机上の空論に耽りました。昨年後半、そのブレインストームの成果が実を結び、アメリカとヨーロッパで数百人もの人がチームとして関わった大規模な取り組みが実現しました。

ライブサウンド業界に携わる人ならば、多少なりとも聞いたことがあるでしょう。S6Lを発表して以降、目まぐるしい日々の中で、私たちはとても忙しく展示会等を巡り、早くから興味を持っている人々が計画通りに進んでいることを説明し、S6Lに対するコミュニティからの圧倒的な需要や興味に対応してきました。S6Lは、数々の賞を受賞し、あらゆる場所で称賛を浴びています。

しかしながら、現在、Avidの仕事から休みをもらい、Massive Attackのミキシングを担当しています。

ホワイトボードの走り書きから、完成された素晴らしい製品になるまで見てきた、このS6Lというツールを使って、大好きなバンドのミキシングを担当できることにとても興奮しています。

私たちが実施したあらゆる調査やテストは、この卓の驚異的なサウンドを予見させるものでした。しかし、バンドがステージに姿を現し、最初のボーカルラインがミックスにおさまり、観客の歓声が上がるまで、それは単なる紙の上の言葉と数字にすぎないのです。

前回のツアーでは、そのコンパクトなサイズと軽さにも関わらず素晴らしいサウンドを実現するS3Lを使用しました。S3Lをあらゆる場所に持ち運んで、システムの物理的入出力を全て使い、最大限に活用することができました。Massive Attackのステージは簡単なものではなく、DSPチップのパワーも使い切りました。

今回のツアーでは、S6Lという驚異的な環境を楽しむことができました。S6Lの規格外とも言えるパワーのほんの一部を使っているにすぎません。最大使用可能入力チャンネル数192に対して、80~90の入力チャンネルを使用しています。96ミックスバスと24のマトリックスに対して、その中で使ったのは、ミックスバス×17とマトリックス×9だったと思います。

S6Lは、HDX DSP拡張カードを最大4枚利用することができ、最大200のプラグイン・スロットの処理に対応することが可能です。私は、2枚使用して、ショーでは50から60くらいのプラグインを稼働しています。

1枚目のHDXカードに、リバーブ、ディレイ、Eleven Rack等、様々なプラグインを稼働しても、まだまだ余裕があります。4枚のカードが必要になることは想像もできません。

プラグインが大好きな方で、もしショーで、4枚のカードをフル稼働する証拠写真を見せてくれたら、賞品を進呈してもよいくらいです。冗談はさておき、96kで稼働するSonnoxプラグインの新バージョンはとても良く気に入っています。(これについては、後ほど。)

新しいプリアンプ

今回は、ショーで新しい96Kプリアンプを使ってバンドを収録する最初の機会です。既に、古いS3Lのショーファイルを、何の問題もなくS6Lへ直接取り込みました。

まず最初に、S3Lでレコーディングした素材をアップサンプリングして、自宅のS6Lで“バーチャル・サウンドチェック”に使用しました。何もないところから始めた場合と比べて、少なくとも1日はプログラミングに費やす時間を節約できます。ショーファイルの互換性のおかげです!

S6Lのプリアンプによる録音クオリティの違いは、驚くべきものでした。3次元的な広がりを増したサウンドは、とてつもなくクリアで、あまりの嬉しさに、一日中、間抜けな笑みを浮かべてしまいました。

本物

私たちは、プロダクション・リハーサルへと向かいました。そこは、素敵な空間で、持ち込んだ小さなPAでミキシングしました。

伝説のHorace Andyが私の元へやってきて写真を撮り始め、S6Lを指さし、美しいジャマイカ訛りのレゲエ・レジェンドの声で言いました。「本物だ。」

卓の写真を撮る理由を聞くと、「これで、ジャマイカの人たちも、私が本物のプロと関わっていると分かる」と答えました。

後に、Studio One最後の名シンガーが、彼のデザインを気に入っていたと伝えた時、ハードウェア・デザイナーのMattaeusは、驚喜しました。制作リハーサルは、とても楽しい時間でした。

