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放送局ニュースルームをデジタル専用エコシステムに統合

テレビ革命はデジタル化されます。しかし、ローカルニュースは、新しいデジタル現実を十分に活用していません。代わりに、ニュースルームの多くは、放送用に制作された既存のセグメントを編集して、SNS(ソーシャルメディア)のプラットフォームや自社のウェブサイトに掲載しています。

 

しかし、SNSでの簡易利用に放送クリップをリパッケージすることは、放送局ニュースルームの長期にわたるデジタル進化の第一歩にすぎません。ここ数年で、デジタル専用ニュースは、一般ニュース配信にも進出してきました。BazzfeedのAM2DMモーニングショーからCNNのGreat Big Storyプラットフォーム、NBC Universalの新しいLXデジタルニュースなどさまざまな番組で、デジタル専用配信は、放送局のニュースルームに大きなメリットをもたらしています。放送局は、視聴者層を拡大し、視聴者について非常に詳細な数値指標を取得したら、コンテンツを収益化する新たな方法を探し、全く異なる方法でストーリーを伝えることができます。

 

これらのメリットは、新しいテクノロジーやニュースルームの全面改修を必要としません。テレビ番組もデジタル専門番組も、視聴者に情報を提供し、視聴者を惹きつけるという基本原則は同じです。

 

番組制作に使用される技術もほとんど同じです。ビデオ編集ソフトウェアは、Snapchat等のモバイルファースト・アプリには縦型、Instagramには正方形など、さまざまなフォーマットに合わせて動画を最適化する機能を備えています。従来の放送局ニュースルームは、デジタル専用番組のワークフローと酷似しています。実際のところ、インジェスト、制作、アーカイブは、技術的に全く同じです。違うのは、配信だけです。

 

ストーリー制作をデジタル世界へ適応できる人材、技術はすでにあります。放送局のニュースルームで機会拡大を図れる最大の要素は、放送局幹部の考え方のちょっとした変化によるものです。

視聴者が求めるものを理解する

LX社コンテンツ戦略担当バイスプレジデントのマット・ゴールドバーグ(Matt Goldberg)氏は、まさにこの考え方の変化を見守ってきました。LXは、NBCが所有・運営する42放送局の団体から生まれました。ソーシャル・プラットフォーム、ケーブル認証を必要としない独自のアプリおよびサイト、NBCUのPeacock OTTサービスで視聴可能です。

Avidの『Making the Media』ポッドキャストで、「LXの開発では、特に若い視聴者が見たいものは何かを探ることに多くの時間を費やした」とゴールドバーグ氏は語りました。単にこれまでのやり方ではなく、視聴者が求めるものにフォーカスすることは、最初の大きな意識変化です。

「若者にニュースを見てもらいたければ、“気軽に楽しめる”ものにしろ、というのが一般的な考え方ですが、その表現は嫌いです。正反対でしょう。要は、深さと文脈です。彼らは、物事がなぜそうなっているのか、自分には何ができるのかを本当に知りたがっています」とゴールドバーグ氏は言います。そこでLXでは、短時間のニュース枠ではなく、ドキュメント映画のような、もっと深く掘り下げたスタイルの報道を心がけています。

 

視聴者のいるところに

今日、ローカルニュース放送が直面する最大の課題は、新たな視聴者、特に5時のニュースにチャンネルを合わせる習慣がない若い視聴者の獲得です。様々な場所にいる彼らは、ニュースも様々な場所でアクセスしたいと考えます。

これは、単にあらゆるストーリーを切り取って、あらゆるプラットフォームへ掲載することではありません。すべてのストーリーがすべてのプラットフォームに適合するわけではないのです。デジタル・プラットフォームが提供する非常に詳細なデータは、視聴者が何に反応しているのかを教えてくれます。

「ストーリーを取り上げる場合、Instagramに掲載する別の要素を作り、視聴者を自社サイトやYouTubeへ誘導して、より深い、映画風のバージョンの視聴を呼びかけます」とゴールドバーグ氏は話します。

 

新しいことへの挑戦を恐れない

デジタルの視聴者は、従来のニュースのようなものを嫌う傾向があります。そのため、思いつくありとあらゆるアプローチでストーリーテリングを試すことができます。キャスターが座るデスクの無いよりカジュアルなセットは、視聴者にアピールできるでしょう。または、ゴールドバーグ氏がスタッフに指示したように、ロボティックカメラからステディカムに戻して、よりリアルな息遣いを伝えます。従来のニュース番組では、セグメントの一部として決まったグラフィックスが使用されていますが、LXではグラフィックスを一切使用しない映像や、アニメーション主体の映像を使用します。

ゴールドバーグ氏が特に驚いたのは、若い視聴者は従来のニュース番組のような堅苦しいフォーマットを好まないという市場調査の結果でした。若者は、情報取得の方法に多様性を求めています。そして、デジタル番組は、彼らの要望に応えるまたとない機会になります。

 

データに従う

これらのプラットフォームから取得されるデータは、新しいフォーマットや特定のトピックが視聴者の共感を呼んだかどうかをすぐに教えてくれます。従来のニュース番組にはない大きなメリットです。夕方の放送で、視聴率が急上昇しても、理由が分からない場合があります。しかし、YouTube用に作成したあるセグメントが突然何百万回も再生された場合、どれだけの人がいつ再生をクリックしたかだけでなく、再生完了率や平均視聴時間、ターゲット層の関心を掴んだ理由を示す詳細な視聴者層情報も確認することができます。どれだけの人がコメントしているか、どこからそのビデオにたどり着いたか、そして共有しているかどうかも分かります。

ニュースは、常にストーリーから始まります。放送局のニュースルームがストーリーを伝える方法は、時とともに変化します。ニュースルームが次に向かう方向を誘いましょう。

© 2021 Avid Technology, Inc. All rights reserved. Avid、Avidのロゴ、Avid Everywhere、iNEWS、Interplay、ISIS、AirSpeed、MediaCentral、Media Composer、Avid NEXIS、Pro Tools、Sibeliusは、米国とその他の国またはそのいずれかにおけるAvid Technology, Inc.またはその子会社の商標または登録商標です。「Interplay」の名称は、Interplay Entertainment Corp.の許可に基づいて使用しています。Interplay Entertainment Corp.は、Avid製品に関していかなる責務も負いません。その他の商標はすべて、各社が所有権を有します。製品の機能、仕様、システム要件および販売形態は予告なく変更されることがあります。

メディア・エンタープライズのクラウド導入

どのようなワークフローがクラウドに移行できますか?また、その方法は?早速見てみましょう。




IMAGICA Lab.のTV番組エディターにきく、Avid Media Composerの安心感と信頼性をもたらす機能・UIとは

CM、TV番組など数多くの映像コンテンツ制作に欠かせない役割を果たしているIMAGICA Lab.で、15年以上メインエディターとしてAvid製品を使ってきた小部氏に、Avid Media Composerでの作業や使い続ける理由について伺う。

 

――最初に、小部さんの主な業務内容を教えてください

小部氏:

メインはTV番組制作です。BSや配信用の4Kとともに2Kバージョンも作る作業が多いです。また、8K作品もありますので作業は幅広いですね。それぞれのコンテンツにおいて、お客様に対する技術サポート、ワークフローの構築、編集、カラーグレーディング、フィニッシングまでトータルで対応しています。

小部氏が担当した番組

NHK
「魂のタキ火」

テレビ東京
「絶メシロード」

BS4K放送開始記念・民放4社共同企画
「大いなる鉄路」

BS朝日
「あなたの街の名画を旅する」
「子供たちに残したい 美しい日本のうた」

――Avid製品をいつ頃から使用していますか?

