常に一歩先を行くフル・セイル大学のAvid活用法

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「夢を真剣に追いかける人の夢を、私たちは真剣に受け止めます。」

これは、1979年の創立時から変わらず持ち続けるフル・セイル大学の理念です。

 

フロリダ州ウィンター・パークに位置し、音楽・録音(Music & Recording)、映画・テレビ(Film & Television)など、さまざまな分野の学位課程を提供するフル・セイル大学は、エンターテインメント、メディア、アート、テクノロジー分野における世界有数の教育機関として評価を確立しています。同校卒業生は、音楽界の大物アーティストや、世界中の大作映画、名だたるテレビ番組で活躍し、次々とグラミー賞、アカデミー賞、エミー賞にノミネートされ、受賞者も数えきれません。

 

では、どのように意欲的な学生を、同校はどのようにして集めているのでしょうか?大きな理由は、フル・セイル大学が、講師や技術インフラを業界から直接調達していることです。そして、夢の仕事に就くために知っておくべき適切かつ必須のツールやテクニックだけをトレーニングするよう設計された同校のフルスピードのカリキュラムにより、学生は、従来の学士課程の半分の時間で卒業することができます。

 

そのために、数十年の長きにわたりAvidとの関係を築いてきたフル・セイル大学は、技術革新の動向を常に把握しながら、学生には最新の業界ツールを提供することができます。同校では最近、所有するPro Tools、Media Composer、Sibeliusソフトウェアを刷新し、デュアル・オペレーターのAvid S6コントロール・サーフェスでダビング・ステージをアップグレードしました。

フル・セイル大学のS6導入のタイムラプスをご覧ください。

学生の成功を確実にするのは、ツールだけではありません。フル・セイル大学を際立つ存在にする講師陣と彼らの専門知識と体験のレベルです。

 

技術、個人指導、プロジェクト ローンチ・ボックスによる教育

すべての学生には、ノートパソコンとローンチ・ボックスに入った学位課程固有のソフトウェアが配布されます。学生は、キャンパスでも自宅でも、インスピレーションが沸いた時にいつでも創作活動に
勤しむことができます。

フル・セイルの講師陣は、教えるツールや技術を熟知しているだけでなく、業界で活躍する実務者でもあります。だからこそ適任であり、学ぶ上でこれ以上ない講師陣なのです。

 

「伝統的にフル・セイルの講師は、何よりまず業界人です」
とオーディオ制作(Audio Production)プログラム・ディレクターのブライアン・スミザ―ス(Brian Smithers)氏は話します。

 

「学位要件もありますが、私は演奏家です。講師陣にはAAAタイトルの制作者もいます。自分が目指すところに講師がいることを学生が知ることは、現実的で効率的な道筋で、彼らの夢に向かい導く講師の能力に大きな信頼性と信用を与えていると思います。」

 

フル・セイルの教育の中心となるのは、オンラインでも、キャンパスでも、授業を受ける場所を問わず各学生に配られるローンチ・ボックスです。特にオンラインで提供されるオーディオ制作(Audio Production)学位課程では、Pro Tools | Ultimate(現在はPro Toolsに変わっています)、マイク、ノートパソコン、ヘッドフォン、モニターを含み、学生が課程修了に必要となるコアツールがすべてローンチ・ボックスに含まれています。映画・テレビ(Film & Television)学位課程の学生は、Media Composerの代わりにMedia Composer | Ultimateが入った同様のローンチ・ボックスを受け取ります。

 

ローンチ・ボックスに含まれるハードウェアに加えて、学生は24時間いつでもファイル、ソフトウェア、コースウェアにアクセスできるので、教室の外でもツールを探求して先に進む時間を多く費やすことができます。特に映画・テレビ(Film & Television)コースの学生は、学内のAvid NEXISストレージ・インフラストラクチャにより、学内のどのMedia Composerワークステーションまたはポストプロダクション教室からでも、自分の作品にアクセスすることができます。

映画学科の学生は、大学のバックロットでのシーン撮影を含み、
プリプロからポスプロまで映画制作の全工程を学内で学び、体験します。

しかし、コロナの影響もあり、ローンチ・ボックスに入っているAvidソフトウェアを学内で使用しているソフトウェアと同じ“Ultimate”版に刷新するという考えが出てきました。

 

「コロナが流行し始めた頃、Avid社の好意で90日間、学内の学生がPro Tools | UltimateとMedia Composer | Ultimateへアクセスすることができたのですが、2カ月間ほど、学生はラボに来られませんでした。それが、一連の考えに至るきっかけの1つになりました」とスミザ―ス氏は説明します。

 

業界関係(Industry Relations)担当ディレクターのスコット・ダンスビー(Scott Dansby)氏も次のように話します。「コロナ禍の当初、これは非常に助かりました。学内学生からオンライン学生へ迅速に移行しなければならない学生にも、同様のツールを提供することができました。彼らのためにカリキュラムを大幅に変更する必要もありませんでした。」

 