以前の記事で説明したLTCワークフローを使って、“バーチャル制作リハーサル”を行いました。基本的に、バンドは客席側に座って、プロダクション全体を視聴することができます。バーチャル・サウンドチェックの一部としてPro ToolsトラックにLTCをレコードしたので、映像部門がショーを実行するときのコードと同じコードを卓から直接送ることができます。

S6Lでミックスしたバンドのサウンドを最初にPAから聞いた時の感覚は、説明しようのないものでした。わずか一年前には、S3Lによるサウンドにとても満足していたのです。しかし、今回のサウンドは、全くレベルの違うものでした。

エンジニアとしてとても嬉しく思い、デザイナーとしてとてつもなく誇りに思いました。まさに幸せそのものです。

EQ、ダイナミクス、プラグイン

それでは、ショーでは何を変えたでしょう?まず、全てのEQをフラットにして、最初からやり直しました。

私は、シグナルフローから離れることを信念にしています。良い素材、適切な場所に適切なマイク、適したプリアンプとPAシステムに送り込むコンバーターがあれば、サウンドをいじることなく、完璧に近い物が得られるはずです。

もちろん、そこここに高域フィルターや低域フィルターは必要ですが、EQやダイナミクスを使わなくても、驚くような素晴らしいミックスを作成できます。

次に、チャンネルを個々に処理します。キックドラムのマイクには、低域をブーストして、中低域を若干カット、ハイシェルフを少し上げてハットやオーバーヘッドに加えますが、ほとんどのチャンネルはフラットなまま、かつてないほどフラットにします。とてもクリアで、反応も良かったので、他のデバイスやプラグインを使うことは考えもせずに、オンボードのゲートだけを使いました。

ドラムには、これも、超高速で分かりやすいチャンネル・コンプレッサーを使用しました。卓のチャンネル処理機能に含まれる少しのゲート、コンプ、EQを使用したキックドラムにより、点音源スピーカーを通したアナログ卓以来感じたことが無かった感覚が戻り、胸がドックンドックンと音をたてました。本当に懐かしい感覚でした。どうせなら、あの頃の黒かった髪の毛も一緒に戻ってきたら良かったのに……残念です。

次に、プラグインを幾つか加えました。何にでもマルチバンド・コンプレッサーを加えるのが流行りですが、私はそんなに好きではありません。それを使うことで、歌を台無しにしてしまっているような人もいます。

とはいえ今回は、私も2つのバス・チャンネル(プリ、ポスト・エフェクト)に新しいAvid Pro Multibandを使い、結果にはとても満足しました。

PAがサブとローの間で分かれる場所でクロスするようにバンドを分け、300Hz付近で再び、さらに800Hzでもう一度分けます。

Massive Attackの低音はとても重要であり、強力でしかもコントロールされてなくてはなりません。Pro Multibandを挿入すれば、優しくコントロールして、システムへの負荷をかけすぎることなく、PAの別の部分へバスを送ることができます。

セットのあるポイントで、揺れるサブトーンを会場に届けるビンテージ・シンセも2つあります。高い比率でチャンネル・コンプを実行し、低音を維持します。アナログは、温かく、オリジナルかつリアルであると言われる一方で、同じサウンドは2度となく、惨事が起こるのを待つだけとも言われます。選択は自由です。

他にもたくさんのシンセやサンプルしたキーボードラインがあります。私は、Sonnox Oxford Dynamicsプラグインを使い、これらをミックスにきちんとすっきりおさめます。また、サウンドや楽曲によっては、「warm」オプションを使ってアナログ感を加えることもあります。

全てのセッティングをスナップショットに保存して、楽曲毎または部分毎に変更します。

リバーブには、S6Lに付属するRevibeとSonnox Oxfordのリバーブを使用します。これらのプラグインの新バージョンでは細かな違いが気に入っています。Oxfordのリバーブは、終わりがとても自然にフェードアウトします。楽器や声を自然に、3D空間に配します。フェーダーでリバーブの初期反射音をバランス調整します。初期反射音だけが残るように、やってみましょう。これは素晴らしいツールです。