小部氏:

私は2003年入社ですが、当時はAvid DSを主に使っていました。しかしSymphony(当時提供されていたMedia Composerの上位機種)も同じノンリニアの部署にあり、そちらでの作業もしていたので、Media ComposerのUIにも慣れていました。

2013年頃にAvid DS、Symphonyがディスコンとなり( Symphonyについては一部機能がMedia Composerにオプションとして搭載されている)、その後はMedia Composerで作業をしています。

――Media Composerについてどのような印象を持っていますか

小部氏:

まず、ポストプロダクションでプロフェッショナルとして仕事をする際に必要な”安定感”と”信頼性”、これに尽きます。ユーザーの意図した通りに正確に動作してくれます。

例えば原因不明のトラブルが発生してその対応に時間が取られるといったことはほぼありません。限られた時間をクリエイティブな作業に集中して使えます。作業が進むにつれてシーケンスが長く複雑になっていきますが、それによってレスポンスが極端に落ちたり、突然画が出なくなったり音が出なくなったりするような、挙動が不安定になることもありません。

レンダリングについても納品物と同等以上の高品質でレンダリングをしても問題なく再生でき、最終的なアウトプットでもコマ落ちやノイズの混入といったトラブルは私は遭遇したことはありません。私の作業環境はMacベースですが、4K60p 10bitで問題なく再生しています。システム要件を満たした環境をしっかりと構築し運用していれば、安定して動作してくれます。

ポスプロというのは計画性と時間管理が非常に重要で、作業の開始から最終的な納品物の作成まで安定した環境で進めていけるという信頼性はとても大きいです。私以外のベテランAvidエディター数名にも話を聞きましたが、一番に返ってきたのはやはり「信頼性」でした。

Avid Media Composer編集画面。タイムライン左下にはシーケンスフォーマットが表示されている。
その横とタイムライン右上の「10」は10bit再生を表している。シーケンスは全体で約50分あるが、
全てレンダリング済みで、全くコマ落ちせずに再生できる状態だという

小部氏:

もう1つはヒューマンエラーを防ぐ設計になっていることです。例えば、タイムラインに編集されているクリップはデフォルトでは触れない(選択できない)ようになっています。そのためのツールはもちろん用意されていますが、ユーザーが意図せず不用意に選択してしまうということはありません。他社製ソフトでは簡単に選択できるものもあり、「気付かないうちにクリップを動かしてしまった」などといったトラブルを何度も見てきましたが、そのような心配とは無縁です。

また、Media Composerではプロジェクト毎にフォーマットを設定するので、編集するシーケンスの設定が素材によって左右されることがありません。どんなフォーマットの素材をタイムラインに編集しても、最終納品物の仕様と一致した設定で一貫して作業を進められます。

このように誤操作レベルのミスをさせないようになっていることで不安なく作業できますし、事故なく、不備なく納品物を仕上げなければならない環境でセーフティーネットとして働いてくれる設計になっていると考えています。

新規でプロジェクトを作成する際のウィンドウで、解像度やフレームレート、カラースペースなどをここで決定する。
プロジェクト内で作るシーケンスは全てこの設定に準拠する

――Media Composerの使い勝手が良い機能を教えてください

Avidコーデックへのトランスコード

小部氏:

私が作業する際は撮影素材をDNxコーデックにトランスコードしています。もちろんそのための時間は多少必要になりますが、撮影に適したコーデックと編集に適したコーデックは違うので、レスポンスやリアルタイム性は大きく向上します。シーケンスが複雑になるほどその効果が現れてくるので、最初に時間をかけた分、終盤で楽になるイメージですね。

編集中の安定性のためにもトランスコードした方が良いと考えていますし、これにより編集用メディアを1箇所に集約できるというメリットもあります。

 

ビンでのやりとり

小部氏:

多くのソフトはプロジェクト単位でファイルになっていますが、Media Composerはビン単位でファイルになっています。そのため、プロジェクト全体ではなくシーケンスなどの必要なデータだけを入れたビンファイルのみを受け渡すことが可能です。また、ビンはMedia Composerのバージョン差異によって開けないといった制限がないので、引き継ぎなどの際に古いバージョンの端末に送っても気にする必要がありません。

プロジェクトの中身を見ると、ビン単位でファイルとして
保存されているのがわかる

効率の良いレンダリングキャッシュ

小部氏:

Media Composerのレンダリングは基本セグメント単位になっています。例えばV1からV5で5画面の映像を作って重いレンダリングをした後にその上にテロップを追加するようなケースでは、映像部分はすでにキャッシュがあるのでテロップ分だけのレンダリングで済みます。

多くの他社製ソフトではタイムラインの「状態」に対してレンダリングを行うため、下画からやり直す必要があり時間がかかってしまうことが多いですが、Media Composerでは追加分だけを考えれば良いので、複雑で重いシーケンスになるほど効率的に作業が行えます。

また、レンダリング時にDNxHR HQXなどの高品位コーデックを使っても、システムとして帯域を確保できていれば問題なく再生してくれます。この安定感も重要だと考えています。

 

カラーマネージメント

小部氏:

Media Composerのカラーマネージメントは、プロジェクトで設定したカラースペースとは異なる素材を使う場合、必ずその設定に変換されてしまうのではなく、どのように変換するか、また変換するかしないかを決められます。どのような素材をどのように使うかはケースバイケースなので、全て自分でコントロールして作業ができるのはとても安心感があります。

 

60pのプロジェクトで30pでの作業

小部氏:

4K作業は基本的に60pで行いますが、Media Composerではプロジェクトのフォーマットを60pにした上で、タイムラインの分解能を30pに設定することが出来ます。4K番組というのは4Kでの納品でおしまいということは少なく、同時に2K納品をすることが多いのですが、例えば60pで書き出したファイルを2K 60iに変換した場合、60pの時点で奇数フレームでカットチェンジしていると、2Kではフィールドでカットチェンジしてしまいます。

2Kでテロップ入れなどの編集を行う際に手間やミスの原因にもなってしまうため、これを防げるという意味で非常に助かる機能です。また、タイムコードの表示も30fpsと60fpsを切り替えられるので、作業内容に合わせて柔軟に変更しています。

プロジェクト自体のフレームレートは59.94fpsだが、
「エディットタイムベース」は29.97fpsに設定可能

出力されたファイルに対する部分差し替え

小部氏:

ファイル納品作業において、書き出したファイルの最終確認でミスを見つけた場合やお客様からの直しが発生した場合など、アプリケーション標準の機能で部分差し替え(インサート)ができるのは非常に助かります。

特に4K番組は全てファイル納品が前提、かつ全編の書き出しには時間がかかるため、絶大な効果があります。

 

リリンクの自由度

小部氏:

Media Composerにはデコンポーズという機能があり、シーケンス(もしくはその一部)をメディアオフラインにして新たにマスタークリップを作ることができます。

また、リリンクに際してはファイル名やテープ名以外の多様なメタデータを使えますし、特定の文字列を除外して検索するなど、リリンクの条件も柔軟に設定できます。

さらにMedia Composerのリリンクは「シーケンスが参照する素材を切り替える」という動作なので、他のシーケンスには一切影響がないのもポイントです。

これらを組み合わせることで、プロキシから高解像度の素材にリンクし直したり、シーケンスの一部を差し替えた別バージョンを作るといった作業がとても柔軟に行えます。

BS朝日「子供たちに残したい 美しい日本のうた」の制作ワークフロー図

小部氏:

上図はBS朝日「子供たちに残したい 美しい日本のうた」の制作ワークフローです。作業はまず4KHDR環境でのグレーディングからスタートします。仕上げた映像はMXFファイルとして書き出し、それを2KSDRに変換したものを素材として2Kテロップ入れとフィニッシングを先行します。
その後に4Kフィニッシングになりますが、実はテロップデータ自体は最初から4K解像度で作っているので、「2Kで作ったシーケンスのテロップ部分を流用してリリンクするだけ」と、非常に効率よく作業が行えます。

2Kも4Kも全てMedia Composerで作業しているので、編集データの受け渡しは非常にスムーズです。

 

Avid NEXISでの運用

小部氏:

弊社は渋谷に「渋谷スタジオ」「渋谷公園通りスタジオ」「渋谷公園通りスタジオNEXT」の3拠点があり、渋谷スタジオにAvid NEXISを設置し、他の2拠点とは社内の高速回線で繋がっています。
2K作品については全てAvid NEXIS上で作業をしています。4KについてはAvid NEXIS上での作業でも全く問題ないですが、容量が大きくなるので専用のRAIDを各拠点に置いています。

