Pro Tools | S6 導入事例:学校法人・専門学校 HAL(東京・大阪・名古屋)

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学校法人日本教育財団が運営するHALは、ゲームクリエイターやCGデザイナー、サウンドエンジニアなど、幅広い分野でのクリエイターを育成している専門学校です。有名なファッション系専門学校、モード学園のグループ校であるHALは、1984年4月、大阪・梅田に“コンピュータ総合学園HAL”として開校(現・HAL大阪)。その後、1986年4月にHAL名古屋、2009年4月にはHAL東京が開校し、現在では3大都市でクリエイターを養成しています。3校とも校舎はすべてターミナル駅の至近にあり、立地に優れているのも同校の特徴。HAL大阪 ミュージック学部 教官の小寺史朗氏は、同種の専門学校と比較したHALの強みについて、就職率の高さを挙げます。

「“就職ならHAL”と言われているくらいで、希望者の就職率は100%です。これは実践的なカリキュラムを組み、即戦力となる人材の育成に努めた賜物と言えるでしょう。もちろん技術や知識だけでなく、挨拶や礼節など、社会人として必要なヒューマン・スキルもしっかり教えています。卒業生を採用していただいた企業からは、その点も非常に高く評価していただいています」(小寺氏)

 

HAL東京が入るコクーンタワー

ゲーム学部やCG映像学部、カーデザイン学部、IT学部など、多くの学部を擁するHALで、音に関わる技術や知識を総合的に教えているのがミュージック学部です。ミュージック学部には4年制学科と2年制学科に合計6つのコースが用意され、サウンドクリエイターだけでなく、プロデューサーやMAミキサー、PAオペレーターを目指す人も全員この学部で学びます。

「HAL大阪では学生は高校を卒業して入学する人が多いですが、最近は大学や別の専門学校を卒業してから入学する人も増えていますね。4年制学科の場合、1〜2年次は学科に必要なカリキュラムを学び、3年次・4年次に進級する際にサウンドクリエイター、サウンドエンジニア、ゲームミュージックという3つの分野から、学生が学びたい科目を選択します。一方、2年制学科は、2年次からコンピュータミュージック、レコーディング、コンサートPAという3つの分野から選択します」(小寺氏)

 

HAL名古屋が入るスパイラルタワー

講義が行われる実習室には、37台(HAL大阪の場合)のApple iMacが並び、そのすべてにオーディオ・インターフェースのMbox Proとキーボード、スピーカーが用意されています。DAWソフトウェアは、Pro ToolsとApple Logic Proの2種類がインストールされ、またすべてのiMacはネットワークに接続されているため、サーバーへのファイルのアップロード/ダウンロードが可能になっています。

「主にPro ToolsはMA/ミキシング用、Logic Proは作曲/編曲用として使い分けています。今の時代、コンポーザーやPAオペレーターを目指す人も、Pro Toolsは絶対に使える方が良いので、Pro Toolsのオペレーションは必須科目としてカリキュラムに取り入れています。合わせて、JAPRSのPro Tools技術認定試験の対策も行っています」(小寺氏)

さらに実習室とは別に、本格的なレコーディング・スタジオも用意されています。スタジオにはこれまで、32フェーダーのICON D-Controlシステムが導入されていましたが、去る10月、東京・大阪・名古屋3校同時にPro Tools | S6システムに更新されました。

 

HAL大阪のスタジオ

「ICON D-Controlシステムのサポートが終了するとのことで、約2年前からシステムの更新を検討しました。新しいコンソールに関しては、Pro Toolsとの親和性の高さと、求人が最も多いポスプロの現場で一番使われているコンソールということで、ほぼ迷わずにPro Tools | S6システムに決めた感じですね。ちょうど前期と後期の狭間である10月初旬にシステム更新を行いました」(小寺氏)

HALのスタジオに導入されたPro Tools | S6システムは、32フェーダー/9ノブ仕様のM40で、サラウンドの講義にも対応できるようジョイスティック・モジュールも装着されています。Pro Toolsはカード1枚のHDXシステムで、インターフェースはPro Tools | HD I/Oが2台とPro Tools | SYNC HDという構成。HAL大阪 ミュージック学部 教官の岡本佳朗氏はPro Tools | S6システムについて、「すべての面において、これまで使用してきたICON D-Controlシステムよりも進化している」と評価しています。

「フェーダーのタッチが非常に滑らかで、格段に良くなったと思います。あとはオートメーション時の動作音も静かになりましたね。ICON D-Controlシステムとの一番の違いはタッチ・スクリーンの有無だと思うのですが、これが実際に使ってみると教材として凄く合っているなという印象です。例えば、最近のライブ・コンソールはどれもタッチ・スクリーンで操作するようになっており、スタジオエンジニアを目指す学生はもとより、PAオペレーターを目指す学生にとっても非常に良い教材になる。また、サーフェース自体がコンパクトになり、音の回り込みや反射が軽減し、スタジオの音も良くなりました」(岡本氏)

 

HAL大阪のスタジオに導入されたPro Tools | S6。32フェーダー/9ノブ仕様のM40

発売から約3年の月日を経て、世界中のポストプロ・スタジオで標準機の地位を確立しつつあるPro Tools | S6システム。HALでは学生が卒業後、そういった現場でも即戦力になれるよう、Pro Tools | S6システムのオペレーションもPro Toolsの操作と同等に教えていると言います。

「サーフェースでオペレーションした方が早いものと、キーボードとマウスで操作した方が早いものがあると思うのですが、我々としては両方をしっかり教えた上で、どちらで操作するかは生徒たちに委ねています。学生たちを見ていると、サーフェースで操作するのが得意な学生もいますし、キーボードとマウスで操作するのが得意な学生もおり様々です。先入観なしに両方の操作をフラットに習得している様子を見ていると、我々も参考になることが多いです」(岡本氏)

HAL東京のスタジオ。こちらもHAL大阪と同仕様のPro Tools | S6が導入された

HAL名古屋のスタジオ。HAL大阪/HAL東京と同仕様のPro Tools | S6が導入されている

学生たちからも大好評だというPro Tools | S6システム。小寺氏はICON D-Controlシステム以上に授業で活用していきたいと語ります。

「新しいコンソールになって、当初学生たちは面を食らっていた様子だったんですが、今では凄く喜んでいますね。ゲーム業界を目指している学生も多いので、そういった学生にとっては“大手ゲーム会社で使われているものと同じコンソール”ということが、モチベーション・アップに繋がっていくのではないかと思っています。現在、新年度の願書受付を行っていますので、Pro ToolsやPro Tools | S6システムのオペレーションを習得して、音に関わる仕事に就きたいと考えている人はぜひHALで学んでほしいですね」(小寺氏)

 

左から、三木楽器法人営業部 CAI営業グループの岡野一郎氏、HAL大阪 ミュージック学部教官の岡本佳朗氏、HAL大阪 ミュージック学部教官の小寺史朗氏、HAL大阪 ミュージック学部教官の内海秀明氏

学校法人・専門学校 HAL

https://www.hal.ac.jp/

ミキシング再定義

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