Pro Tools | S6導入事例 #14:デジタルエッグ

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デジタルエッグ 制作技術本部 制作技術部 部長の武石格氏(写真右)と、制作技術部 主任の三神健太氏

デジタルエッグ 制作技術本部 制作技術部 部長の武石格氏(写真右)、制作技術部 主任の三神健太氏(写真左)

東京・銀座の株式会社デジタルエッグは、テレビCMを中心に様々なコンテンツの映像編集/合成、MA、エンコード業務を行うポストプロダクション・カンパニーです。電通プロックス(現・電通テック)と東北新社の関連会社として1992年に設立された同社は、昨年創立25周年を迎えました。2003年に移転した現在のビルには、オフラインの編集室が6部屋、オンラインの編集室が8部屋、MAルームが3部屋あり、日々休むことなく作業が行われています。

デジタルエッグのMAルーム、“MA-1”

そんな同社は2014年、MA-2のデジタル・コンソールをPro Tools | S6システムに更新。昨年はマルチ・チャンネルに対応したMA-1にもPro Tools | S6システムを導入しました。デジタルエッグ 制作技術本部 制作技術部 部長の武石格氏は、Pro Tools以外のDAWにも対応する汎用性の高さが、Pro Tools | S6システムを選定した大きな決め手になったと語ります。

 

「MA-2のコンソールを更新する際、最初に候補に挙がったのはSystem-5だったんですが、ちょうど検討していたときにPro Tools | S6システムが発表になり、こちらの方がいいだろうということで導入を決めました。一番の決め手となったのは、Pro Tools以外のDAWでも使用できる点です。CMメインのポスプロはSteinberg Nuendoを併用している会社が多いので、Pro ToolsとNuendo、両方に対応したPro Tools | S6システムは弊社のような会社にはバッチリでした」(武石氏)

 

デジタルエッグのPro Tools | S6システムは、MA-1/MA-2ともに5ノブ/16フェーダー仕様で、MA-1にはサラウンド・パンナーも導入。MA-1のシステムは特注のデスクによって、左右に約40cm動かせるようになっているのがユニークです。

 

「編集時はコンピューターの画面を中心に置きたいですし、ミックス時はフェーダーを中心に置きたい。それだったら左右に動かせるデスクを特注しようということになりました。これによって編集時もミックス時もベストなポジションで作業できるようになっています。ちなみにMA-2に導入した最初のシステムは、実は24フェーダーだったんです。しかし実際に作業してみると、24フェーダーも必要ないことが分かり、昨年MA-1にPro Tools | S6システムを導入する際、MA-2のモジュールを8フェーダー分流用したんです。つまりMA-1用に新規購入したPro Tools | S6システムは8フェーダー分で、それまで使用していたMA-2のモジュールを活用することで、16フェーダー仕様にしたというわけです。このようなフレキシブルな使い方ができるのは、モジュラー・デザインが採用されたPro Tools | S6システムならではだと思います」(武石氏)

“MA-1”のPro Tools | S6システム。5ノブ/16フェーダー仕様

さらにMA-1には、スタジオの中核となるオーディオ・インターフェースとしてPro Tools | MTRXも導入。Pro Tools | MTRXにはADカードが1枚、DAカードが2枚、AESカードが1枚装着され、タックシステム VMC-102との組み合わせによって、モニター・コントローラーとしても活用されています。デジタルエッグ 制作技術部 主任の三神健太氏はPro Tools | MTRXの音質について、「一聴してHD I/Oとは違うことが分かる」と高く評価しています。

 

「どこがどう違うか、言葉で表現するのは難しいんですけど、明らかに違う印象ですね。アナログ部分がしっかりしている感じがあり、安心して作業できる音質だと思います。VMC-102とMADIケーブル1本で接続するだけでモニター・コントローラーとして機能するのも便利ですね」(三神氏)

“MA-1”に導入されたPro Tools | MTRX

既に最初の導入から3年以上活用されているデジタルエッグのPro Tools | S6システム。武石氏、三神氏ともにその使用感には大変満足していると語ります。

 

「外部のエンジニアさんは、フェーダーの操作感を気にされる方が多いんですが、そういった人たちからも“これなら大丈夫”と好評です。フェーダーに関して言えば、VCAグループをボタン1つで展開できるスピル機能が便利ですね。それとディスプレイ・モジュールに波形が表示されるのもいい。外部のエンジニアさんの作業を見ていると、人によっては必ず波形を表示させていますね。Pro Toolsの画面を見なくても、ディスプレイ・モジュールでタイミングが分かるというのがいいのかもしれません」(三神氏)

 

「結局動いているのはPro ToolsやNuendoなので、コントロール・サーフェースが無くても作業はできると思うんです。でも結果は頑張っても80点で、コントロール・サーフェース無しでは100点は取れない。僕らはできるだけクオリティの高い仕事をしようと思っているので、やはりコントロール・サーフェースは必須ですね」(武石氏)

デジタルエッグ 制作技術本部 制作技術部 部長の武石格氏(写真中央)、制作技術部 主任の三神健太氏(写真左)、タックシステム株式会社 営業部 セールスエンジニア 益子友成氏(写真右)

Pro Tools | S6

Avid Pro Tools | S6は、モジュール式設計であり、構成されたシステムを選択するか、または独自のシステムを構築することが可能です。