Avid NEXIS上では複数端末で1つのプロジェクトを同時に使えますが、各ビン毎に変更可能か閲覧のみかの権利を割り振ることができます。アシスタント用にシーケンスを別のビンにコピーをし、テロップを決められたタイミングで追加する作業をしてもらったり、シーケンスの後半でカラーグレーディングをしながら前半を別のビンに分けて別端末でレンダリングをしたり、完パケと白完を別のビンに分けて別端末で同時に書き出すことができます。
こういった作業は日々行われていてとても効率が良いです。また、Avid NEXIS上では各端末の帯域が確保されているので、 接続している人数を気にすることなく安定して再生できます。

 

 

――Media Composerでよく使うプラグインを教えてください

小部氏:

Neat Video、Sapphire、Baselight for Avidを使っています。Baselight for Avidは専用のUIを表示している状態でリアルタイムでSDI出力できますし、インプット、ワーキング、アウトプットのカラーパイプラインをしっかり管理してグレーディングできるのでとても気に入っています。また、Media Composer上で完結できることも重要です。複数のソフトをコンフォームして行き来するストレスがありません。

――今後のMedia Composerへの要望はありますか

小部氏:

私は元々Avid DSユーザーだったこともありますが、Media Composerのエフェクトを進化させて欲しいなと思っています。例えばグローバルDVEのような考え方など、合成系の機能がブラッシュアップされるとさらに活用する場面が増えると思います。今ある信頼性を保ちつつ、更なる進化に期待しています。

Avid Media Composer

一流の映画、テレビ、放送局のエディターが使用するツールでストーリー制作を加速します。4K/UHD の編集もこれまでになくスピーディかつ簡単に行えます




アニメーション作品を手掛けるソニーPCL「高円寺スタジオ」のMedia ComposerおよびPro Tools活用法

アニメーション制作スタジオが多く集まる高円寺に、2006年にソニーPCL株式会社が開設したアニメーション映像編集に特化した高円寺スタジオがあります。テレビ・シリーズのアニメ『鬼滅の刃』並びにDolby Vision/Dolby Atmos®でも公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』なども手掛けている同スタジオで編集を担当する神野学氏に、アニメーションの編集の流れの中で、Avid Media Composerをどのように活用しているかを伺いました。

ソニーPCLが、編集およびDolby Vision/Dolby Atmos®化を手掛けた
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』

神野氏に聞くMedia Composerでのアニメーション編集

 

「私はFilm Composerの頃にAvid製品を使用し始め、ユーザー歴も長いことで愛着もあります。高円寺スタジオが2006年に作られる際にノンリニア機材を検討しましたが、以前から当社西五反田のスタジオ(クリエイションセンター)での導入実績もあり、かつ編集システムとして長尺の映像編集を安定して行なえる、という条件を踏まえてAvid Symphonyを導入しました。」

神野学氏(アドバンスドプロダクション2部・担当部長)

その後、2008年には「高円寺スタジオ」のリニア編集室もMedia Composerに置き換え、同スタジオ内での全ての編集業務をMedia Composerで行なっているとのことです。

 

「アニメーション編集では、編集中に素材の差し替え、リテイクが頻繁に発生します。絵コンテにシンプルなモーションを付けたものから、本撮と呼ばれる完成バージョンまで、多い場合は1カットを10回程差し替えることもありますし、完成カットであってもクオリティアップのため子細な部分の修正で追加の差し替えを行なうことがあります。劇場版アニメーションでは使用するクリップ数は2000カット程になることもあり、リテイクなどを含めると1万クリップ近くを管理することになるので、素材のテイク管理はアニメーションではとても重要になります。」

TVアニメ『鬼滅の刃』第1弾PV 2019年4月放送開始

大量の素材をリンク状態で扱うと、万が一参照しているムービーが意図せず別のテイクに差し変わってしまった場合に、確認がとても煩雑になる可能性があります。そういった場合、どのような対応をなさっているのでしょうか?

 

「当社では素材をリンクするのではなく全てDNxコーデックでインポートしています。それによってビンでクリップが作られた時のタイムスタンプでのテイク管理が容易になり、素材ファイル名が重複することがあっても安心して素材管理が行なえます。これはとても重要な考え方で、Media Composerが一貫して採用しているワークフローであり、信頼している部分でもあります。」

 

高円寺スタジオでは、オフライン編集とオンライン編集を一貫した環境で行なえるのも特徴の1つとなっています。

 

「Media Composerのオンライン編集時には、当社が自社開発したバンディングノイズを改善するツールの「PixelShake®」をAvidさんから提供して頂いたSDKによってプラグインとして使えるようにしています。また、ある程度のグレーディングはSymphonyカラーコレクションで対応できるため、オフライン編集から続く全く同じタイムライン上でオンライン作業が可能です。また現在もHDCAM、HDCAM-SRでの納品は多く、ベースバンド収録がコンスタントにありますので、従来のベースバンドフローも問題なく行なえます。その時々で他の編集ソフトで作業することもありましたが、長年使っているMedia Composerに戻ってきて使用し続けています。今後もより信頼性の高いシステムの提供を期待しています。」

イマーシブ・ミックスに対応した
『405 Immersive Sound Studio』

 

西五反田にある「クリエイションセンター」には、『408 THX Suite』と『405 Immersive Sound Studio』という2つのMA室があります。『405 Immersive Sound Studio』は、Dolby Atmos ®と360 Reality Audioに対応したイマーシブサウンドスタジオです。

 

今回は、 サウンドエンジニア/サウンドデザイナーの長谷川有里氏と、 サウンドエンジニア/デザイナー/サウンドスーパーバイザーの喜多真一氏に、イマーシブオーディオ制作への取り組みについて、お話をお伺いしました。

喜多真一氏(左)、長谷川有里氏(右)

『405 Immersive Sound Studio』のスピーカーのレイアウトは、9.1.4chですが、これはDolby Atmos対応映画のプリ・ミックスで使うことを想定したためとのことです。

 

「部屋の広さを考えて、7.1.4chも検討したのですが、映画のプリ・ミックスで使うことを考えると、LWとRWがあった方がいいだろうという判断です。LWとRWがあれば、ここでプリ・ミックスしたものをそのままダビングステージに持って行くことができます。」(長谷川)

405 Immersive Sound Studio

実際に、今春公開された『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』ドルビーシネマ版は、この部屋でDolby Atmos化のプリ・ミックスが行なわれました。

 

「環境音、セリフ、プロップ、音楽と、カテゴリーごとにプリ・ミックスを行ない、7.1.2chのベッドを作ります。そして動かしたい音はオブジェクトとして扱ってパンニングする。今まで手がけてきた5.1chのミックスと基本的なところは変わらないように感じます。」(長谷川)。

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』公開中PV

この部屋のPro Tools | HDXシステムは、HDX カード2枚で構成されており、オーディオ・インターフェースには、Dolby Atmos対応を考慮し、Pro Tools | MTRXが使用されています。「Pro Tools | MTRXに入れ替えて音がガラッと変わりました。とてもクリアになった感じがします。」(長谷川)

オーディオ・インターフェースにはMTRXを使用

Dolby Atmos Renderer (レンダラー)に関しては、どうしているのでしょうか?