私は、マニックス(Manics)からコールドプレイ(Coldplay)、アルト・ジェイ(Alt J)までのあらゆるボーカルにRevibeを使用してきました。サウンドは、壮大さと詳細性を増しています。ご参考までに、Studio Aは私の最初のプリセットです。また、過去20年間、ずっと同じヘッドセットを使用しています。座右の銘は「壊れていないものは、直すな」です。

最初のショー

ダブリンのオリンピア劇場で、肩慣らしの公演を2回行いました。

同劇場でミキシングを経験したことがあるでしょうか?目の前にカーブダウンするバルコニーの下という、この劇場のミキシング・ポジションは、世界でも最悪です。噂話を最大限の大声で話す数百もの喋り好きな人々に囲まれているようでした。

そんなわけで、UKでの本公演まで、バンド/ミキシング/デスクの機微を楽しむには至りませんでした。ツアーでは、良き友人のTony SzaboがデザインしたAd Lib Audio社の2Kシステムを使用し、日々の調整も彼が行いました。信頼する人間が、日々、会場の隅々まで響き渡る最高のサウンドを作り出せるシステムを用意してくれているという安心感は、この上ないものです。

おかげで、私は、バンドのミキシングに専心できます。卓をセットアップしたら、Tonyがピンクノイズとレーザーで黒魔術を行っている間、私はそこから離れて、軽く食事をしたりします。準備完了を知らされたら、Pro Toolsリグのバーチャル・サウンドチェック・モードで“Paradise Circus”を再生して、Tonyと相談します。若干の調整を加えることもありますが、通常は、ほとんど手を加えません。

MatrixからLRとサブを、そして会場の形状に応じて、インフィルとアウトフィルのミックスをTonyに送ります。Massive Attackのステージには、9人の異なるボーカルが使用するマイクを5か所に配置します。

PAやインフィルが、これらのマイクの後ろにないようにする、またはマイクの位置に沿っていないようにしなければなりません。声量の少ない何人かのボーカルがいますが、大音量や複雑な曲では彼らの声量をあげるために、オープンにしておく必要があります。

会場によっては、最初の計画よりもフロントラインを前に移動しなければならないことがあります。ほとんどのショーは逆光なので、フロントラインの位置については、さほど問題ではありません。

問題なのは、頭上照明がボーカルの前にあって、ボーカルの顔が見えるかということです。デザインでは、全ての照明が後ろから照らされ、ショーの間、移動し変化する巨大なビデオウォールの前にはっきりとシルエットが浮かびあがります。時々、デスクから顔を上げると、目の前にはスペクタクルなビジュアルが広がります。

ブリクストン・アカデミー(Brixton Academy)

ブリクストン・アカデミー(Brixton Academy)で仕事をしたことがありますか?私のお気に入りの1つです。

1920年代に映画館として建てられたブリクストン・アカデミーは、70年代にコンサート会場になりました。ステージは、ロミオとジュリエットのセットのように、イタリア式のプロセニアム・アーチで囲まれています。その理由については、誰も教えてくれません。

幾つかの伝説的なステージがここで行われました。ザ・クラッシュとピストルズがここで演奏し、マドンナ、ポリス、クラプトン、ダイアー・ストレイツに加えて、レゲエの有名アーティストたちもここで公演しています。

私は、10代の頃、ここでピーター・トッシュを見たことを覚えています。ここで一番好きな公演は、マニックス(The Manics)のミキシングを担当した公演です。他にも、ザ・ヴァインズ(The Vines)、フィンリイ・クェイ(Finlay Quaye)、ザ・スリルズ(The Thrills)等、数多くの素晴らしい公演も担当してきました。実は、妻の最初の妊娠を知ったのは、このステージの上でした。(その時の子どもは、今大学生です。)ここで、何人のアーティストのミキシングをしてきたかはっきり覚えていませんが、私には第2の故郷のようです。

スタンディングで5000人を収容するこの会場は、観客席が傾斜し、ステージの位置が高いので、どこからでもステージが良く見えます。音響が最適な会場ではありませんが、ロックはまさに「ROCK!」します。

