今年一月に開催されたNAMM 2020に於いて、AvidはPro Toolsソフトウエアのアップグレートと新しいハードウエア製品の幾つかを紹介しました。その一つがパワフルなHDXシステムを、より身近にしてくれるPro Tools | HDX Thunderbolt 3 Chassis(Thunderbolt 3対応PCIe拡張シャーシ)です。
Pro Tools | HDXは、「決定論」の設計思考に基づき開発され、史上最もパワフルなDSPによってオーディオをハンドリングし、録音、編集そして複雑なセッション時の大規模ミックス時に於いてでさえも、レーテンシーやプロセッシング・パワー不足を気にかける事なく使用可能な、真にプロフェッショナルなデジタル・オーディオ・ワークステーションです。
プラグインは強力なHDX PCIeカード上の専用DSPチップ上で動作し、高品位なDigiLink I/O経由でAvid Pro Tools | HD MADI及びMTRXに接続、それらを事実上の業界標準DAWソフトウエアであるPro Tools | Ultimateでコントロールします。
これらのコンポーネントを組み合わせが、HDXシステムを構築しているのです。
HDXのパワーをデスクトップまたはラック・マウントで
近年では、iMac, Mac miniその他の非タワー型コンピュータもよりパワフルなものとなり、PCIeカードを、外部Thunderbolt拡張シャーシに装着して仕様するニーズも増えています。これらのニーズに応える為、AvidではSonnet社とパートナーシップを結び、HDXに最適化されたカスタム・ビルドのThunderbolt 3拡張シャーシ「Pro Tools | HDX Thunderbolt 3 Chassis」をリリースしました。可搬性や静音性にも優れたこの拡張シャーシには、デスクトップ型とラック・マウント型の2種類が用意されており、タワー型コンピュータ以外のユーザーもHDXの使用することができるようになります。
さらに、ラックマント型には、HDXカード1枚の他に、Mac miniも搭載可能となっており、1Uラック・スペース内で完結したHDXシステムを構築することも可能となりました。

必要なもの全てが備わったバンドル製品
Pro Toolsは単なるソフトウエアではなく、それ自体が一つの「ソリューション」です。それを具現化したのが、今回アナウンスされたThunderbolt 3環境で使用可能となる、Pro Tools | Ultimate, DSPそしてI/Oのソリューション・バンドルとなります。このバンドルにより、業界で最もパワフルなDSPベースのオーディオ・プロダクション・システムであるPro Tools | HDXシステムを、より低コストかつ簡易設定にて、デスクトップまたはラック・マウントの形でスタジオ使用することが可能となるのです。では、そのバンドルの概要を見ていきましょう。
Pro Tools | HDX Thunderbolt 3 MTRX Studio
Pro Tools | HDX Thunderbolt 3 chassis とMTRX Studioを組み合わせた場合は、音楽制作そしてオーディオ・ポストプロダクション環境下でも、そのスタジオの中枢として機能することが可能です。Dolby Audio Bridge経由で最大9.1.6chまでのDolby Atmosモニター・スピーカーに対応、64chのDante IPオーディオ・ネットワーク環境構築も行えます。お使いの全てのスタジオ機器を接続し、柔軟性の高いルーティング作業が行え、その全てが1UのMTRX Studio内で完結します。
MacBook Pro, iMac, またはThunderbolt搭載Windows PCをお使いの場合は、Pro Tools | HDX Thunderbolt 3 Desktop Chassisをお選びください。また、Mac Miniベースでシステムを構築する場合は、ラック・マウントタイプを選ぶ事で、拡張シャーシ内にHDXカードとMac Miniを搭載して省スペースを実現することも可能です。
Pro Tools | HDX Thunderbolt 3 Chassis並びに両バンドルの構成製品についての、さらに詳しい情報は、以下のリンクからもご覧いただけます。
Pro Tools | HDX Thunderbolt 3 Chassis
Pro Tools | HDX Thunderbolt 3 chassis とHDX システムのバンドルに関する詳細は、最寄りのPro Tools HDXチャンネル・パートナーまでお問い合わせください。