「最初はDolby Atmos Production Suiteで始めたのですが、その後HT-RMUを導入しました。Pro Tools | MTRXとHT-RMUはMADIで接続しています。」(長谷川)

 

『405 Immersive Sound Studio』は、360 Reality Audioにも対応しています。

 

「360 Reality Audioのプログラムやハードウェア設計を手がけているソニーの方々に、スタジオのイマーシブオーディオ対応について話したところ、“ロアースピーカーを追加すれば360 Reality Audioのレギュレーションにも対応する”というご提案をいただきました。リニューアル工事が完了した翌月、2020年1月にロアースピーカーを導入して360 Reality Audioにも対応しました。」(喜多)

 

「360 立体音響技術群を使用してミックスしたコンテンツですと、オーディオ・ドラマの『夜に駆ける』があります。」(長谷川)

 

ソニーの立体オーディオ・ドラマ『夜に駆ける』はどう作られた? 制作秘話を聞く(マイナビ・ニュース)

 

 

関連リンク:

Dolby Atmosは、Dolby Laboratoriesの登録商標です。

Avid Media Composer

一流の映画、テレビ、放送局のエディターが使用するツールでストーリー制作を加速します。4K/UHD の編集もこれまでになくスピーディかつ簡単に行えます




Avid NEXIS SSDとリモート制作で 8K制作を高速化

右:キヤノン株式会社 IR/MICE事業推進プロジェクト 担当主幹 八代達郎氏

左:株式会社TBSアクト システム本部 総合開発センター
未来技術推進部 兼 マネジメント本部 プロジェクトマネジメント部 礒辺宏章氏

新しい映像体験

視聴者に全く新しい映像体験を提供するために、映像機器メーカーは日々、革新的な技術を生み出しています。大田区下丸子に本社を置くキヤノン株式会社も、そうした日々の研究開発の中から、世界中の映像制作に関わる人々に愛される製品を送り続けるメーカーの一つであり、本社『キヤノンギャラリー』内に、それら最先端の映像技術を体験するためのシアターを有しています。

 

「150°シリンドリカルスクリーンで上映するための作品は8K映像から制作します。今までの8K機材を使用した作品はカメラFix、パンフォーカスのものが多い中で、今回はカメラワークを多用して撮影しようと考えました」(キヤノン株式会社 IR/MICE事業推進プロジェクト 担当主幹 八代達郎氏)

 

しかし、そのためには多くの撮影スタッフが必要になります。

 

「通常であれば、撮影スタッフだけでも10-15人程度は必要になります。しかし今回、2020年7月に発売を開始した『Canon EOS R5』を使用することで、機材をコンパクトにすることができ、スタッフも5人で撮影することができました」(八代氏)

 

撮影された映像素材を作品として編集するにあたり、その作業は株式会社TBSアクトに依頼されました。

 

「『ついに来たか!』という感じでした(笑)。それまで4Kの編集経験はありましたが、8Kの編集作業は経験がなかったので、大変そうだなというのが第一印象でした」(株式会社TBSアクト システム本部 総合開発センター 未来技術推進部  兼 マネジメント本部  プロジェクトマネジメント部  礒辺宏章氏)

 

実際の作業にあたっては、素材の取り回しを綿密に計画しました。

 

「まずは撮影時にSHOGUN7を同時に回してHDプロキシーを作成し、それを使ってオフラインを組み立てることにしました」(礒辺氏)

 

 

進行を止めないリモート制作

しかし、折しも新型コロナウイルスの蔓延により緊急事態宣言が出されていた時期。編集のためにスタジオに通うのも危険が伴いました。そこで、株式会社フォトロンの協力を得て、必要な機材とデータをフォトロン内に設置、礒辺氏は自宅からこのマシンにリモートアクセスすることで、オフライン作業を進めました。

 

「リモート制作には興味があったので、一度試してみたいと思っていました。所有していたMicrosoft Surfaceをインターネット経由でフォトロンのシステムにつないで接続、モニターアウトを自宅のSharp AQUOSにつないで作業しただけなので、費用も一切かかっていませんが、本当にまったく問題なく、普通に作業できました」(礒辺氏)

 

ここで完成したオフラインシーケンスを、キヤノンに準備されたオンライン用のAvid Media Composerにコピーし、 Canon EOS R5で撮影したオリジナルの8K 30p素材(.crm)と再リンクします。リンクがとれたら、これをそのままBlackmagic Design DaVinci Resolveに送り、カラーグレーディングを施したものをDNxHR HQXの形でエクスポートしました。

これをキヤノンの臨場感変換PCを使って、魚眼レンズで撮影した素材の歪みを150°シリンドリカルスクリーンに投影するための処理を行います。

 

「これが大変だったんです…素材をTiffの連番としてエクスポートして変換機にコピーするんですが、なにしろ8K素材なのでサイズが大きくて…」(八代氏)

膨大な量の映像データをAvid NEXISを使って高速処理

その頃、Avid NEXIS SSDが到着しました。早速すべての素材をAvid NEXIS SSDにコピーし、Media Composerを40Gb Fiberで、臨場感変換PCを10Gb Fiberで、それぞれAvid NEXISに接続しました。

 

「これまでは、5分半尺のコピーに1回3-4時間、エンコードを含めると、上映までに24時間程度かかっていたので、帰れないのが普通だったのですが、これが劇的に改善しました。Avid NEXIS SSDがあることで、おそらく20時間は短縮できたと思います」(八代氏)

構成要素を1つにまとめる

ワークスペースを作成する上で最も重要なことは、チームがどのようにメディアを使用するかを分析することです。あるメディアは、1人の編集者または1つのチーム専用、あるメディアは特定のプロジェクトまたはエピソード固有、そしてあるメディアはタイプ別にアクセスする必要があります。人々がメディアを検索、使用している方法にワークスペースが近ければ近いほど、ワークフローおよびセキュリティ・プロセスの効率化によるメリットが顕著になります。

多くのプロジェクトでは、ユーザー毎のワークスペース、音楽や音響効果などの共有アセットやライブラリ用のワークスペース、完成してアーカイブしたメディアで将来的に参照の可能性があるメディア用のワークスペースを作成することから始めるとよいでしょう。プロジェクトのニーズ拡大に従い、ニーズに応じてワークスペースとユーザー権限を更新することができます。

もちろん、編集作業自体にも大きな改善を実現しました。

 

「パフォーマンスもそうですが、ローカルストレージを使っていたときと比べても、8Kの安定性も段違いになりました。再生したときの感覚もHDと変わらず、2レイヤーでスーパーを入れたりすると多少重く感じますが、OLくらいなら問題ない。ひょっとしたら直編集でいけたんじゃないかと思ったくらいです」(礒辺氏)

 

「社内の同僚たちに話したところ、毎日のように見学に来ました(笑)」(八代氏)

 

 

8K制作を定常化

※150°シリンドリカルスクリーンに投写されている映像は変換前のものです

この経験を元に、八代氏は新たな8K映像の制作に入りました。

 

「このフローなら制作を軌道に乗せることができるという実感がありました。このときの経験は今に生きています」(八代氏)

 

さらに最近、オリハルコンテクノロジー社のアマテラスサーバーを使って、システムからスクリーンに映像を直接投影することができるようになったため、制作効率はさらに上がっています。

 

「微細な映像の揺れや色の調整は、やはりスクリーンに投影してみないとわかりません。これが直接調整できるのは大きいです」(礒辺氏)

 

 

キヤノンではこうして制作された作品の他にも、様々な作品を公開しています。下記のリンクからお確かめください。

●Canon Imaging Plaza (YouTube)https://www.youtube.com/user/canonimagingplaza/search?query=8K

Avid NEXISストレージを瞬時にクラウドに拡張

中小規模のニュース、スポーツ、およびポストプロダクション向けのAvid NEXIS | Cloudspaces なら、クラウド上にプロジェクトを保管したり、オフサイト・バックアップのためにオンサイトのAvid NEXISワークスペースとの同期が簡単にできます。




新しい視聴者を奮い立たせる–放送局がスポーツを使用してより多様な視聴者にリーチする方法

インスピレーション。モチベーション。エモーション。これらの言葉はすべて、最近の東京での試合におけるアスリートのパフォーマンスに簡単に適用できます。

人生を掛けて一生懸命にトレーニングし、最高の状態に到達し、本当に重要なタイミングにベストを尽くす競技者を見ることで、日本の東京やその他の会場都市を通して、素晴らしい光景がもたらされました。

これらの成果は、権利を保有する放送局(多くはAvidの顧客)によって世界中に伝えられ、ニュースレポートやソーシャルメディアによる共有を通じてさらに増幅されました。

BBCスポーツ向けにインストールされたDock 10

しかし、夏季オリンピックが参加者において世界最大のスポーツイベントである場合、同じ基準で考えると、世界で2番目に大きいスポーツイベントが東京で始まろうとしていることに気づきましたか?そして、過去数週間のイベントが感動的であったと感じた場合は、8月24日から、おそらくさらにモチベーションを上げる別のイベントが開催されます。そのイベントはパラリンピックです。