この会場では、ステージの前の偽の天井の上に円屋根が隠れています。初めて会場に来る人に見せるのがいつも楽しい仕掛けです。適切な位置に立てば、5、6秒続く素晴らしいフラッターエコーを聞くことができます。三重のエコーなので、手を叩くと、「ディドゥドゥ ディドゥドゥ ディドゥドゥ」と音を変えながら、繰り返されます。すごいです。この会場では3夜公演を行い、素晴らしい時間を過ごしました。

UK国内最大の公演にはK1へアップグレードして、ロックンロールの亡霊を躍らせるには十分のサブバスを用意しました。

この会場でミキシングしたのは実に10年振りでしたが、技術の進歩を実感しました。巨大な音の壁ができるまで、ステージの横にS4ケーブルが山積みになっていた日々を覚えています。サウンドは最前席でかき消され、会場の半分ほどで勢いが失われました。

今では、S6LとTonyのモダンなライン・アレイにより、サウンドはコンソールの位置まで届きます。余りに近くに聞こえたので、ローカル・モニターがオフになっていることを確認したくらいです。

素晴らしいライン・アレイとS6Lの組み合わせは、リアルな3次元サウンドを生み出します。実に幅広く、正確なステレオと、深さもあるサウンドは、トップエンドが頭の上を飛び回り、サブは下っ腹に、そしてバスは胸に響くようです。

会場の後ろにスピーカーを配しているのかと聞かれたこともあります。一種の心理音響的なサラウンド・サウンドが生じています。ディレイを掛けるのがこんなに楽しく、ミキシングに我を忘れたのも初めてです。

私はミキシングが大好きです。自分の頭に響くサウンドが、観客に伝えたいサウンドであり、そしてそれがまさに観客の耳に届いているサウンドであるとこれほど確信できたことはこれまでありませんでした。

すごいのは、S6Lでは、それを簡単かつシンプルに実現できるということです。拷問のようなワークフローで悪戦苦闘することなく、オーディオ世界を純粋に探究しています。わが世の春を謳歌しています。

この夏、ヨーロッパの様々な音楽フェスを巡るMassive Attackのツアーに参加します。

同じフェスに出演される方は、是非、声を掛けてください。もし、数分、お時間が許されるようであれば、喜んでお話しさせていただきます。または、S6Lシステム概要S6LのVENUEソフトウェアのインストールとアクティベーションの方法、システム・リストア・キーを作る方法等、Chris Lambrechtsと一緒に作成したビデオをご覧ください。

EventElevatorによるMassive Attackのコンサートツアーに関するビデオ・インタビューも、是非ご覧ください。

それではまた!




ロバート・スコヴィルが語る、世界中のPAカンパニーがVENUE | S6Lシステムを選ぶ理由

ロバート・スコヴィル

本投稿は旧Avid Blogにて、2016年7月15日に公開された記事の再投稿です。

Avidのフラッグシップ・ライブ・コンソール、VENUE | S6Lシステム。昨年末の出荷開始以来、世界中の名だたるPAカンパニーに続々と導入され、著名なアーティストのコンサート・ツアーで活躍しています。群雄割拠とも言える大規模〜中規模ライブ・コンソール市場にあって、VENUE | S6Lシステムの一体どの部分が評価されているのか、先頃来日したAvid本社のライブ・サウンド製品担当シニア・スペシャリスト、ロバート・スコヴィル(Robert Scovill)氏に話を伺いました。スコヴィル氏は単なるプロダクト・スペシャリストではなく、製品開発にも深く関わるAvidライブ・サウンド製品のキー・パーソンの一人です。

北米のPAカンパニーの間では、従来のVENUEコンソールとの互換性の高さが評価されている

——— Avidの新世代ライブ・ミキシング・システムのフラッグシップ・モデル、VENUE | S6Lシステムの出荷が開始されて約半年が経ちます。セールスの手応えはいかがですか?