オーディオ制作(Audio Production)学科の学生は、ローンチ・ボックスに含まれたPro Tools | Ultimateにより、以前はレコーディング芸術(Recording Arts)学科の学生だけが利用できた高度な機能の利用が可能になります。

 

「Pro Tools | Ultimateを手にすることで、学生は、サラウンド・サウンドを深く掘り下げ、実際にオペレーターレベルの資格取得を目指すことができます」とスミザ―ス氏は説明します。「これらの高度なワークフローを自宅のノートパソコンで実際に練習できるということは、本当に役立ちます。」

 

 

Avid S6とPro Tools | MTRXで完全制御

もちろん、ローンチ・ボックスは、学内の学生に提供される技術やトレーニングのほんの一部にすぎません。レコーディング芸術(Recording Arts)の学士課程では、現在、42台のAvid S6コントロール・サーフェスを所有しています。調達はすべて、フル・セイルのメディア・システム・エンジニアのマイケル・オールウィスク(Michael Orlwiski)氏が指揮しました。

 

「フル・セイルでは、2014年に(Control|24の代わりに)25台のS6 M10コンソールを購入して、Pro Toolsのワークステーション上級コースで使用する12ステーションのラボ2室に分けました。その導入と使用例がとてもうまくいったので、2019年にAvid ICON D-Controlコンソールを入れ替えました。」

 

そのアップグレードでは、4室のサラウンド・ポスト・スイート(ジョイスティック・モジュールで構成)と学内の「Mix Palace」ラボにある12の個別ミキシングルームで使用するためにS6を16台追加購入しました。また、数カ月前には、System 5に代わり、片側に48フェーダーを備えた新しいデュアル・オペレーターのS6でダビング・ステージをアップグレードしました。

フル・セイルのダビング・ステージの中心的存在となったデュアル・オペレーターのAvid S6と
(左から)スコット・ダンスビー、ブライアン・スミザ―ス、マイケル・オールウィスク

「学生がS6に慣れ、同様のサーフェスを使用するダビング・ステージなどの高度なラボへ進むことで、ラボに備えるために必要な研修が劇的に減りました。わずか15分以内に稼働することができます。私たちが気に入っているのは、S6が課程全体を通して一貫したコンソール体験をもたらすことです。ラボを活用できるコースが増え、複数の学位課程でS6を活用できるようになったのは大きいです」とオールウィスク氏は話します。

 

それぞれのS6は、ルーティングとモニタリングを扱い、ワークフローを大幅に簡素化するPro Tool | MTRXインターフェースを伴います。

 

「MTRXは、Danteオーディオへアクセスできるようになって、とても気に入っています」とオールウィスク氏は話します。

「Dante Virtual Soundcardを使用して、Macからサラウンド音声を出力しているので、学生は、ミキシング時に使用するのと同じスピーカーで、コンピューターから直接サラウンドでステムを試聴することができます。学生の耳にプレビュー・オーディオを届けるには、これまでは複雑なルーティングを行っていましたが、今は、MTRXとDanteを介して届けています。」

 

 

ソフトウェア選択の問題

フル・セイルでは何十年も前からカリキュラム全体でAvid製品を幅広く活用してきましたが、スミザ―ス氏は、Pro Toolsを除くソフトウェアについては、個人の選択だと明確に指摘します。

 

「フル・セイルの哲学は、ツール、技術、概念を教えることであって、ソフトウェア製品を教えることではありません。しかし、Pro Toolsは業界の必須アイテムです。Pro Toolsに精通した学生にすることが私たちの利益であり、そうしないことは損失になります。」とスミザ―ス氏は強調します。

 

ダンスビー氏も同意見です。

「Pro Toolsについてブライアンが言ったことは、Media Composerにも当てはまります。映画やビデオを学び、ポスプロに進むことを決めた学生にとって、これから行う仕事の中で、Avidは大きな役割を担うでしょう。」

 

フル・セイルのプログラムに関する詳細はこちら、活躍する卒業生についてはこちらをご覧ください。

番組制作(Show Production)学位課程に在籍する学生は、
Avid VENUE | S6Lを使用してライブ・サウンド・ミキシングを体験します。

© 2021 Avid Technology, Inc. All rights reserved. Avid、Avidのロゴ、Avid Everywhere、iNEWS、Interplay、ISIS、AirSpeed、MediaCentral、Media Composer、Avid NEXIS、Pro Tools、Sibeliusは、米国とその他の国またはそのいずれかにおけるAvid Technology, Inc.またはその子会社の商標または登録商標です。「Interplay」の名称は、Interplay Entertainment Corp.の許可に基づいて使用しています。Interplay Entertainment Corp.は、Avid製品に関していかなる責務も負いません。その他の商標はすべて、各社が所有権を有します。製品の機能、仕様、システム要件および販売形態は予告なく変更されることがあります。

Avid S6


S6は、モジュール式設計であり、構成されたシステムを選択するか、または独自のシステムを構築することが可能です。