2012年に英国で開催されたパラリンピックにおける興奮は、それ以前のゲームの成功に基づいて構築され、イベントのための完全なスタジアムと、報道のための大勢の観客をもたらしました。その熱狂は、Channel 4によるテレビ、印刷物、看板にまたがる大規模な広告キャンペーンによって特徴づけられています。そしてもちろん、今年はスタジアム内の観客はいないので、このイベントは純粋に放送とオンラインの視聴者のためのものになります。

カナダでは、カナダパラリンピック委員会と共同で活動するメディアコンソーシアムによって、これまで以上に多くの報道が提供されるでしょう。CBC/Radio Canadaが主導し、AMI、Sportsnet、デジタルパートナーのTwitter、Facebook、MXZNも組み込まれています。

しかし、すべての放送局がそれほど熱狂的であるわけではなく、多くの国での報道は夏季オリンピックで提供される報道量のほんの一部にすぎません。これは、競合他社のパラリンピック報道に対する観客の反応が、東京のアスリートに対するものよりもさらに強くなる可能性があるという事実を否定するものです。

多くの放送局は、現在番組のリーチを拡大するために懸命に取り組んでいます。評価は明らかに重要な指標ですが、特に多くの公共放送局にとって、重要な指標はリーチです。パラリンピックをカバーする世界中のAvidの顧客は、いくつかの信じられないようなスポーツパフォーマンスのためのプラットフォームを提供しているだけでなく、十分なサービスを受けていない聴衆の一部に、彼らの魅力を広げています。そしてそれは、今度は、スポーツイベントに新しいタイプの視聴者を提供するという、商業的利益を増やすことができます。

ダイバーシティと多様性は、最近の重要な指標です。22種類のスポーツで競うこれらのアスリートの驚くべき成果を紹介することで、放送局がリーチを拡大して強力な視聴率と商業的成功をもたらす方法の完璧な例を提供します。

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MediaCentral

MediaCentralは、2人のチームでも数千人の組織でも、またはその中間のどんな規模の組織でもワークフローを加速し、ポスト・プロダクション、ニュース、スポーツ、アセット管理のための最も単純なソリューションから最も洗練されたソリューションに拡張します。




Saya:ポストプロダクションにおけるプロフェッショナルな独自設定

挑戦

ポストプロダクションのあらゆる段階に対応するハイレベルなサービス・プロバイダーとして認識される

ソリューション

最先端技術と顧客サービスにより、クリエイターが最高の仕事をすることができる環境を作る

使用製品

Media Composer           Pro Tools

Avid NEXIS            Avid S6

 

Sayaが設立されてから20年近くになります。2002年、プロデューサー/レポーター、ミュージシャン/作曲家、サウンドエンジニアの3人が、各自の専門性を生かしてストーリー制作をしようと考えていました。Rue des Jeûneursに初めて防音設備を備えた時、彼らは25歳でした。その時、方向性が定まりました。

 

11年後Sayaに加わったサミー・シャンディラマニ(Samy Chandiramani)氏は、事業展開において、そのエネルギーは今も変わらないと話します。

「私にとってのSayaは、笑いのツボを心得ていて、なおかつリスクを取ってこの冒険に乗り出す勇気を持った若者たちでした。今でも、それは変わっていません。ジュリアン(Julien)は、危機的状況の下スタッフを雇い、作品を制作しています。私たちは、他の人たちと同じようなことはしません。」

 

ポストプロダクションの計画およびモニタリング部門を統括するパスカル・ブロンデラ(Pascal Blondela)氏は、このリスクをいとわないことを、「起業家のビジョン」と「気概」の表れと話します。

「これまでの努力と、その背景にある優れた知性のおかげで、自然に維持したり変えたりできるメモのようなものです。」

Sayaが本社を構えた時、人々が心地よく過ごせる場所を作りたいという強い思いがありました。簡単に言うと、人々が心地良く過ごせる場所であれば、そこから生まれるものは何でも良くなるということです。彼らのチャンスは、Rue des Jeûneurs 32番地の壁の間にありました。今も産業の雰囲気を失わず、新たな訪問者を魅了するかつて繊維工場だった場所です。

サウンドと映像

オーディオポストは、すぐにSayaの仕事の中心になりました。しかし、それだけでは不十分でした。当時、テレビ局はコスト削減とインフラ整備を進めていました。彼らは、一貫性を保つため、全てのポストプロダクションを同じ場所で行うことを検討していました。この新しいニーズに応えるため、SAYAはすべてのポストプロダクションを汎用化しました。

 

4人目のアソシエイトのフランソア・チャールズ・ル・ゴフ(François Charles Le Goff)氏と多くの投資支援を得て、チームは成長し、映像部門を築きました。それは、ドミニク・ランセロット(Dominique Lancelot)プロデュースのSection de Recherches、アンソニー・パーセット(Antoine Perset)プロデュースのL’Hôpital、メーキング・プロッド(Making Prod(ステファン・ドルーエ/Stephane Drouetおよびマシュー・ヴィアラ/Matthieu Viala))のLes Invincibles、リンカーンTVのピガレ(Pigale)、ラ・ニュイ(La Nuit)など、Sayaがテレビ番組の世界に足を踏み入れた最初の場所でした。

 

短期間での巨額の投資は、2008年の金融危機(リーマンショック)が数年後に業界を襲った時には、重荷になりました。幸いなことに、事態はかなり迅速に好転し、チームはフィクションとドキュメンタリーに集中することにしました。その間にも、特に、アレクサンドル・アジャ(Alexandre Aja)監督、バクスター(Baxter)編集の『ミラーズ』など、幾つかの長編映画で仕事をする機会を得ました。できる限り多くのポストプロダクション工程に関わりたいという願いから、チームは小さなスクリーンを主戦場にすることを決めました。

このような背景から、オーディオポストとビデオポストに特化したSaya SoundとSaya Labを含み、Sayaはあらゆるサービスを立ち上げました。

 

ジュリアンは以下のように説明します。

「新サービスの目的は、デジタルゆえの極めて特有な制約の中で、お客様にさまざまなメリットを提供することです。例えば、『Saya Heritage』と『Saya Protect』は、それぞれセキュリティと著作権侵害からの保護の制約に対応します。一方で、『Saya Play』は、映像へのアクセスを容易にして、チームの共同作業を可能にします。同様に、技術的理由から他のスタジオで作業しているが、離れた場所でも当社サービスを利用したいというお客様には、『Saya Anywhere』を提供しています。」

 

しかし、サミーが説明するように、「Sayaは何でも屋であることを拒みます。社内に専門的技能がない場合、有能なパートナーと連携します。例えば、字幕や音声ガイドに対応する『Saya Full Access』はその例です。」

 

職人魂

フランス語テレビ番組に集中するという決定の背後には、ポストプロダクションのどの段階にも対応する本格的サービス・プロバイダーとして認知されたいという願望に加えて、ハイレベルなものとして認識されたいという願望がありました。

「Les Invinciblesの仕事をするということは、Arteのような放送局が一般向けシリーズとして放送するプロジェクトに参加するということです。これは、一般人にも質の高いコンテンツを届けられるということでもあります。『スーパーテクニシャン』としては、喜ばしいことです。クライアントを問わず、完成したプロジェクトを最善の品質にしたいと思っています。」

 

 

「プロジェクトも問わず」と音響技術責任者のクレマン・ショーメイル(Clément Chaumeil)氏は加えます。

「ストリーミングであろうと、評判の高いテレビ番組であろうと、長編映画であろうと、私の目標は1つ、ここで働くスタッフがベストコンディションで仕事をできるようにすること。使用状況や技術に気を取られることなく、本来の仕事に集中できるようにすることです。」

 

映像技術責任者のフローレンス・ジェノ(Florentine Genot)氏に異論はありません。

「日常的に会う人々は、自分の仕事に情熱を注いでいます。私たち自身も情熱を持っているので、彼らに最高の作業環境を提供するためにできる限りのことをするだけです。」

 