RS VENUEの新しいフラッグシップ・モデルへの期待はもの凄く高かったので、世界中からかなり引き合いはあると予想していたのですが、正直その反応は我々の想像を遥かに上回っています。Avidのライブ・サウンド製品史上、最高のセールスを記録しており、イニシャル販売台数はVENUE | D-ShowシステムやVENUE | Profileシステムを大きく上回っています。具体的には半年足らずで、500システム以上納入しました。ここでは名前を挙げませんが、北米やラテン・アメリカの代表的なPAカンパニーには、ほとんど導入していただいたのではないでしょうか。そういった会社に導入していただくと、自動的に著名なアーティストのコンサート・ツアーでも使われることになります(笑)。現在もブラック・サバスやデュラン・デュランのワールド・ツアーで、VENUE | S6Lシステムは世界各国を飛び回っているはずです。

——— そういったPAカンパニーは、VENUE | S6Lシステムのどの部分を評価して導入を決めたのでしょうか。

RS 音質や操作性など、評価のポイントは導入業者によって様々です。ただ、多くの会社がVENUE | D-ShowシステムやVENUE | Profileシステムとの互換性、つまりVENUE SoftwareのShowファイルの互換性が維持されている点を高く評価していますね。PAカンパニーの中には、VENUE | S6Lシステムのデモンストレーション・ツアーに普段仕事で使用しているShowファイルを持参し、その場で読み込んだところ問題なく音が出たので導入を決めたという会社もあります(笑)。

——— やはりVENUE | S6Lシステムを導入した会社は、既にVENUE | D-ShowシステムやVENUE | Profileシステムを運用しているところが多いのでしょうか。

RS もちろんそういう会社は多いですが、これまでVENUEコンソールを導入していなかった新規のPAカンパニーも少なくありません。またVENUEを運用していた会社も、更新用にVENUE | S6Lシステムを導入するのではなく、追加で導入するケースがほとんどですね。VENUE | D-ShowシステムやVENUE | Profileシステムは依然としてパワフルなコンソールですから、まだまだ現役で使用したいようです。

——— VENUE | S6Lシステムには、フェーダー数やタッチ・スクリーンの数が異なる3種類のコンフィギュレーションが用意されています。どのコンフィギュレーションが最も人気がありますか?

RS 旧VENUEコンソールもそうだったんですが、国や地域によって人気のコンフィギュレーションは違うんです。北米ではこれまでVENUE | D-Showシステムが一番人気だったんですが、VENUE | S6Lシステムになってもその傾向は変わらず、最も大きなS6L-32Dというコンフィギュレーション(32+2フェーダー/タッチ・スクリーン4面)が一番人気があります。一方、ヨーロッパではVENUE | Profileシステムのようなコンパクトなコンソールが好まれるため、VENUE | S6LシステムでもS6L-24Dというコンフィギュレーション(24+2フェーダー/タッチ・スクリーン3面)が人気がありますね。これは日本でも同じ傾向です。

——— 業務用音響機器のメーカーはここ数年、ライブ・コンソールにかなり力を入れています。新製品も続々登場していますが、その中にあってVENUE | S6Lシステムの強みというと?

RS 私は2つあると考えています。まず1つはコスト・パフォーマンスの高さ。VENUE | S6Lシステムが基盤としているテクノロジーは最先端のもので、またコンポーネントも非常に高価なものを使用しています。マイク・プリアンプはVENUE | S6Lシステムのためにゼロから開発したものであり、搭載しているDSPも非常に強力です。最近のライブ・コンソールはタッチ・スクリーンが当たり前になっていますが、VENUE | S6Lでは最高品質のコンポーネントを採用しており、その操作感は快適の一言です。そのクオリティを考えれば、VENUE | S6Lのコスト・パフォーマンスは非常に高いと言っていいのではないでしょうか。メーカー各社が切磋琢磨した結果、この種の製品はどれも似たような仕様/機能になってしまうのですが、各部位のクオリティをじっくり比較してください。その差は歴然としていると思います。