そのため、チームはリソースを控えることはありません。

「以前働いていたところは、できる限り少ないコストで結果を出すという考えでした。しかし、この会社の考え方は違います。ここでは、今後、3年から5年で最高の結果を出すために、必要なところに必要なだけ投資します。そのためには、モニタリングが欠かせません。最新のAtmosオーディオへの投資を決めるとすれば、数年後にはそれが標準になることを知っているからです。」

とクレメント(Clément)は話します。

 

パスカル(Pascal)は以下のように続けます。

「私たちが品質を追求したということは、私たちが考えるSAYAの方向性を反映しています。SAYAの理念は、ポストプロダクションのあらゆる仕事の専門性を尊重し、推進することです。立ち上げから行われてきた投資は、このために行われています。Avid環境で仕事をすることは、偶然ではありません。品質はもちろんですが、それ以上に、Avidがポストプロダクションのワークフローを熟知しているからです。Media Composerがエディターに提供する環境の自由度を見れば、このツールが本当に編集者のために作られたものだと分かります。」

 

クレメント(Clément)は次のように続けます。

「それらは制作ツールです。ここで仕事をするクリエイターにはそれ以下のものを提供したくありません。」

「また、信頼できるツールであることを示してくれました。これは、VIDELIO-Cap’Cinéのおかげでもあります。Avid環境に関する彼らの知識は完璧です。同社とは長年にわたって信頼関係を築いてきたため、少しでも技術的な問題があれば、半日以内に解決してくれると分かっています。AvidとVIDELIO-Cap’CinéとSayaの3者が良く機能しているので、クリエイターをサポートする私たちは、ビジネスの中核であるヒューマンサポートに集中することができるのです」

とフローレンス(Florentin)は話します。

すべての可能性のあるチーム

Sayaで働く人々に最善のサポートを提供することは、究極的には「居心地の良い場所にする」という当初の考えに応えることです。その秘訣はどこにもないものの、Sayaチームはそのシンプルかつ普遍的な考え方を守るようです。

 

パスカル(Pascal)は次のように話します。

「私たちの間では、高級ホテル業界に近いと言っています。目的は、最高品質のサービスを提供し、最高のおもてなしをすることです。」

 

フローレンス(Florentine)は続けます。
「そして、最も対応可能であること。それぞれの立場で誰もが、最善を尽くして、お客様の要求に対応します。」

「特に従来の放送局においてテレビシリーズの予算が減少傾向にあるという現実は、例えば、ポストプロダクションのアップストリームの専門知識を培い、予算の最適化を追求するなど、考え方を変えなくてはならないような課題を生み出します。明日の市場動向に関係なく、私たちは同じサービス品質を提供するために最もスマートなソリューションを常に探しています」

とジュリアン(Julien)は説明します。

 

Samyにとって、「Sayaの付加価値がこのチームにある」ことは疑いありません。

「このチームがあるからこそ、私たちにとっても、お客様にとっても、あらゆることが可能になります。チームは、もちろん大規模チームにもあるような専門家です。違うのは、仕事に対する強い情熱とお客様を喜ばせたいという強い願望を持つため、将来の要望を予測する旺盛な好奇心を示し、その時点で最も当たり前のソリューションではなく、可能な限り最良のソリューションを見つけるために最大の努力をします。それが、お客様が個々を去る時のイメージであり、ここに戻ってくる理由です。私たちが望むことは、サービス・プロバイダーという職業の地位を回復することであり、それは明白でしょう。」

 

チームが「常に要求が厳しく、常に寛容」と総括する経営陣が、エネルギーを生み出し、吹き込みます。

「ここで重要なのは、互いを信頼し合うことだけです。年齢や経験は関係ありません。自信の根拠は、仕事の中にあります。そして、私たちにはそれを行う自由と自主性があります。」と、25歳でも技術責任者になれる環境があることに感激してクレメント(Clément)は話します。

そして明日は?いつもと変わらず、品質第一

ジュリアン(Julien)は次のように話します。

「現在、私の唯一の野望は、サポート、専門知識と技術、そしてサービスの質を向上し続けることです。量ではありません。Sayaは、数での成長を意図していません。ここで働く人々と特別な関係を築くことができる今の規模を維持していきます。また、この品質を維持したいという気持ちが、私たちを高価なサービス・プロバイダーと思わせるのであれば、それも受け入れます。時間が経てば、価格表から抜け出す意思のある方を私たちのところへ向かわせることができると信じています。」

 

「安価なサービスを求めているのではなく、質の高い仕事を行うことを目的に本格的なサービスを求めているお客様は、納得して帰っていかれます。」

と総務兼経理マネージャのファーティハ・サブリ(Fatiha Sabri)氏は続けます。

 

ジュリアンには、「品質への真摯なこだわりこそが、不安定な環境においてもお客様にご愛顧いただけた理由であると思いますし、これからもそうありたいと思います。」

Sayaのインフラストラクチャ

映像側

  • Avid Media Composer 2020.12搭載の編集ベイ×12
  • DaVinci Resolve Studio 17搭載の4K/HDRキャリブレーション・ルーム×1
  • Avid NEXIS E2 (20TB)およびPro (80TB)の共有ストレージ・システム
  • フィニッシング用スペース

 

サウンド側

  • 音響編集ブース×9(LCR×2、5.1×3、Atmos 7.1.4×3)
  • 5.1テレビ用ミキシング室(ボーカルブース付属)×1
  • Atmos 7.1.4テレビ用ミキシング室×2
  • Atmos 9.1.4映画/テレビ用ミキシング室×2(ポストシンク・レコーディング対応)

 

すべてのミキシング室は、Avid S6またはD-Controlコンソール、DK Audioシネマ・サウンドシステムを装備し、Avid NEXIS共有ストレージに接続しています。

© 2020 Avid Technology, Inc. All rights reserved. Avid、Avidのロゴ、Avid Everywhere、iNEWS、Interplay、ISIS、AirSpeed、MediaCentral、Media Composer、Avid NEXIS、Pro Tools、Sibeliusは、米国とその他の国またはそのいずれかにおけるAvid Technology, Inc.またはその子会社の商標または登録商標です。「Interplay」の名称は、Interplay Entertainment Corp.の許可に基づいて使用しています。Interplay Entertainment Corp.は、Avid製品に関していかなる責務も負いません。その他の商標はすべて、各社が所有権を有します。製品の機能、仕様、システム要件および販売形態は予告なく変更されることがあります。

Avid Media Composer


一流の映画、テレビ、放送局のエディターが使用するツールでストーリー制作を加速します。4K/UHD の編集もこれまでになくスピーディかつ簡単に行えます




共有ストレージ・ワークスペース作成の基本戦略

ポストプロダクション・パイプラインを設計する際に、全てのメディアの整理および管理方法を明確に決めることが最も重要な課題の1つです。メディアの量とメディアにアクセスするユーザー数の両方が増加している場合、仮想ストレージ・ワークスペースを個別に作成することは、関係者すべてのワークフローを効率化します。

ワークスペースを使用することで、エディター、アシスタント、スーパーバイザーの誰であっても、特定のプロジェクトや作業に必要なメディアに集中できます。それぞれのワークスペースは個別の仮想ストレージ・ワークスペースになり、メディアの検索や作業を容易にし、ユーザーの生産性を向上します。

ワークスペースの作成は、セキュリティの合理化にも役立ちます。各ワークスペースにはアクセス許可を割り当てて、ワークスペースを使用できる人を指定し、読み取り/書き込みまたは読み取り専用のアクセス権限を設定することができます。ワークスペースは、ポストプロダクション・パイプラインの全体で、メディア・アクセスとセキュリティの両方を管理する便利な方法になります。

メディア管理の構成要素

適切なストレージ・ワークスペースは、チームとプロジェクトに合わせて調整されます。しかし、幾つかの基本的かつ不可欠な構成要素を基に、ワークスペース内でメディアを整理する方法の基礎を作ることができます。

 

ユーザーベースのワークスペース

1つのアプローチとして、特定のユーザーやユーザーグループに固有のワークスペースを作成する方法があります。ユーザーがチームのワークスペースに接続すると、チームのニーズに固有のメディア一式が表示されます。他のワークスペースに接続する他のユーザーには、異なるメディア一式が表示されます。このアプローチは、各エディターやチームが独自のプロジェクトで作業する環境に最適です。

例えば、広告会社のクライアントには、専任チームがキャンペーンに取り組みます。コカ・コーラのコマーシャルとペプシのコマーシャルが同じストレージを使って編集される状況を想像してください。ユーザーベースのワークスペースは、それぞれのチームの作業に関連するメディアだけを合理的に表示し、競合するクライアントのコンテンツとの間に壁を作ります。これで、機密性が重要な状況でのセキュリティを強化します。

 

プロジェクトベースのワークスペース

もう1つのアプローチは、特定のプロジェクトやプロジェクトの一部に関連するメディアのホームとしてワークスペースを考える方法です。それぞれの仮想ストレージ空間には、特定プロジェクトの作業に必要なものがすべて含まれます。そこからユーザーは、プロジェクトでの役割に応じて様々なアクセス権限を付与することができます。例えば、編集チームには、読み取り/書き取りの全アクセス権限を、一方で、他のプロジェクトでメディアを参照する必要がある人や、レビューしてノートを作成する人には読み取り専用のアクセス権限を付与することができます。

このアプローチは、シリーズ物の仕事に最適です。エディターが番組のエピソードの1つに取り組む時、特定のエピソードに関連するメディアを番組全体から探さなくてはならないと、作業速度が低下します。この方法でワークスペースを作成すると、特定のエピソードで音楽やグラッフィックスなどの要素の使用が承認されている場合、アセットが間違ったプロジェクトで使用されるのを防ぐこともできます。

この方法では、複数のエピソードに取り組むエディターが、複数のワークスペースにアクセスすることができます。そして、特定のワークスペースに接続すると、ワークスペースには、その特定のエピソードに必要なもの全てが含まれます。完成したプロジェクトやエピソードで、リファレンスに使用されることはあっても、編集されることはないメディアのアーカイブとしてワークスペースを作成することも可能です。

 

メディアベースのワークスペース

長編映画などのように、ポストプロダクションの段階がより明確な大規模プロジェクトに取り組む場合、メディアが収まる場所に基づいてワークスペースを作成して、ワークフローを効率化することができます。例えば、メディアを閲覧するためにデイリー専用のワークスペースへ接続する人がいます。カットやテイクが承認されると、デイリー処理から作成されたプロキシをワークスペースへ配置して、編集することができます。戻って、追加のマテリアルを探す必要がある場合でも、デイリー・ワークスペースへ再度アクセスすることができます。これは、音楽や音響効果ライブラリなどの要素を、簡単に検索できる個別のワークスペースに置いておく場合に適しています。

構成要素を1つにまとめる

ワークスペースを作成する上で最も重要なことは、チームがどのようにメディアを使用するかを分析することです。あるメディアは、1人の編集者または1つのチーム専用、あるメディアは特定のプロジェクトまたはエピソード固有、そしてあるメディアはタイプ別にアクセスする必要があります。人々がメディアを検索、使用している方法にワークスペースが近ければ近いほど、ワークフローおよびセキュリティ・プロセスの効率化によるメリットが顕著になります。

多くのプロジェクトでは、ユーザー毎のワークスペース、音楽や音響効果などの共有アセットやライブラリ用のワークスペース、完成してアーカイブしたメディアで将来的に参照の可能性があるメディア用のワークスペースを作成することから始めるとよいでしょう。プロジェクトのニーズ拡大に従い、ニーズに応じてワークスペースとユーザー権限を更新することができます。

ストレージの柔軟性を活用

実際に物理的スペースを割り当てるのではなく、物理的ストレージに仮想ウィンドウを作成するため、必要に応じてワークスペースを作成し、ダイナミックにサイズを変更することができます。単一の構成要素に制限されることなく、構成要素を組み合わせて、それぞれのユーザーの共有メディア・ストレージへの接続タイプ、ユーザーがアクセスを必要とするメディアの解像度、ユーザーが使用するアプリケーションなどの要素を組み入れて戦略を作成します。

エディターごとに1つのワークスペースから始めて、その後、より複雑な構成が必要であることに気付くかもしれません。特定のワークスペースに少ないスペースを割り当て、後で、拡大する必要に気付くこともあれば、その逆の場合もあります。必要に応じて、権限やセキュリティ機能を調整することも可能です。

構成の柔軟性は、ストレージの分散化を排除して、全ストレージを1つの拡張可能なソリューションにまとめ、全てのメディアを同じ仮想ストレージプールに格納するという考え方を強力にサポートします。

仮想ワークスペースを介してメディアを管理する場合、もっと巧みに変更を行うことができます。基本設定をしたら、プロジェクトに最適な効率性、生産性、セキュリティを求めて躊躇せずに変更を加えましょう。それこそが、仮想ストレージの真髄です。

Avid NEXISは、メディア業界において最も包括的で信頼性が高く、オンプレミスとクラウドで効率的かつ段階的に拡張可能なストレージを提供する共有ストレージ・ソリューションです。

Avid NEXISストレージを瞬時にクラウドに拡張

中小規模のニュース、スポーツ、およびポストプロダクション向けのAvid NEXIS | Cloudspaces なら、クラウド上にプロジェクトを保管したり、オフサイト・バックアップのためにオンサイトのAvid NEXISワークスペースとの同期が簡単にできます。




東海テレビ放送 – 最新のファイルベースシステムMediaCentralを導入し、メディアレスおよび業務の効率化を実現

最新のファイルベースシステムMediaCentralを導入!

 

愛知県名古屋市に本社を置く東海テレビ放送株式会社は、スタジオ収録や回線収録をVTRテープ収録からファイル運用に更新するにあたり、メディアレスの環境を実現するための新たなシステム導入を数年検討していました。システムの選定ポイントは、オフラインからオンラインへ編集データの受け渡しをどうスムーズにかつ早く行うか。どのように、サブ収録からオフラインへ収録データをメディアレスで渡すか、というものでした。検討を重ねた結果、MediaCentral®プラットフォームをベースに、次世代メディア&ワークフロー・マネジメント「MediaCentral | Cloud UX」を選定。国内初事案となる「MediaCentral | Cloud UX」の導入となり、既に2019年4月より運用を開始しています。

4K対応の第1編集室

第4編集室

オフライン編集とオンライン編集、およびファイルインジェストシステムはMedia Composerを採用し、新たに4K編集に対応した編集室を構築しています。2021年にはリニア編集室を改修し、MediaCentralのファイルベースシステムに統合し、システム拡張をしています。

 

実際の運用方法は、スタジオ収録からオンライン・オフライン編集までの一連のワークフローと番組のプロジェクトやメディア管理を「MediaCentral | Production Management」および「Avid NEXIS®」で行い、さらに「Avid JNEWS®」アプリケーションでファイルベースの作業フローを自動化し、全体の効率アップを実現しています。また、AvidのアライアンスパートナーであるEVSインジェストサーバーやTelestream VantageトランスコーダーをMediaCentral環境へ統合し、ファイルベースワークフローの促進につなげています。

 

システム構成は、MediaCentralとAvid NEXISの主要コンポーネントを冗長し、ネットワーク環境もCisco Nexusネットワークスイッチで冗長構成となり、可用性の高い設計となっています。今回のファイルベースシステムの設計およびネットワーク構築は、Avidの代理店である株式会社フォトロンによって実現しています。

MediaCentral

Avid NEXIS

EVS

ご担当者様コメント

東海テレビ放送株式会社
技術局 映像制作部 上席マネージャー 寺田 雅樹 氏

 

「元々、番組編集室システムではAvid ISIS®サーバーを使用していましたが、オフラインからオンラインへの編集データは、VTRテープによるメディア渡しでした。今回、スタジオ収録や回線収録をVTRテープ収録からファイル運用(メディアレス化)に更新するにあたり、番組編集室システムのオフライン⇔オンライン間も同時にファイル運用(メディアレス化)に変更することを検討しました。