あとは先ほども言いましたが、VENUE SoftwareのShowファイルの互換性ですね。VENUE | D-ShowシステムやVENUE | Profileシステムは、世界中のコンサートSRの現場で標準的に使用されているコンソールです。それらで使用しているShowファイルを、VENUE | S6Lシステムならばそのまま読み込むことができるのです。つまりセッティングを維持したまま、より優れた音質と機能を手にいれられるというわけで、これは既存のVENUEユーザーにとって大きな魅力なのではないでしょうか。レコーディング/プロダクションの世界では、Pro Toolsのセッション・ファイルが標準となっており、世界中どのスタジオに行っても作業を継続することができます。それと同じような利便性を、我々はライブ・サウンドの世界でも実現しているのです。私が知っているPAカンパニーの中には、ワールド・ツアーのブレイク中に、FOHコンソールをVENUE | ProfileシステムからVENUE | S6Lシステムに入れ替えてしまったところもあります(笑)。

——— 長年ライブ・サウンド関連の仕事に従事しているスコヴィルさんが個人的に気に入っている機能というと?

RS フェーダーのユーザー・レイアウト機能ですね。VENUE | S6Lシステムでは、S6L-32Dなら最大32チャンネル、S6L-24D/S6L-24なら最大24チャンネルの範囲で自由にフェーダーを並び替えて、ユーザー・レイアウトとして保存/呼び出すことができます。並び替えられるチャンネルの種類に制限はありません。VENUE | S6Lシステムのユーザー・レイアウト機能が便利なのは、スナップショット機能と連動している点です。つまりスナップショットを呼び出すだけで、ユーザー・レイアウトも自動的に切り替わるんです。これは現場ではとても便利な機能ですよ。

Waves製プラグインは近い将来、SoundGridで対応予定

——— VENUEコンソールは、VENUE Softwareのアップデートによって機能が追加される点も高く評価されています。今後のVENUE Softwareのアップデート予定についておしえてください。

RS 我々がVENUE | S6Lシステムの導入業者に対して心苦しく感じているのは、発表時にアナウンスしていた機能がまだすべて実装できていないことです。それらの機能はVENUE Softwareのアップデートで随時実装していく予定ですので、いましばらくお待ちください。

間もなくリリース予定のv5.2(註:2016年6月末にリリースされました)では、ユーザーにリクエストされていた多くの機能が搭載されます。まず、複数システム間でI/Oラックを共有することが可能になりました。具体的には2台のE6Lで、最大3台のStage 64を共有することが可能になり、これによりFOHとモニターの両方でVENUE | S6Lシステムを使用するような大規模なライブ・サウンド・システムが実現します。I/Oラックを複数のコンソールで共有する場合、課題となるのがインプット・ゲインの調整ですが、VENUE | S6Lシステムは独自の“True Gain”テクノロジーによって、常に適正レベルが維持される仕組みになっています。

VENUE S6L

またこのバージョンから、Stage 64用の新しいオプション・カード、DNT-192に対応します。DNT-192は、16chのDanteカードで、これによってVENUE | S6LシステムにDante対応製品を組み入れることが可能になります。最近ではパーソナル・ミキシング・システムやワイヤレス・レシーバーなど、多くのDante対応製品が登場していますが、そういった機器をそのまま接続できるというわけですね。DNT-192は1台のStage 64に最大6枚装着することができるため、Dante経由で最大64ch入力/32ch出力もの大規模な入出力に対応することができます。

その他、E6L-192はHDX-192の最大装着枚数が2枚から4枚に増加し、オフライン作業用のVENUE Softwareのスタンドアローン版も利用可能になるなど、v5.2の機能強化のポイントは非常に多岐に渡っています。

——— DNT-192によるDante対応は、多くのPAカンパニーに喜ばれそうです。Avidとしては特にAVBにこだわっているわけではないということでしょうか。

RS おっしゃるとおりです。VENUE | S6LシステムやVENUE | S3LシステムではAVBが基盤になっていますが、我々はこの規格にこだわっているわけではありません。Danteに限らず、必要に応じて様々な規格をサポートしていく予定です。例えば今年から来年にかけて、MADIに対応したMADI-192や、Thunderboltに対応したTBT-192といったオプション・カードを発売することが決まっています。

たまになぜDanteではなくAVBを採用したのかと訊かれますが、その理由はシンプルで、AVBはIEEEに準拠したオープン・スタンダードな規格だからです。すべての技術情報は公開され、採用にあたってライセンス料などもかかりません。一方、DanteはAudinateという会社が権利を有している規格であり、すべての技術情報が公開されているわけではないのです。そういった規格をコンソールの基盤となる部分に採用するのは、メーカーとしては大きなリスクです。万が一トラブルが生じた際、我々だけの力ですべてが解決できる保証はありません。ですから基盤となる部分ではオープン・スタンダードのAVBを採用し、その上でDanteにも対応するというスタンスを取ったのです。

——— レコーディング/プロダクションの世界では、定番となっているプラグインが存在します。欧米のVENUEユーザーの間で特に人気のあるプラグインがあればおしえてください。

RS 最初に追加するプラグインとして、最近はAvidのProシリーズが人気が高いですね。Pro CompressorPro ExpanderPro LimiterPro Multiband DynamicsPro Subharmonicといったプラグインですね。これらはSystem-5のプロセッシングを元に開発されたプラグインで、音質的なクオリティが非常に高いのに加えて、機能的にも十分です。Pro Compressorなどは、WavesのC4などと同じように機能します。

サード・パーティー製で特に人気があるのは、Sonnox、McDSP、Fluxといったところでしょうか。特にSonnoxのOxford Reverbはかなり人気があります。あのプラグインは、ライブ・ミックスの定番と言ってもいいかもしれませんね。

——— VENUE | D-ShowシステムやVENUE | ProfileシステムはTDMに対応していたため、WavesのプラグインをDSP上で使用することができました。しかしながらWavesはAAX DSPをサポートしていないため、VENUE | S6Lシステムでは同社のプラグインをDSP上で使用することができません。Wavesプラグインの対応についておしえてください。

RS Wavesとは昨年末、ライブ用プラグインの共同開発に関する契約を締結しました。おっしゃるとおり彼らはAAX DSPをサポートしない方針のため、VENUE | S6LシステムにAVBあるいはMADI経由でSoundGridサーバーを接続した形での対応となります。我々は現在、E6L用のSoundGrid対応オプション・カードを開発しているところです。最終的にはVENUE | S6Lシステムのタッチ・スクリーン上でWavesのプラグインをコントロールできるレベルまで両者を統合できればと考えています。

——— VENUE | S6Lシステムでは、DSPベースのHDXエンジンとCPUベースのRTXエンジンを組み合わせたハイブリッド・アーキテクチャーが採用されています。将来的にRTXエンジン上でAAX Nativeプラグインを使用できるようにはなりませんか?

RS レーテンシーや処理能力のことを考えると、プラグインはDSP上で動作させるのがベストだと思っています。しかしRTXエンジン上でプラグインを動作させるのは技術的にはそれほど難しくはありませんし、世の中にはAAX Nativeにしか対応していないプラグインも存在するわけですから、可能性としてはゼロではありません。

——— Pro Toolsには、アナログ・コンソールのサチュレーションをミキサーに付加するHEATというオプションが用意されています。HEATVENUE | S6Lシステム対応についてはいかがですか?

RS 検討しているところです。似たようなオプションとしては、プリアンプ・イミュレーション機能の搭載も考えています。

——— 最後にVENUE Softwareの今後のアップデート予定についておしえてください。

RS 今後も四半期ごとにアップデートする予定で、様々な機能の追加を予定しています。例えばグラフィックEQのフェーダー操作や、AVB-192オプション・カードの対応枚数の増加、それとVENUE | S3L-XシステムのI/OラックであるStage 16がVENUE | S6Lシステムでも使用できるようになる予定です。北米のPAカンパニーは、VENUE | S6LシステムとVENUE | S3L-Xシステムの両方を所有している会社が多いので、これによりシステム構築の柔軟性が向上するはずです。またVENUE Software v6.0からは、Pro Tools Softwareと同じようなライセンス方式を採用する予定になっています。

ロバート・スコヴィル

VENUE | S6L 発売中

ライブ・サウンドのネクスト・ステージがここに―賞に輝くVENUE | S6Lなら、世界で最も要求の厳しいライブサウンド・プロダクションも簡単に扱うことができます。