オフラインからオンラインへ編集データの受け渡しをどうスムーズに早くするか、サブ収録からオフラインへ収録データをメディアレスで渡すにはどうしたらいいかということで、AvidのMediaCentralを選択しました。

サブ収録素材はEVSインジェストサーバーのXS-VIAとSTINGで連携することで、収録直後から編集素材として使えて、ワークフローの時間と手間が短縮されています。以前は膨大な収録データの管理が煩雑で、Media Composer®のメディアツールだけでは、誤って消してしまうことが多々ありました。

今はMediaCentral | Production Managementを使うことで取捨選択が楽になり、さらにそれを半自動化することで、素材管理にかかる時間も大幅に短縮しています。」

 

システムブロック図

主な導入機器

  • メディア&ワークフロープラットフォーム 「MediaCentral」Avidが開発・提供するメディア・エンターテイメントに特化したオープンなプラットフォーム
  • Webインターフェース 「MediaCentra l Cloud UX」メディアの管理・編集・配信までEnd-to-Endで行え、段階的にシステムやアプリを柔軟に拡張できるWebベースの先進のアプリケーション。ラップトップやモバイル環境にも対応
  • メディア&ワークフロー・マネジメント 「MediaCentral | Production Management」時差編集・バックグラウンド転送などワークフローの効率化やメディアの使用状況やバージョンの管理を含めたアセット管理に対応
  • メディアストレージ 「Avid NEXIS」
  • ノンリニア編集 「Media Composer」 「Media Composer | Cloud VM」 「Media Composer | Symphony® Option」
  • ビデオI/Oインターフェース 「Avid | Artist DNxIQ™」
  • メディアインジェスター&ファイルインジェスター 「Avid JNEWS」
  • MA&音響効果 「Pro Tools®」 「Pro Tools | HDX™」 「Avid | S6」

東海テレビ放送株式会社
(TOKAI TELEVISION BROADCASTING Co.,Ltd.)

 

シームレスなIPコンテンツ伝送を支援

Avid MediaCentral | Streamは、オンプレミスとクラウド両方の制作ワークフローで、テレビニュースとリモートライブTV制作シナリオの入力IPストリームのインジェストを可能にするソフトウェア・ソリューション




Media Composer 2021.6の新機能紹介

ここアメリカでは、夏が到来し、水着を着てプールに飛び込んでいる人達もいれば、準備を整えて仕事に戻っている人達もいます。過去数か月間、より多くの人々が安全に仕事に復帰できるようになり、制作も増えています。
コンテンツに対する高まる需要をサポートするために、制作プロセスをスピードアップする機能を備えた、新しいバージョンのMedia Composerをリリースしました。これにより、最高の仕事に集中しながら、より多くのプロジェクトをより迅速に完了することができます。Avid Media Composer 2021.6の新機能をご覧ください。

サイドバーの閉じたビンにクリップをドラッグします

多くの方が望んでいた機能がここにあります。クリップ(またはエフェクトやタイトルなどの他のビンコンテンツ)を1つの開いているビンウィンドウからビンコンテナまたはプロジェクトサイドバーに表示されるビンアイコンにドラッグできるようにし、クリック数を減らし、ワークフローの効率を高めることができます。サイドバーの閉じたフォルダー内にビンがある場合、アセットを閉じたフォルダーにドラッグすると展開されるため、内包されるビンにそのままドロップすることができます。

ビンステータスバーの時間表示

2021.3でのビンステータスバーの導入により、ビンで選択を行い、その選択の合計時間を表示できるようになりました。これにより、手動で計算する必要がなくなり、既存のコンソールコマンドよりも優れたエクスペリエンスとより正確な計算が提供されます。ビンステータスバーにカーソルを合わせると、選択したビンアイテムの数も表示されます。

タイムラインスクロールの改善

新しい「Timeline Movement During Play 」ボタンをタイムライン(コマンドパレットで確認できます)に追加することで、タイムラインの再生操作を改善し、余計なクリック数を減らします。これにより、シーケンスの再生中でも、タイムラインのページをめくったりスクロールしたりすることができます。

ワークスペースの最終の状態を読み込む

ワークスペース内により自然なフローを作成するために、最後に保存されたワークスペースではなく、ワークスペースの最終の状態を読み込むことができるようになりました。それにより、編集を行ったり、さまざまなツールやパネルを開いたりするときに、先ほど開いていたツールをもう一度開く必要がなくなります。

クリップノートとEDLにAVID TITLER+テキストを表示

 

Media Composerは、Avid Titler+からのテキストをTitler+セグメントにオーバーレイされたクリップノートとして、自動的に追加できるようになりました。これにより、タイムラインでTitler+タイトルを表示および検索したり、クリップノートリストまたはEDL(Edit Decision List)の一部としてエクスポートしたりできます。

オーディオ・キーフレーム間をより簡単に移動

マーカーとキーフレーム同様に、シーケンス内のヘッドフレームまたはテールフレームに移動できるため、カットポイントをすばやく確認するか、後で修正するために作成されたメモに対応することができます。Composer設定で、Composer、タイムライン、およびオーディオ・ミキサーウィンドウがアクティブなときに、前または次のイベント/キーフレームに移動する挙動を選択できるようになりました。

分散処理による編集効率の向上

最新のMedia Composerリリースは、Media Composer | Distributed Processingを使用して、集中的にプロセッサーを使用するタスクを、未使用のコンピューターにオフロードすることにより、クリエイティブフローを維持するためのいくつかの拡張機能もサポートしています。バージョン2021.6の新機能を確認してください。

ワークフロー全体をスピードアップ

Media Composer | Distributed Processingは、分散リソースを使用することにより、トランスコード、コンソリデート、レンダリング、ミックスダウン、エクスポートを含む、多くの負荷がかかる処理を、わずかな時間で処理できるようになりました。エディターやワークステーションを拘束することなく、スクリーナーの作成、メディアの準備、複雑なシーケンスのレンダリングをすばやく行うことができます。複数の複雑なジョブを設定して、夜間でもいつでも実行できます。

既存のリソースを最大限に活用する

Distributed Processingは、論理的なWorkerグループを作成し、キュー(待ち列)をモニターし、業務に優先順位を付けるための包括的な管理ツールを提供します。Media ComposerのワークステーションをDistributed Processing Workerに変え、使用していないときにMedia Composerクライアント(MacまたはPC)にジョブを送信して、リソースを最大限に活用します。または、すべてを専用のマシンにオフロードすることもできます。

 

制作が開始され、私たちの多くが再び安全に集まったりできるようになると、仕事を迅速に終わらせる必要性がこれまで以上に急務になっています。視聴者の需要を満たすために、より引き込むようなストーリーをより早く方向転換したり、あるいは複雑なメディアタスクを効率的に終わらせ、プールサイドでリラックスする時間を作ることだってできるでしょう。いずれにせよ、効率はとても大切です。 Media ComposerとDistributed Processingの最新のアップデートにより、ワークフローを加速するためのすべてのものが熱く輝き、ハードではなくスマートに作業できるようになります。SPFを解き放ち、あなたの仕事と生産性を輝かせましょう。

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Media Composer – ビデオ編集ソフトウェア チュートリアルビデオ 使い方基礎編

多くのハリウッド映画、テレビ、ビデオ制作で、長年使用されているプロフェッショナル向けノンリニア編集システムです。

Media Composerを初めてお使いになる方に、基本的な使い方、日常の編集において重要なツールについてご紹介します。

さぁ、Media Composerを始めましょう!

 【Lesson 1】ユーザーとプロジェクトの作成と選択について

 

 【Lesson 2】インターフェースについて

【Lesson 3】プロジェクトと設定について

「Avid Media Composerオンラインセミナー ~ビギナー編~」 収録ビデオ

Media Composerを使い始めたばかりで、まずは基本的な使い方を知りたいという方や、 ビデオ編集の経験はあるけれどMedia Composerは初めてで、その操作性にご興味をお持ちの方などに向け基本操作をデモンストレーションを交え紹介しているセミナーです。

  • Media Composerをお勧めする理由(わけ)
  • Media Composer ビギナーセッション
  • Media Composer ビギナープラス ~オーディオダッキング、トラッキング、カラーなどの機能紹介~

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